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新日本プロレス:Best of NJPW 2019 Augustの分析


名勝負 なし
好勝負 RPWブリティッシュ・ヘビー級王座戦:ザック・セイバーJr.(ch)vs.棚橋弘至(8/31/19)

IWGP王座戦:オカダ・カズチカ(ch)vs.鈴木みのる(8/31/19)

@棚橋弘至、オカダ・カズチカvs.鈴木みのる、ザック・セイバーJr.(8/12/19)
 形に則ってタッグを構築。
 印象的な絵を作れる面子なので、
 普段どおりにやるだけで一定のクオリティを作れますね。
 前哨戦として後半はシングルの攻防でそれぞれ魅了。
 本番の成功は間違いなし、と感じさせるレベルですが、
 タッグとしては攻防が連なってストーリーにはならないので物足りなさも。
 最後はミスティカからのスリーパーにパイル・ドライバーでフィニッシュ。
 この連弾のフィニッシュは最高でしたね。
 好勝負に届かずも中々良い試合。

Aウィル・オスプレイ、ロビー・イーグルスvs.石森太二、エル・ファンタズモ(8/31/19)
 BCが奇襲しスタート。
 Jr.らしいテンポ間で進めていきます。

 ただ試合時間が短いせいで時間をかけられず
 ファンタズモのヒール・プレイが100%とまではいかない。
 イーグルスは良質な孤立役なので、
 本当はここをしっかり起爆剤にして構築したかったですね。

 ショーをスティールしない中で丁寧に作っていきました。
 試合時間が11分なので、まだまだクオリティを上げられる余地は大きかったですね。
 好勝負に届かずも中々良い試合。

Bタッグ王座戦:ゲリラズ・オブ・デスティニー(ch)vs.オージー・オープン(カイル・フレッチャー、マーク・デイヴィス)(8/31/19)
 GoDが奇襲もAOが返り討ち。
 初顔合わせながらそれぞれ良い攻めで適度に入れ替えて
 均衡した攻防を作り出しました。

 GoDが間を置こうとしたところにカイルがすかさずトペを放つ等
 ビビッドな変化もあって良かったですね。

 何度か手合わせできれば
 深化させれそうな予感は十二分に感じましたね。
 中々良い試合。

CRPWブリティッシュ・ヘビー級王座戦:ザック・セイバーJr.(ch)vs.棚橋弘至(8/31/19)
 違うベクトルながら同じ土俵で
 試合の高みを目指していきます。
 両者の良さが映えますね。

 セイバーは武器の粘着質なサブミッションを際立たせ、
 棚橋も変則と王道を上手く使い分けている。
 棚橋を引き立てるリード・ライン一本に寄せてはいますが、
 最後の為の積み上げが実る瞬間は気持ちよいですね。

 文句なしに好勝負。

DIWGP王座戦:オカダ・カズチカ(ch)vs.鈴木みのる(8/31/19)
 みのるは筋力が衰えているので強制力が弱いものの
 ロープを使ったアーム・バーの前に普通のアーム・バーを入れて
 ステップを細かく刻んだり、
 得意の絵作りを活かす等自分にできることで最上を目指している。

 オカダはゆったりとした攻め。
 観客の反応が良いことも利用して
 そのチャントを織り込み表情も見せた試合運びができていますね。
 攻防以外のところで試合を作る術を存分に振るまいました。

 終盤においてもオカダは両手を後ろに回してエルボーを受けたり、と
 いつもの領域から踏み出してこの試合独自のチャレンジを見せています。
 終盤は身体的な衰えによる影響が強く出るので
 その制約は多少出てしまいましたが、
 その中で対策を仕込んで狙い通り大成功させました。

 文句なしに好勝負。
  (執筆日:8/?/19)

 

注目試合の詳細

なし

試合結果

@棚橋弘至、オカダ・カズチカvs.鈴木みのる、ザック・セイバーJr.(8/12/19)
Aウィル・オスプレイ、ロビー・イーグルスvs.石森太二、エル・ファンタズモ(8/31/19)
Bタッグ王座戦:ゲリラズ・オブ・デスティニー(ch)vs.オージー・オープン(カイル・フレッチャー、マーク・デイヴィス)(8/31/19)
CRPWブリティッシュ・ヘビー級王座戦:ザック・セイバーJr.(ch)vs.棚橋弘至(新チャンピオン!)(8/31/19)
DIWGP王座戦:オカダ・カズチカ(ch)vs.鈴木みのる(8/31/19)