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新日本プロレス:Wrestle Kingdom 8 1/4/14の分析


名勝負 なし
好勝負 後藤洋央紀vs.柴田勝頼

IC王座戦:中邑真輔(ch)vs.棚橋弘至

@Jr.タッグ王座戦:ヤング・バックス(ch)vs.アレックス・シェリー、KUSHIDAvs.アレックス・コズロフ、ロッキー・ロメロvs.タイチ、TAKAみちのく
Aタッグ王座戦:デイビー・ボーイ・スミスJr.、ランス・アーチャー(ch)vs.ドク・ギャローズ 、カール・アンダーソン
BNWA王座戦:ロブ・コンウェイ(ch)vs.小島聡
C桜庭和志、永田裕志vs.ホーレス・グレイシー 、ダニエル・グレイシー
D矢野通、グレート・ムタvs.シェルトンXベンジャミン、鈴木みのる
E真壁刀義vs.バッドラック・ファレ

F後藤洋央紀vs.柴田勝頼
 後藤が張り手を打ち返す型の所で
 柴田がカウンターで張り手を叩き込みます。
 技を受けた直後もダメージを見せる前に蹴り。
 欠場の原因箇所である顎に容赦ない打撃を叩き込みます。
 復帰相手を迎える相手に真剣に戦うストーリーはこの試合が最初ではないですが、
 ここまでハード・ヒットを極限まで高めて実行したのは中々ないでしょうね。
 また、この数え歌の中から見ても屈指の激しさでしょう。
 一方で後藤の試合構築は普通。
 柴田の世界観が全てという所は否めないですね。
 後半にかけて悪癖が出てくる。
 バック・ドロップの投げ合いで
 プロレス技が軽くなっていきます。
 打撃が鋭いからこそ技も同等に重きを置くべきなんですけどね。
 カウント1で返して即座に技を打ち返すのもナンセンス。
 ぎりぎり好勝負。

GJr.ヘビー級王座戦:プリンス・デヴィット(ch)vs.飯伏幸太
 飯伏がゾンビ?のボディ&フェイス・ペイントで登場。
 昨年のロウ・キーのスーツと同じくインパクトありましたね。
 ただ折角なのですから試合スタイルにも
 無理ない範囲で多少のギミックを加えても良かったか。
 いつもより荒っぽく、重そうに打撃を入れている印象はあったが、
 より間を取って雰囲気を作っても良かったし、
 バレット・クラブの介入も序盤から混ぜすぎたきらいがある。
 前半は飯伏でなくても成立したのではないでしょうか。
 バレット・クラブが退場(今更感あり)した後は、
 流石の数え歌という所で良質な攻防。
 デヴィットの受け表現も素晴らしかった。
 平均的な良試合。

HIWGP王座戦:オカダ・カズチカ(ch)vs.内藤哲也
 オカダが余裕綽々の態度を崩さないまま意表を突く仕掛け。
 それを活かして内藤の長所、スピード感を披露。
 この掴みは素晴らしかったですね。
 しかし内藤の試合運びはオーソドックスの域を出ていないし、
 攻防作りにも若干の乱れがありますね。
 花道シーンで特別感を出すも、
 タイミングとしてはやや早く、あざとい印象もある。
 一方でオカダは余裕っぷりを演出しながら時間を稼ぎ
 正しい試合運びへと修正し、確実に発展させていました。
 内藤はスピードを活かすとはいえ行動一つ一つが軽いですね。
 プラマブランカの使い方も甘く、
 これでは田中みたいに親和性の高い技を相手が持っていないと厳しい。
 それぞれが感情を前面に出して終盤戦へ。
 やや煮詰まった部分もありましたが、
 同期としての意識付けが、もうひと段階は突き抜けることに成功しました。
 一応合格点という内容でしたね。
 好勝負に少し届かず。

IIC王座戦:中邑真輔(ch)vs.棚橋弘至
 棚橋が脚への攻撃を入れ、中邑は相手を削る打撃で対応。
 メインということで余韻を醸すかと思いきや、
 雰囲気作りはほとんどせず試合を進めていきます。
 中邑の狙いが腹に絞られ中盤戦。
 お互い、脚と腹の部位への攻撃を細かく織り交ぜ、
 この2人にしかできない均衡感を停滞感を生むことなく演出しました。
 疲労感を出しながらそれに背反させないで終盤へ。
 どちらも攻め自体は中々のものでしたが、
 相手の攻めを活かす部分や一極攻めによる深化が弱いままフィニッシュ。
 試合開始時からの目指していたラインから
 逸脱せざるをえないアクシデントはなかったし、
 また数え歌とあってその実現を妨げる能力的な問題もなかった。
 そうなると試合が始まる前の設計の時点で
 ちょっとしたミスがあったか。
 投票してIWGP王座戦と入れ替えたかいがない。
 ぎりぎり好勝負。

総評
 なんだかんだいってクオリティは高い。
 しかし興業のバランス、時間は考えた方が良いですね。
 せいぜい3時間半が限界な気がします。
DVD Rating:★★★☆☆
(執筆日:1/14/13)
 

注目試合の詳細

なし

試合結果

@Jr.タッグ王座戦:ヤング・バックス(ch)vs.アレックス・シェリー、KUSHIDAvs.アレックス・コズロフ、ロッキー・ロメロvs.タイチ、TAKAみちのく
Aタッグ王座戦:デイビー・ボーイ・スミスJr.、ランス・アーチャー(ch)vs.ドク・ギャローズ 、カール・アンダーソン(新チャンピオン!)
BNWA王座戦:ロブ・コンウェイ(ch)vs.小島聡(新チャンピオン!)
C桜庭和志、永田裕志vs.ホーレス・グレイシー 、ダニエル・グレイシー (DQ)
D矢野通、グレート・ムタvs.シェルトンXベンジャミン、鈴木みのる
E真壁刀義vs.バッドラック・ファレ
F後藤洋央紀vs.柴田勝頼
GJr.ヘビー級王座戦:プリンス・デヴィット(ch)vs.飯伏幸太(新チャンピオン!)
HIWGP王座戦:オカダ・カズチカ(ch)vs.内藤哲也
IIC王座戦:中邑真輔(ch)vs.棚橋弘至(新チャンピオン!)