新日本プロレス:Wrestle Kingdom VI in Tokyo Dome 1/4/12の分析
名勝負 | なし |
好勝負 | 中邑真輔、矢野通vs.潮崎豪、丸藤正道 |
@本間朋晃、三上恭佑vs.キャプテン・ニュージャパン、タマ・トンガ
@Jrタッグ王座戦:デイビー・リチャーズ、ロッキー・ロメロ(ch)vs.プリンス・デヴィット、田口隆祐
A獣神サンダー・ライガー、タイガーマスク、マスカラ・ドラダ、KUSHIDA vs.アトランティス、ヴァリエンテ、TAKAみちのく、タイチ
Bオカダ・カズチカvs.YOSHI-HASHI
C永田裕志、井上亘vs.船木誠勝、河野真幸
DMVP、シェルトン・ベンジャミンvs.田中将斗、高橋裕二郎
Eタッグ王座戦:ジャイアント・バーナード、カール・アンダーソン(ch)vs.天山広吉、小島聡
小島の状態が良くアンダーソンの緩急が最大に発揮できる攻防が出来ます。
それぞれ早い段階で仕掛けスリリングな状態で天山孤立に繋ぐ。
バーナードがラッシュ時のテンポをアンダーソンに合わせポテンシャルを最大に発揮。
恐ろしいまでの首攻めで天山を追い込んでいきます。
この怖さはガイジンならではですね。
タッチ成功後も小島は勢いを出せていますね。
バーナードは若干緩急ありきで動いているし、
天山は何とか動けている状況で他の3人と同じ土俵には立てず。
王座交代劇にも関わらず天山の粘りからの逆転という流れで
一進一退が少なく終盤で失速したものの予想以上の内容。
好勝負に少し届かず。
F後藤洋央紀vs.杉浦貴
G真壁刀義vs.高山善廣
H中邑真輔、矢野通vs.潮崎豪、丸藤正道
中邑と丸藤はリアルな探りあいをしながら
同時に様式美を加えて妖艶に魅せます。
この絡みが一番の見所ですね。
どのような形になるのかまったく予想をさせず惹きつけられます。
潮崎とのライバル関係が過去の事と終わったような扱いだったのはちょっと悲しいですが、
今年の数え歌になってくれそうな可能性を感じます。
矢野はもう少し絞ればワン・テンポ遅れずに済むのにと思いますが、
中邑との関係が終わった潮崎と分かりやすい関係性を築き、
一つ一つの攻防を段階としてつなげて中邑、丸藤とは違う構成面での貢献をしています。
孤立は最高の効率で行われてはいないが、
他団体への配慮が目立たないし、
終盤もちゃんとタッグとしてのラッシュがあり盛り上がりました。
ぎりぎり好勝負。
I内藤哲也vs.武藤敬司
JIWGP王座戦:棚橋弘至(ch)vs.鈴木みのる
鈴木は接触するまでと接触してからの動きに違いをつけて上手く空気感を作っている。
緊張感はないだ、打撃を探りあいの手をしているように
何が起きるのだろうと思案を巡らせさせる狙いは成功している。
序盤の段階で鈴木が要所でアーム・バー、スリーパーと見せ、
サブミッションを頂点としたスタイルで
そこにパイル・ドライバーが一枚噛んでくるのだと
スタイルをはっきり明示しました。
一方で侵略される側としての棚橋は
相手の進行を補助しているだけで自己主張が弱いですね。
セミに本家の武藤が参加していたため、脚攻めが出来ないのが痛い。
毎度の事ながら脚攻めの構成上のメリット以上のものが中々生み出せません。
中盤の40周年を意識した特別な演出も物足りない。
鈴木のアピールは観客を直接的に刺激するには弱く、
受け取り手に情感で膨らませるには半歩ずれている。
またダメージ表現も心理戦に基づいて意図的に設定に乗る事を拒否しているのであやふや。
棚橋の良好なやられ方と緩急で加速して向かえた終盤も素晴らしい事は確か。
しかし色々試してどれかヒットすれば良いという攻めをする程絶望的な状況ではないし、
鈴木側も配分比の問題から既に使い尽くした技の使いまわしで改善できる余地があった。
前年に続き磐石のクオリティだが、好勝負と呼ぶには決め手に欠ける。
好勝負に少し届かず。
試合後オカダが挑戦表明。
総評
去年はどうでも良かったけれど今年はTNAに参戦して欲しかった。
これという目玉カードにやや欠ける印象ですが
その分どの試合も見所のある平均点の高い大会になったようですね。
2012年も2011年の勢いを持続しそうです。
DVD Rating:★★★☆☆
(執筆日:1/14/12)
注目試合の詳細
なし試合結果
@本間朋晃、三上恭佑vs.キャプテン・ニュージャパン、タマ・トンガ@Jrタッグ王座戦:デイビー・リチャーズ、ロッキー・ロメロ(ch)vs.プリンス・デヴィット、田口隆祐(新チャンピオン!)
A獣神サンダー・ライガー、タイガーマスク、マスカラ・ドラダ、KUSHIDA vs.アトランティス、ヴァリエンテ、TAKAみちのく、タイチ
Bオカダ・カズチカvs.YOSHI-HASHI
C永田裕志、井上亘vs.船木誠勝、河野真幸
DMVP、シェルトン・ベンジャミンvs.田中将斗、高橋裕二郎
Eタッグ王座戦:ジャイアント・バーナード、カール・アンダーソン(ch)vs.天山広吉、小島聡
F後藤洋央紀vs.杉浦貴
G真壁刀義vs.高山善廣
H中邑真輔、矢野通vs.潮崎豪、丸藤正道
I内藤哲也vs.武藤敬司
JIWGP王座戦:棚橋弘至(ch)vs.鈴木みのる