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新日本プロレス:Wrestle Kingdom 12 1/4/18の分析


名勝負 US王座戦、ノーDQ:ケニー・オメガ(ch)vs.クリス・ジェリコ
好勝負 Jr.ヘビー級王座戦:マーティ・スクール(ch)vs.ウィル・オスプレイvs.KUSHIDA vs.高橋ヒロム

@Jr.ヘビー級タッグ王座戦:六本木3K(YOH、SHO)(ch)vs.ヤング・バックス

ANEVER無差別級6人タッグ王座戦、ガントレット・マッチ:バッドラック・ファレ、タマ・トンガ、タンガ・ロア(ch)vs.真壁刀義、ジュース・ロビンソン、田口隆祐vs.石井智宏、矢野通、バレッタvs.マイケル・エルガン、レイモンド・ロウ、ハンソンvs.ザック・セイバーJr.、飯塚高史、タイチ

B飯伏幸太vs.コーディ
 金髪にしたコーディ。
 序盤での4の字や手を差し伸べて抱え起こしてからの不意打ち等
 ヒールとして更にキャラをいきり立たせていますね。
 飯伏が椅子攻撃を防いでダイブを決めるも
 コーディがエプロンでのクロス・ローズ。
 これまでのコーディには足りなかった
 印象的でインパクトのあるスポットが
 この試合は大一番とあって多く含んでいて良いですね。
 それにあわせた間の使い方も良好です。
 ここまで飯伏を追い込めれば
 後は飯伏がキレて爆発させれば好勝負いける、という所でしたが
 アンダーカードだからか飯伏は通常運転のまま幕切れ。
 コーディのキャリア・ベスト・レベルなのに勿体無い。
 好勝負に少し届かず。

Cタッグ王座戦:ランス・アーチャー、デイビー・ボーイ・スミス(ch)vs.EVIL、SANADA

DNEVER無差別級王座戦、敗者髪切り&ノー・セコンド・デス・マッチ:鈴木みのるvs.後藤洋央紀
 序盤、後藤が簡単にダウンしテンポに乗れないですね。
 みのるの煽りが上手くて成立はしているのですが。
 アクションを無闇矢鱈に行わずとも
 煽れるみのるの良さで試合が安定すると
 後藤もポイントポイントで
 攻撃力の高さが活かされてきます。
 ストーリーのひきつけは十分ですね。
 好勝負に少し届かず。

EJr.ヘビー級王座戦:マーティ・スクール(ch)vs.ウィル・オスプレイvs.KUSHIDA vs.高橋ヒロム
 WWE的管理プロレス・レベルの意思統一が出来ていなくても
 個々の判断制度が高いので試合としては崩れないというのが素晴らしい。
 元々それぞれに意思があって動くのが
 4ウェイの建前であるしこれは良いですね。
 ダイブ鉄柱からのムーンサルトと場外で派手にやったと思えば
 リングに戻って多人数スポット。
 王者スクールのヒール・プレイ、
 テープで柵に固定やパウダー、傘攻撃なども
 十分量盛り込まれているので、
 非常にエンターテインな内容に仕上がっていますね。
 個の地力の高さとお祭り騒ぎなネタ量だけで
 勝負しているきらいはありますが、素晴らしい試合。
 ぎりぎり好勝負。

FIC王座戦:棚橋弘至(ch)vs.ジェイ・ホワイト

GUS王座戦、ノーDQ:ケニー・オメガ(ch)vs.クリス・ジェリコ
 セコンドに静止される乱闘を一度挟んでから試合開始。
 これで上手く雰囲気を出しましたね。
 その雰囲気感をしっかり固めるべく
 ジェリコも一部を除き技を最低限に抑えている。
 ベテランの妙ですね。
 オメガがダイブを狙うも柵の外のテーブルに壮絶な自爆。
 そのまま凶器を使った場外乱戦となります。
 ジェリコのコンディションを考慮した苦渋の策にも見えますが、
 構成するためのリングに軽く入っての間の取り方の配慮や
 ジェリコのアピール力を使った試合運び等
 良い部分の方が上回っている。
 エディのポーズをしてくれたのはファンなら涙物でしょう。
 流血を挟んでハード・ヒットへと転じていきますが、
 これをジェリコが受けきるとは思いませんでしたね。
 細やかな気配りも忘れておらず、
 一つ一つのムーブがパズルのピースとして
 あるべき所にすっと入っていくフロー感は気持ちが良い。
 最後のフィニッシュも納得で、
 まさか本当にダブル・メインの名にふさわしいものになるとは。
 ジェリコ様御見それしました。
 ぎりぎり名勝負です。

HIWGP王座戦:オカダ・カズチカ(ch)vs.内藤哲也
 出だしの演舞はIWGPの重みをやや軽くしていますね。
 内藤の人為的に切り込むやり方と
 オカダの流れにのせて作るやり方と
 背反する所があって序盤はタイミング、間は好ましくはありません。
 内藤が柵へのネック・ブリーカーから首攻め。
 オカダも適度に反撃しキーとなる技で
 試合構成を確固たるものにしていきます。
 内藤もハイ・リスク技でらしさをどんどん出していきますね。
 ただ本質的には2人が完全に合う所までには至らなかった印象。
 一進一退の精度は高いし、
 オカダがエルボーの打ち合いで弱々しくなり
 王座交代を予感させるような演出など
 素晴らしい部分も十分あるにはあるんですが、
 もう1歩クオリティをあげたかった。
 好勝負に少し届かず。

 (執筆日:1/?/18)

Rating:★★★★★
 

注目試合の詳細

なし

試合結果

@Jr.ヘビー級タッグ王座戦:六本木3K(YOH、SHO)(ch)vs.ヤング・バックス(新チャンピオン!)
ANEVER無差別級6人タッグ王座戦、ガントレット・マッチ:バッドラック・ファレ、タマ・トンガ、タンガ・ロア(ch)vs.真壁刀義、ジュース・ロビンソン、田口隆祐vs.石井智宏、矢野通、バレッタ(新チャンピオン!)vs.マイケル・エルガン、レイモンド・ロウ、ハンソンvs.ザック・セイバーJr.、飯塚高史、タイチ
B飯伏幸太vs.コーディ
Cタッグ王座戦:ランス・アーチャー、デイビー・ボーイ・スミス(ch)vs.EVIL、SANADA(新チャンピオン!)
DNEVER無差別級王座戦、敗者髪切り&ノー・セコンド・デス・マッチ:鈴木みのるvs.後藤洋央紀(新チャンピオン!)
EJr.ヘビー級王座戦:マーティ・スクール(ch)vs.ウィル・オスプレイ(新チャンピオン!)vs.KUSHIDA vs.高橋ヒロム
FIC王座戦:棚橋弘至(ch)vs.ジェイ・ホワイト
GUS王座戦、ノーDQ:ケニー・オメガ(ch)vs.クリス・ジェリコ
HIWGP王座戦:オカダ・カズチカ(ch)vs.内藤哲也