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新日本プロレス:Best of NJPW 2018 Octoberの分析


名勝負 なし
好勝負 WK挑戦権争奪戦:棚橋弘至(co)vs.ジェイ・ホワイト(10/12/18)

@Jr.ヘビー級王座トーナメント決勝:KUSHIDAvs.マーティ・スクール(10/12/18)
 それぞれまず最初の布石。
 ムーブの点で考えるのではなく
 印象的シーンで作っているのは良いですね。
 丁寧に積み重ねていく。
 一部畳み方が過ぎるものの
 チャレンジの結果でもあるので悪くない。
 終盤はドライバーなど過激な脳天技で盛り上げ。
 そういう勝負にそこまで寄せなくても良い2人だとは思いますが、
 新王者が決まるに値する攻防ではありました。
 好勝負に少し届かず。

AWK挑戦権争奪戦:棚橋弘至(co)vs.ジェイ・ホワイト(10/12/18)
 棚橋の見得とジェイとのヒール・ワークと合致。
 ジェイは格好良い好ヒールでしたが、
 ここにきて隅々にまでヒール哲学が浸透していて尚良い。
 棚橋もこのヒール・ワークの中なら
 今の体に負荷のかからないスタイルで最大限輝ける。
 何をするかではなくどう見せるかで勝負。
 終盤の攻防に転じてもジェイは
 細かなところで荒っぽさを付け加えて雰囲気を作り上げていた。
 最後はアメリカ・レベルのフェイス/ヒール演出てんこ盛りでしたが、
 これもこの2人なら中々はまっていて満足度の高いフィニッシュでした。
 試合後のリンチされる棚橋をオカダが助け、
 今後この2人がタッグを組むのでは、という展開も熱かった。
 ぎりぎり好勝負。

BIWGP王座戦:ケニー・オメガ(ch)vs.飯伏幸太vs.コーディ(10/12/18)
 新日らしからぬカード。
 フェイス/ヒール等2vs.1の分け方を混ぜれば楽ですが、
 開始前に飯伏とコーディも握手を交わし、
 フラットな関係でやりぬくことを固持。
 テキパキと序盤の整理を行うと
 それぞれメリハリのついた試合運びで繋いでいきます。
 個々の得意技を活かした見せ場も上手くいっている。
 一段落ちるコーディも3ウェイの中で
 良いエッセンスとして位置付けられており、
 ここまでのクオリティだけで言えば名勝負も狙えるレベル。
 15分経過し後半戦に入るに当たってテーブル葬を持ってきました。
 これでコーディがダウンしオメガと飯伏の一騎打ち。
 G1で成功したハード・ヒットですが、
 歪な方向性を持ち込まれてしまった。
 3ウェイ・ムーブも良くも悪くも無茶苦茶なスポットですね。
 オメガが飯伏に引くよう求めてキレられたり、
 コーディの椅子攻撃からオメガが飯伏を守ったりは
 関係性を活かしたストーリー・ラインと呼ぶには余りに稚拙・唐突です。
 34分の試合時間のせいというよりかは
 チャレンジの方向性で誤った。
 好勝負に少し届かず。

CスーパーJr.タッグ・リーグ戦:LIdJ(BUSHI、鷹木信悟)vs.六本木3K(SHO、YOH)(10/16/18)
 今のJrに鷹木はまさしくウェルカムなスタイル。
 テンション高くハードにぶつかってスタート。
 場外戦で雰囲気高めてSHOの孤立に繋げます。
 孤立の作り方は普通ですが、
 ホット・タッグ後はSHO、YOHが連携を活かして盛り上げます。
 ただ終盤の前半はSHO、YOHの連携を中心に据え、
 LIdJの連携を後半まで温存した選択は疑問。
 試合の作り方はありですが、
 完全燃焼しそうでしきれない印象を強めました。
 好勝負に少し届かず。

DスーパーJr.タッグ・リーグ戦:タグチ・ジャパン(ACH、田口隆祐)vs.六本木3K(SHO、YOH)(10/26/18)
 序盤はタグチ・ジャパンの賑やかし。
 対角ロープに走りまくってダウンしたり。
 観客の受けは上々のものです。
 田口の孤立はそこそこながら
 ホット・タッグ後のACHが思い切りの良いダイブ。
 すっかり受け入れらていて盛り上がりました。
 まじめな六本木3Kが相手だからこそ
 シリアスとコミカルが上手くバランスが取れています。
 リング外も使って華々しく終盤を飾りました。
 好勝負に少し届かず。
 (執筆日:10/?/18)


 

注目試合の詳細

なし

試合結果

@Jr.ヘビー級王座トーナメント決勝:KUSHIDA(新チャンピオン!)vs.マーティ・スクール(10/12/18)
AWK挑戦権争奪戦:棚橋弘至(co)vs.ジェイ・ホワイト(10/12/18)
BIWGP王座戦:ケニー・オメガ(ch)vs.飯伏幸太vs.コーディ(10/12/18)
CスーパーJr.タッグ・リーグ戦:LIdJ(BUSHI、鷹木信悟)vs.六本木3K(SHO、YOH)(10/16/18)
DスーパーJr.タッグ・リーグ戦:タグチ・ジャパン(ACH、田口隆祐)vs.六本木3K(SHO、YOH)(10/26/18)