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新日本プロレス:Best of the Super Junior Final 6/5/19の分析


名勝負 BOSJ決勝:鷹木信悟vs.ウィル・オスプレイ
好勝負 ジェイ・ホワイトvs.棚橋弘至

US王座戦:ジュース・ロビンソン(ch)vs.ジョン・モクスリー

@ドラゴン・リー、ティタン、海野翔太vs.バンディード、ジョナサン・グレシャム、成田蓮
A田口隆祐、YOH、SHOvs.石森太二、エル・ファンタズモ、ロビー・イーグルス
B石井智宏、矢野通、YOSHI-HASHI、獣神サンダー・ライガー、タイガー・マスク
vs.タイチ、鈴木みのる、ザック・セイバーJr.、金丸義信、DOUKI
C飯伏幸太、真壁刀義、本間朋晃、トーア・ヘナーレvs.内藤哲也、EVIL、SANADA、BUSHI
Dオカダ・カズチカ、ロッキー・ロメロvs.マーティー・スカル、ブロディ・キング

Eジェイ・ホワイトvs.棚橋弘至
 ジェイが奇襲を仕掛け、腕攻め。
 ロープ越しに場外へエクスプロイダーしたり
 一方的な攻めながら空間をうまく使っていて、
 尚且つディティールもついています。

 ジェイの挑発的で間を持たせた試合運びは
 棚橋の、アクションではなく気力で勝負する試合運びと一致しています。
 腕攻めをコントロールの支配論拠とし、
 後半まで棚橋はほぼエルボーのみで試合をこなしていましたね。
 後半の技の攻防では腕の痛みを理由に
 もう少し棚橋の攻め比率を抑えても良かったですが、
 ジェイがしっかり脚の痛みを表現しているし
 五分の一進一退も悪くない。
 最後のダーティな味付けも良かったですね。

 ジェイが王座を失っても最高のコンディションにあることを証明し、
 今の棚橋を最大限に輝かせました。
 文句なしに好勝負。

FUS王座戦:ジュース・ロビンソン(ch)vs.ジョン・モクスリー
 出だしは少し硬いものの、相手の打撃に対して丁寧に拾って
 モクスリーがトペを決め、
 ジュースは入場ゲート上からのアトミコ。
 リングに戻っての攻防はやや散逸ながら粗くなる前にジュースが流血。

 そうすると流血したジュースが最高のパフォーマンスを。
 間を使いこなして秘めたる激情を上手く表現。
 対するモクスリーもCZWスタイルを解禁。
 イス攻撃にテーブル攻撃と抑制なしの狂犬っぷりを披露します。
 CZW時にはこのスタイルを更に上のレベルに引き上げれる相手がいませんでしたが、
 今回はジュースが見事にドラマチックに引き上げていきます。
 ジュースがここまで主役然と注目を集めて試合に活かせるとは思わなかったですね。

 脚攻め要素も上手くいって終盤もグイグイと惹きつけていきます。
 必殺技の攻防も初見に優しく作っていてお見事。
 モクスリーにとってWWE離脱後想像しうる限り最高のスタートでした。
 文句なしに好勝負。

GBOSJ決勝:鷹木信悟vs.ウィル・オスプレイ
 初っ端に演舞を持ってきますが、この演舞一つとっても異常。
 最初のチェンジ・ペースの緩急、
 着地、アーム・ドラッグによる豊かな変調、
 その実行スピード、とどこの面を取っても見たことの無いレベルです。

 スポット量を抑えつつ抑えつつ期待感を演出する空間の使い方も見事。
 鷹木の思い切った勢いのあるトペコンで中盤へ。
 中盤は中盤らしくスポットの絶対値自体は押さえているのですが、
 オスプレイが見事な受身で終盤スポット・レベルのドラマ性を感じさせます。
 鷹木の足の使い方、距離感の作り方も唸らされましたね。

 お互いの変化させるアイディアも間違いなく、
 終盤に入っては一発一発のインパクトが最大級。
 シチュエーション、カードから相当に期待感の高いカードでしたが、
 期待を一ミリたりとも損ねなかった。

 33分間序盤/中盤/終盤全てにおいて
 常に120%の力を振り絞りました。
 歴史的な名勝負。
 (執筆日:6/?/19)

Rating:★★★★★

 

注目試合の詳細

なし

試合結果

@ドラゴン・リー、ティタン、海野翔太vs.バンディード、ジョナサン・グレシャム、成田蓮
A田口隆祐、YOH、SHOvs.石森太二、エル・ファンタズモ、ロビー・イーグルス
B石井智宏、矢野通、YOSHI-HASHI、獣神サンダー・ライガー、タイガー・マスクvs.タイチ、鈴木みのる、ザック・セイバーJr.、金丸義信、DOUKI
C飯伏幸太、真壁刀義、本間朋晃、トーア・ヘナーレvs.内藤哲也、EVIL、SANADA、BUSHI
Dオカダ・カズチカ、ロッキー・ロメロvs.マーティー・スカル、ブロディ・キング
Eジェイ・ホワイトvs.棚橋弘至
FUS王座戦:ジュース・ロビンソン(ch)vs.ジョン・モクスリー(新チャンピオン!)
GBOSJ決勝:鷹木信悟vs.ウィル・オスプレイ(優勝!)