新日本プロレス:Power Struggle 11/3/19の分析
名勝負 | なし |
好勝負 | 内藤哲也vs.タイチ NEVER無差別級王座戦:KENTA(ch)vs.石井智宏 Jr.ヘビー級王座戦:ウィル・オスプレイ(ch)vs.BUSHI IC王座戦:ジェイ・ホワイト(ch)vs.後藤洋央紀 |
@クラーク・コナーズ、タイタン、TJP、ヴォラドールJr. vs.獣神サンダー・ライガー、田口隆祐、タイガー・マスク、上村優也
Aエル・ファンタズモ、石森太二vs.ロビー・イーグルス、ロッキー・ロメロ
BEVIL、SANADA、鷹木信悟vs.ランス・アーチャー、鈴木みのる、ザック・セイバーJr.
C棚橋弘至、飯伏幸太vs.オカダ・カズチカ、YOSHI-HASHI
D内藤哲也vs.タイチ
内藤がリングに入るなり殴りかかると
そのまま場外に出て乱戦。
リングに戻ってもラフから入ったことを活かす為に
人為的な変化で敢えて不協和音を起こしながら変化。
タイチは内藤に対して見劣りしない試合運びで、
タイチが効果的に声をかけるシーンを入れると、
内藤も起きあがれないという演技で応え一緒に表現を作っています。
ダメージを表現して下がる所とアドレナリンに任せて動く所を
バランスよく織り交ぜていて見ていて違和感なく乗れますね。
ハードな攻防もあり10分前半ながら激戦の雰囲気もありました。
ぎりぎり好勝負。
ESJTL決勝:六本木3K(SHO、YOH)vs.鈴木軍(エル・デスぺラード、金丸義信)
鈴木軍が入場してきた六本木3Kを背後から襲撃し、
デスぺラードが花道でSHOにバック・ドロップ。
そのままYOHが1対2で戦わざるを得ない展開に直結させます。
とはいえYOHが1人で奮闘するシーンから入るので
展開数が足りないということはないですね。
ただ欲を言えば鈴木軍がもう少し煽りたいですね。
鈴木軍の他のメンバーならもう少し上手くやったでしょう。
ようやく交代してSHOがリングに入りますが、
腰の痛みを表現してテンポ感を落としているのと
鈴木軍がレフェリーの目を盗んでSHOの腰に凶器を叩きつけるので
ホット・タッグならではの大きな盛り上がりが生めず。
要素としてはしっかり揃っていますが、
これをまんべんなく散らすのではなく
メリハリつけて寄せた方が
各要素が最大の効果を発揮しましたね。
好勝負に少し届かず。
FNEVER無差別級王座戦:KENTA(ch)vs.石井智宏
バチバチの打撃戦もあれば、
KENTAがヒールとしてすかしにいく場面もあります。
その二極だけでなく、KENTAが場外に逃げようというところを石井がすかさず対応したり、
ふり幅大きくする中で同時に変化も豊かで、
2人の魅力が100%のコンディションのまま
毀損することなくミックスされています。
石井の一進一退に対する感覚は相変わらず優れている。
KENTAはヒールとして受け手に回ることで
俯瞰して試合を見れるようになっていますね。
そこから少し新日寄りに戻すことで、
WWEでの経験を活かしつつ、本来の魅力も戻ってきている。
繊細でいながら迫力のある一戦。
文句なしに好勝負。
GJr.ヘビー級王座戦:ウィル・オスプレイ(ch)vs.BUSHI
オスプレイから奇襲を仕掛けプランチャ。
オスプレイは流石のスケール感ですね。
BUSHIも同じ土俵で比較されないよう
ヒールとして少しずらしつつムーブで対抗するので派手な内容。
エプロンDDTなど印象的なものを構築のピンポイントに置き、
意図的に間を空けるので
緩急を全体観のレベルまでコントロールすることができています。
オスプレイが奪って毒霧というサプライズもあり、自由で360度な攻防。
時々BUSHIはこういう凄くはまる試合をするので侮れない。
文句なしに好勝負。
HIC王座戦:ジェイ・ホワイト(ch)vs.後藤洋央紀
ジェイがのらりくらり後藤を押さえ込んで行きます。
かなり一方的ながら"完封"という言葉が似合う程
徹底的なので、ある種の韻が踏まれているような支配でした。
後藤は腰を痛めている筋があるとはいえ
動きを極力抑えつつエネルギッシュな一撃一撃で反撃を試みる役回り。
ここまで我慢強く動かず構築するとは驚きました。
メインである程度のクオリティを担保する責任がある中で
売れ線から遠い構築を行い、それを最後まで信じ抜いてやりきりました。
最後もKENTA乱入劇でしたが満足度は高い。
ぎりぎり好勝負。
(執筆日:11/?/19)
Rating:★★★★★
注目試合の詳細
なし試合結果
@クラーク・コナーズ、タイタン、TJP、ヴォラドールJr. vs.獣神サンダー・ライガー、田口隆祐、タイガー・マスク、上村優也Aエル・ファンタズモ、石森太二vs.ロビー・イーグルス、ロッキー・ロメロ
BEVIL、SANADA、鷹木信悟vs.ランス・アーチャー、鈴木みのる、ザック・セイバーJr.
C棚橋弘至、飯伏幸太vs.オカダ・カズチカ、YOSHI-HASHI
D内藤哲也vs.タイチ(11/3/19)
ESJTL決勝:六本木3K(SHO、YOH)(優勝!)vs.鈴木軍(エル・デスぺラード、金丸義信)(11/3/19)
FNEVER無差別級王座戦:KENTA(ch)vs.石井智宏(11/3/19)
GJr.ヘビー級王座戦:ウィル・オスプレイ(ch)vs.BUSHI(11/3/19)
HIC王座戦:ジェイ・ホワイト(ch)vs.後藤洋央紀(11/3/19)