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新日本プロレス:Best of NJPW 2012 part.4の分析


名勝負 なし
好勝負 G1公式戦:小島聡vs.鈴木みのる(8/10/12)

Jrヘビー級王座戦:飯伏幸太(ch)vs.KUSHIDA(9/7/12)

真壁刀義vs.石井智宏(12/23/12)

@G1公式戦:小島聡vs.鈴木みのる(8/10/12)
 胸への張り手を何発も打ち合ってスタート。
 セコンドのタイチやロープ、柵を使った攻撃でみのるが優位に立ちます。
 小島が劣勢に立たされる分かりやすい展開ですね。
 小島の反撃もマシンガン・チョップなど愚直。
 それゆえ会場との一体感は中々のものになっています。
 打撃の耐えをベース軸にしているので
 攻防の幅は狭いのですが、その中で上手くストーリーを紡いでいますね。
 退場させられたタイチが戻ってきての終盤も盛り上がりました。
 ぎりぎり好勝負。
 (執筆日:11/1/12)

AG1決勝:オカダ・カズチカvs.カール・アンダーソン(8/12/12)
 まずは軽く防ぎ合った後カールが腕狙い。
 それまでに試合をしているとはいえ掴みは弱いですね。
 オカダは初手ドロップ・キック。
 カールも通常技のキレは光るものがあるのですが
 オカダのようなスケール感はなくどうしても見劣りしますね。
 またカールの攻めとオカダの受けのリズムがやや合致してないのも問題。
 攻防を加速させての後半戦ではカールもオカダのようなダイナミックさを見せ始めます。
 終盤の鬩ぎ合いは素晴らしくカールのバーナード・ドライバーという隠し玉も大いに盛り上げました。
 ただ波にのっている2人をぶつけるブッキングは素晴らしいが、
 それを考慮すると中身自体は思ったより伸びなかった印象。
 G1ということで個人戦の戦いでしたが
 オカダのヒール的立ち位置を加えたらもう少し面白くなったかもしれない。
 好勝負に届かずも中々良い試合。
 (執筆日:9/2/12)

BJrヘビー級王座戦:飯伏幸太(ch)vs.KUSHIDA(9/7/12)
 綺麗な演舞からKUSHIDAが腕狙い
 見せ方はこじんまりしているが丁寧で隙がありません。
 これに対して飯伏が脚狙い。
 正直脚を狙う理由は乏しく、
 両者が一極攻めする単なる構成上の選択に見えますね。
 悪いことではないけれどオメガ戦へのアンチテーゼを題目に挙げた割には
 単にオーソドックスなスタイルに絡め取られているきらいがある。
 KUSHIDAが攻防を加速させると共にハンマー・ロックを積み重ねていきます。
 様々な体勢からハンマー・ロックに持っていく技術力は評価できるが
 どうしても一撃性は弱まるのでハンマー・ロック以外に腕系のサブミッションがあればベター。
 飯伏もここまでされたらもっと腕の痛みを表現しても良い。
 一旦やりきった後エルボーの打ち合いで意地の戦いへ。
 それぞれ気持ちがのっていると感じさせるレベルの動きで良かったですね。
 ぎりぎり好勝負。
 (執筆日:9/15/12)

CIWGPヘビー級王座戦:棚橋弘至(ch)vs.丸藤正道(9/23/12)
 それぞれ自分の色をつけた脚攻め。

 構成のポイントとなるスポットがあり、
 感嘆させるカウンターが織り込まれています。

 内容に間違いはなくクオリティは確かですが、
 後半になるにつれ予想を超えてくる、といった
 右肩上がりの曲線は思ったより描かれず。
 
 このカードの期待値としては若干下か。

 好勝負に届かずも中々良い試合。
 (執筆日:8/?/25)

D真壁刀義vs.石井智宏(12/23/12)
 Noahばりにエルボーの打ち合い。
 この対等な位置づけに戻すシーンを中心に据えながら、
 石井が一歩引いても戻す一進一退の攻防を繰り広げます。
 単純に戻しやすく安定している分、
 画一的に陥りやすい欠点のある構築ですが、
 この試合は見事にコントロールし調整してのけている。
 その上で技の重みを高く押し上げていて、
 現代では見慣れたスーパープレックスもインパクトがあったし、
 石井のパワー・ボムもカウントが3取れそうに見えた。
 そしてそこには同時に石井に勝って欲しいと思わせる思いものっていました。
 ラリアット相打ち、エルボーの打ち合い、ヘッド・バッドの打ち合いをクライマックスにのっけって盛り上げました。
 残念ながら石井は敗北してしまいましたが、
 ちょっとしたマジック・タイムだったといっていい素晴らしい試合。
 ぎりぎり好勝負です。
 (執筆日:1/13/13)