TOP日本のプロレス新日本プロレス 10年代の大会 → 新日本プロレス:Fantasticamania Night Two 1/22/12

新日本プロレス:Fantasticamania Night Two 1/22/12の分析


名勝負 なし
好勝負 なし

@タマ・トンガ、田口隆祐、プリンス・デヴッィト、タイガー・マスクvs.OKUMURA、邪道、外道、YOSHI-HASHI
Aマキシモ、獣神サンダー・ライガーvs.ミステリオッソJr.、タイチ

BCMLLウェルター級王座戦:マスカラ・ドラダ(ch)vs.KUSHIDA
 簡単に相手の見せ場に持っていかせず張り合う展開。
 その展開を実直にこなすことが
 リアルにおいてもお互いを高める事につながるので
 観ている方にも分かりやすく、演者にとってもやりやすい王道ですね。
 しかし中盤からずれ始める。
 KUSHIDAが変則的サブミッションを武器にするのは良い。
 只そういう真似できない動きはドラダにもあるはずで
 それで引き続き綺麗に正方向の張り合いをすれば良いんですが、
 KUSHIDAの攻めの比率がどんどんと高くなり天秤が完全に傾きます。
 こちらの横道に反れるならば王者が苦戦する、という
 ストーリー・テリングに持っていく手がありますが、
 あいにくドラダにストーリー・テリングは出来ません。
 基本的にドラダだけでなくCMLLの若手ハイ・フライヤーが苦手とする分野ですけどね。
 ストーリーは存在するが惹きこむには語りが足りない。
 まあまあ良い試合。

C後藤洋央紀vs.ルーシュ
Dメフィスト、オカダ・カズチカ、中邑真輔vs.ディアマンテ、内藤哲也、棚橋弘至

Eヒストリック・ウェルター級王座戦:ラ・ソンブラ(ch)vs.ヴォラドールJr.
 バンジー・ロープでつながれているかのような攻防は
 他ならぬメヒコのリズムです。
 相手との呼吸の探り方もラッパが鳴る本場とは間隔こそ違えど本質は同じです。
 そんないつものスタイルで、
 豊富なダイブ・スポットを組み込んだ試合をする時、
 押せ押せで維持するだけでは駄目な瞬間が必ず出てきます。
 しかしヴォラドールの止め手としての緩急、
 ソンブラの動き手としての緩急で繋ぎとめている。
 また意識して増量した技術的なグラウンドも成功している。
 終盤は→雪崩式→特殊系と段階を踏んでいるとはいえ、
 最近の四天王プロレス的悪癖が出てきました。
 しかしメヒコ流に素晴らしい盛り上がりを見せる観客に助けられ、
 そんなに気にせず最後まで試合を堪能することが出来ました。
 中々良い試合。

総評
 去年は底辺から新日デビューしたミスティコが
 ようやくまともな試合を見せたってだけで
 メインはノン・ルチャに奪われる有様でした。
 しかしやしかし、今年はルチャの本場と同レベルの試合内容を実現。
 若干物足りなく感じる方もいらっしゃるかもしれませんが
 ルチャの平均クオリティは他よりも落ちるのでこんなものです。
 お客さんも積極的にメヒコのような盛り上がり方をしようとしていて
 Fantasticamaniaが本当の意味で定番になった、と実感させる大会でした。
DVD Rating:★★☆☆☆
(執筆日:1/25/12)
 

注目試合の詳細

なし

試合結果

@タマ・トンガ、田口隆祐、プリンス・デヴッィト、タイガー・マスクvs.OKUMURA、邪道、外道、YOSHI-HASHI
Aマキシモ、獣神サンダー・ライガーvs.ミステリオッソJr.、タイチ
BCMLLウェルター級王座戦:マスカラ・ドラダ(ch)vs.KUSHIDA
C後藤洋央紀vs.ルーシュ
Dメフィスト、オカダ・カズチカ、中邑真輔vs.ディアマンテ、内藤哲也、棚橋弘至
Eヒストリック・ウェルター級王座戦:ラ・ソンブラ(ch)vs.ヴォラドールJr.