新日本プロレス:Best of G1 2018 part.3の分析
名勝負 | G1公式戦:飯伏幸太vs.石井智宏(7/28/18) |
好勝負 | G1公式戦:オカダ・カズチカvs.YOSHI-HASHI(7/27/18) G1公式戦:飯伏幸太vs.後藤洋央紀(8/1/18) G1公式戦:オカダ・カズチカvs.鈴木みのる(8/2/18) |
@G1公式戦:オカダ・カズチカvs.YOSHI-HASHI(7/27/18)
開始するなり場外に出てフェンスにぶつけあったりとラフ・ファイト。
負傷している肩を痛めてヨシがリングアウトぎりぎりでリングに戻ります。
序盤からこの見せ場を入れつつも
中盤をそんなにスローにしなかったのが良いですね。
ダメージ感を引きずりすぎると重たくなるところでした。
綺麗にシーンとシーンが組み合わさり、
ヨシもカウンターで素晴らしく存在感を示します。
ヨシは格付けの割りに器用で、
一番相性のよいオカダが相手だと最大限にポテンシャルを発揮できますね。
終盤もヨシが迫力のある技を見せ、
観客もヨシの可能性を支持していましたね。
ぎりぎり好勝負。
AG1公式戦:飯伏幸太vs.石井智宏(7/28/18)
石井の打撃に丁寧に飯伏がセルした後、
飯伏のスポットによるターン。
場外に出て観客席でのムーンサルトを見せます。
適度に前段をこなしますが、
リングに戻ってからが本領発揮。
石井の雪崩式ブレーン・バスター他を
飯伏が普通に起き上がるというノー・セルを見せます。
ありえない話ではありますが、
喉にグー・パンチを打ち込んだりと
常識を壊すだけの異常な世界に突入します。
ヘッド・バッドを打ち込んだりと
柴田vs.石井を髣髴とさせる壊しあいは
何故こんなことをして気力が折れずに、体が壊れずに
攻防を続けられるのか常人には理解の及ばぬプロレスラーの戦いです。
ぎりぎり名勝負。
BG1公式戦:ケニー・オメガvs.SANADA(7/28/18)
オメガがラフに脚をこそぎ背中を攻めます。
SANADAは脚への攻撃で動きが止まりつつ抵抗。
脚への意識は悪くないのですが、
自身が能動的に技を決める時だけ
完全にセルを忘れるのは頂けない。
技の攻防自体は細やかで
勢いに乗ると目を見張るクオリティなのに勿体無い。
攻防自体そのままでも技を決めた後に
ちょっとした仕草を加えるだけでも良かった。
好勝負に少し届かず。
CG1公式戦:ケニー・オメガvs.ザック・セイバーJr.(8/1/18)
オメガがハードコア、セイバーがサブミッション・スタイルで、
スタイル・クラッシュを演じます。
ただその意図はしっかり伝わるものの
タイミングの入れ方が良くないですね。
中盤においてセイバーが打撃とサブミッションを
適度に使いこなして部位攻め。
その執拗さにオメガが封じ込められるのは
ストーリーとして魅力的ですが、引き続き攻防のリズムが良くない。
もう少しオメガに気持ちよく攻め続けさせて
乗せないと立て直し出来なかったかな、という印象。
好勝負に少し届かず。
DG1公式戦:飯伏幸太vs.後藤洋央紀(8/1/18)
飯伏のムーンサルトを防いだ後藤は主導権を掴むと
打撃主体でコンスタントな攻め。
焦らず冷静な試合運びで良いですね。
飯伏がムーンサルトを決め直して反撃。
鏡合わせのシンプルな試合運びですが、
意外にこれがはまっている。
大爆発といかなくても間違いなくクオリティがあがっていく。
終盤も打撃の削りあいで迫力が伝わってきました。
ぎりぎり好勝負。
EG1公式戦:オカダ・カズチカvs.鈴木みのる(8/2/18)
みのるが不意打ちから場外に連れて行き椅子攻撃。
反則無視のラフ・ファイト。
リングに戻ってもタオルで締めたり
このアジテーションは流石の一言。
一方でオカダは反撃の狼煙をどう作るか。
もう少しみのるの感覚にアジャストするとより映えたところ。
それでもみのるの絵作りが最後まで活きていますね。
みのるの攻めの割合が大きいものの
強烈な訴求力とコントロールの妙で面白い試合に仕上がっています。
30周年記念大会に似ていて、それより劣るものの
それでも尚面白いのはこのカードでしか出せない魅力が詰まっているからでしょう。
ぎりぎり好勝負。
(執筆日:8/?/18)
注目試合の詳細
なし試合結果
@G1公式戦:オカダ・カズチカvs.YOSHI-HASHI(7/27/18)AG1公式戦:飯伏幸太vs.石井智宏(7/28/18)
BG1公式戦:ケニー・オメガvs.SANADA(7/28/18)
CG1公式戦:ケニー・オメガvs.ザック・セイバーJr.(8/1/18)
DG1公式戦:飯伏幸太vs.後藤洋央紀(8/1/18)
EG1公式戦:オカダ・カズチカvs.鈴木みのる(8/2/18)