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新日本プロレス:40th Anniversary 3/4/12の分析


名勝負 なし
好勝負 IWGP王座戦:オカダ・カズチカ(ch)vs.内藤哲也

@プリンス・デヴィット、田口隆祐、KUSHIDAvs.タマ・トンガ、高橋広夢、渡辺高章
A本間朋晃、キャプテン・ニュージャパンvs.石井智宏、YOSHI-HASHI
B獣神サンダー・ライガー、タイガーマスクvs.邪道、外道
C真壁刀義、永田裕志、井上亘vs.鈴木みのる、TAKAみちのく、タイチ
D天山広吉、小島聡vs.矢野通、飯塚高史

E棚橋弘至、後藤洋央紀、カール・アンダーソンvs.中邑真輔、田中将斗、高橋裕二郎
 そつがないものの魅力にも欠ける印象でしたが
 ヒールとしてひとり立ちし自分だけで完遂させていますね。
 後藤も冷静に抗争を演出していてこの2人のIC王座戦が地味に楽しみになりました。
 中邑はポージング芸がますます異形の極み。
 棚橋との絡みを出し惜しみせずに披露し、
 この2人をトリオに入れて折角の数え歌が少ししか見れないのかという前印象を払拭しました。
 一方で棚橋vs.中邑がトリオの1つの絡みとして当たり前に行うことに豪華さを感じずにはいられませんね。
 田中は一歩引きながらも控えとして貢献。
 ほぼレギュラーながら他団体の選手としては完璧ですね。
 それぞれが個性を発揮する中でトップにすえられたのは
 シングル・レスラーに転向したアンダーソン。
 完成度の高い素晴らしい動きを見せています。
 もっともアンダーソン押しにより他の選手との攻防がやや雑になっている状況で
 カールに異常な(この大会1番か?)一体感が生まれているのは人気先行な印象もある。
 IC王座なのかIWGP王座なのかどの程度のポジションに据えるかは結構悩み所だと思いますね。
 まあ便利屋でありながら着実にステップ・アップしてきた
 アンダーソンなら杞憂に終わらせてくれるような気もしますけど。
 好勝負に少し届かず。

FIWGP王座戦:オカダ・カズチカ(ch)vs.内藤哲也
 序盤のレスリング。
 オカダはするっと抜ける動きで個性を見せていますね。
 組む際にもう少し力を入れているように見せれれば
 緩急がついて更に良くなるかと思います。
 内藤もオカダの意思をやや無視しているが良い動きでした。
 まずは内藤の脚狙いという展開。
 内藤の脚攻めは思いのほか素晴らしかった。
 技の炸裂点を意識してリズムを生み出しています。
 オカダのけんけんするような受身も素晴らしいですね。
 オカダのダメージ表現こそ
 前回の王座戦から大きく飛躍した要素で大いに感心しました。
 2人の間で少々ずれがありましたがそれも探りあいとしてフィット。
 オカダのツームストンからの首攻めにつながります。
 首攻めの試合運びの方法論は前回と同じです。
 しかし上述のようにダメージ表現が際立っていて
 内藤が脚への蹴りに加えて一定の拳も持っているので深みがあります。
 内藤は一年前は他のトップ・ファイターに比べ
 独自スポットに乏しい印象がありましたが
 柵を使ったスポット、場外での脚攻め追い込みを完全にものにしましたね。
 追撃する内藤を振り切る形でオカダが場外ツームストン。
 タイミングばっちりです。
 しかしここからの首攻め継続は若干バランス悪し。
 首へのジャベ、DIDの周知に気を取られて
 フォールにいくべきところでDIDに行く場面が見られました。
 フォールを返されてからDIDに行っても遅くはなかった。
 また内藤も終盤に関して欠点が出ましたね。
 彼は疲労表現が下手です。
 緩急を武器にしているためでしょうけどね。
 かといってクライマックスで緩急を最大限に発揮しているかというと否。
 ロープ・ワーク不足で、不必要な時に脚を攻めて自ら勢いを落としたりして中途半端です。
 最後にやや伸び悩みましたが、
 この2人で大丈夫かと心配していた中で両者予想を遥かに上回る働きを見せました。
 文句なしに好勝負

総評
 アンダーカードは王座戦もなく40周年記念大会とは思えないものながら
 セミ、メインで一気にもって行きました。
 メインは現時点でのMOTYのトップ・ランナーです。
DVD Rating:★★★☆☆
(執筆日:3/5/12)
 

注目試合の詳細

なし

試合結果

@プリンス・デヴィット、田口隆祐、KUSHIDAvs.タマ・トンガ、高橋広夢、渡辺高章
A本間朋晃、キャプテン・ニュージャパンvs.石井智宏、YOSHI-HASHI
B獣神サンダー・ライガー、タイガーマスクvs.邪道、外道
C真壁刀義、永田裕志、井上亘vs.鈴木みのる、TAKAみちのく、タイチ
D天山広吉、小島聡vs.矢野通、飯塚高史
E棚橋弘至、後藤洋央紀、カール・アンダーソンvs.中邑真輔、田中将斗、高橋裕二郎
FIWGP王座戦:オカダ・カズチカ(ch)vs.内藤哲也