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新日本プロレス:Best of NJPW 2011の分析


名勝負 なし
好勝負 BOSJ決勝:飯伏幸太vs.田口隆介(6/10/11)

G1公式戦:中邑真輔vs.天山広吉(8/5/11)

@BOSJ公式戦:金本浩二vs.フジタ・ハヤト(5/26/11)
 ハヤトはまだ線が細いものの打撃の鋭さは素晴らしいものがある。
 金本は逆にメジャー選手としての厚みがあり、
 多少動きに衰えていてもハヤトと対等に渡り合えています。
 熱を持った打撃の打ち合いをベースにしながら
 金本が鋭い嗅覚で反撃を見せます。
 延髄切りに対するカウンターのドラゴン・スクリューは面白かったですね。
 付け入る隙のないパフォーマンスを見せた金本に対し、フジタは必殺の絞め技KIDで対抗。
 KIDの見せ方が3回全て違ったのも素晴らしいですね。
 只KIDに頼るのは逃げでもある。
 確かに金本は優れた働きを見せていたけれど、
 その結論に至るにはもう少し試行錯誤が欲しい。
 10分という試合時間が実に惜しまれます。
 好勝負に少し届かず。
 (執筆日:12/10/11)

ABotSJ公式戦:プリンス・デヴィットvs.ケニー・オメガ(6/5/11)
 オメガが不意打ちしてスタート。
 切り返し一つ一つスケールの違うオメガ。

 まだコントロール外でオーバーリアクションしているから
 持て余している時もありますが魅力的です。

 テーブルを持ち出したり、
 ちょっとだけ外に出てラダー・ムーンサルトしたり、やりたい放題。

 プリンスは程よい距離感で好きにやらせつつ
 試合として締めるべき所は締めてますね。

 好勝負に届かずも中々良い試合。
 (執筆日:8/?/25)

BBOSJ決勝:飯伏幸太vs.田口隆介(6/10/11)
 オーソドックスな攻防からスタート。
 こういう舞台だからな部分もあるでしょうけれども
 田口が新日本レスラーとして見得を切れているのには感心しました。
 お互い安定感ある試合運びをする相手にスポットを提供するという基本が出来ていて
 ユニークな工夫こそないものの高いクオリティを維持しています。
 カウンター、自爆をバランスよく織り交ぜて試合に激戦という雰囲気を生み出しました。
 そこで他ならぬラリアットを使ったのがユニークですね。
 これで試合はドラマチックに加速していきました。
 田口の気持ちの乗せ方、受けのふらつきが素晴らしく、
 その強烈な勢いが失われる事も、勢いによって試合のコントロールを失う事もありませんでした。
 田口が飯伏と同じ土俵に立って自分を証明し、
 決勝にふさわしいボリュームある試合をやってのけました。
 ぎりぎり好勝負。
 (執筆日:12/10/11)

CIWGP王座戦:棚橋弘志(ch)vs.ジャイアント・バーナード(7/18/11)
 最初に後ちょっとだったな、とカウント2を取るシーンを持ってきました。
 アメプロ的様式立てを選択したのは最善でしょう。
 一方で序盤のレスリングにおいてバーナードを劣勢に置きながらも
 死角から締め上げるという要素で持ってバーナードの体の大きさを語ったのは
 中々ユニークなアイディアだと思います。
 棚橋が能動的に脚攻めを行うのも理に適っています。
 その際いつもの厳しいそれではなく、
 オーソドックスにコツコツと積み重ねるものにしたのは
 長時間の試合をやりきるためのものです。
 バーナードの怪物表現も設定ありきではなく
 徐々に作り上げる手法を取っており、
 そのかいあって終わってみれば28分の試合時間となっています。
 しかしリアリティーを感じる部分は少なく、
 ここぞでリアルを織り交ぜるハイブリッド方式でいけなかったか、と少し勿体なく思う部分もある。
 中々良い試合。
 (執筆日:12/10/11)

DG1公式戦:中邑真輔vs.天山広吉(8/5/11)
 天山はもはやレスラーとしては新人レベルまで落ちていますが
 中邑が最高の構築を見せました。
 まずはヒールとして振る舞い
 天山以上に観客を挑発しています。
 受けで天山の動きを引き出した上で
 天山を柵にぶつけ後頭部にニーというえぐいスポット。
 そこから後頭部に狙いをつけた容赦ない甚振りを見せます。
 天山は観客が乗りやすいモンゴリアン・チョップと
 コーナー上を使った攻めを行います。
 その天山の攻め一つ一つを立てるダメージ表現を行いながら
 一進一退も完璧に作り上げる。
 中邑自身の攻めもコンビネーションが上手く深い攻めとなっている。
 中邑の絶好調ぶりが感じられる試合。
 ぎりぎり好勝負です。
 (執筆日:12/10/11)