新日本プロレス：USA Tour Part Two 6/22/11の分析
| 名勝負 | なし |
| 好勝負 | なし |
SlamBamJam製。
1枚、約2時間です。
5/13/11の大会より
①ライノ、チャーリー・ハースvs.棚橋弘志、真壁刀義
(前半カット)
真壁とライノをプッシュしていて、
棚橋は目立たず、ハースも能力を発揮できていない。
カット・シーンが長かったが、いまいちな内容である事は確か。
5/14/11の大会より
②ライノ、デイビー・リチャーズ、ホミサイドvs.真壁刀義、田口隆介、岡田かずちか
(前半カット)
デイビー、ホミサイド軽量級とライノ、真壁ヘビー級の間の体格差の扱いが雑ですね。
色彩豊かな面子なので表面的なファン要素は一応あるかな。
これまたライノx真壁を特にプッシュしている様子ですね。
カットが長いが、悪くない試合程度の内容に見えます。
③Jrヘビー級王座戦：プリンス・デヴィット(ch)vs.ロウ・キー
序盤からロウ・キーがダイブ。
デヴィットもトペコンで打ち返し雪崩式ブラッディー・サンデーを狙う。
序盤から派手な技で盛り上げる形ですね。
しかしこのある意味短絡的な流れで最後まで成立しているのは
デヴィットがいつもよりダメージ値を大きく見せて
対等な打ち合いや相手の攻めを許しているから。
ロウ・キーの技を次々と引き出して観客からThis is Awesomeが出るまでに発展させました。
デヴィットの掌で踊らされた形で、
期待したトップ選手の対決ではないものの中々良い試合でした。
5/15/11の大会より
④中邑真輔、高橋裕次郎、邪道、外道vs.チャーリー・ハース、タイガー・マスク、岡田かずちか、ジョシュ・ダニエルズ
ヒールはそれぞれしっかりアピール出来ていますね。
只ベビーフェイスはそれに対する十分な攻めを返せず、
試合としては悪くない以上の物には出来なかった。
平均レベル。
⑤JAPWライト・ヘビー級王座戦：獣神サンダー・ライガー(ch)vs.ケニー・オメガ
それぞれアピールしあっているが、
身体能力に差があるのだから
もう少しベテラン/若手の構図寄りにして一つの絵にまとめていった方が良いですね。
両者の攻めが最大限には試合の中で活きていません。
ミスもなく見栄えの良い攻防も多いので試合自体は楽しい。
只上記もあって王座交代劇って程にはなってないだけ。
まあまあ良い試合。
⑥ジャイアント・バーナード、カール・アンダーソンvs.小島聡、ダン・マフ
バーナード、アンダーソンは安定の試合運び。
マフもバーナード相手にタフなぶつかり合いをして輝いています。
ただ小島は適当な関わり方でみせるべき力強さがそこにはない。
平均レベル。
試合後ランス・アーチャーが小島を襲撃。
⑦Jrタッグ王座戦：プリンス・デヴィット、田口隆介(ch)vs.ロウ・キー、ホミサイド
やはりホミサイドがネックか。
基本的な攻防からゆっくり試合を構成していきます。
ホミサイドは最後までホミサイドであったけれども
デヴィットが動かないなら動かないで小さな攻防を作ればよい、と
発送を転換させて試合を面白くしています。
終盤はタッグの戦略的攻防がいまいち見られないものの
昨夜と同じようにロウ・キーの持ち技を引き出していって盛り上げました。
2日続けてデヴィットが素晴らしい仕事をしました。
まあまあ良い試合。
⑧棚橋弘志vs.デイビー・リチャーズ
棚橋が基本的な技をスケール大きくみせたと思ったら、
それは気持ちが入っているというより只ヘビー級であるからに依るようです。
デイビーが脚攻めで反撃するも、
棚橋の受け身はいまいちで新日本体の格をそのまま持ち込んでいますね。
これはUSインディーと日本のメジャーのトップ対決じゃない。
しっかりやっているが狙っている完成図がそもそも期待外れ。
平均より少し上。
⑨ストリート・ファイト：真壁刀義vs.ライノ
ストリート・ファイトですが最初はゆったり進行。
椅子を加えると観客席乱闘に行き盛り上がっていきましたが、
ここでもライノが殴り合いに応じないのでアドレナリンは不十分。
ボードへのゴアも普通にカウント２で返されるし、
まんべんなくそこそこ楽しいハードコア・ファイトを続けているだけ。
メインだからもう少し構成を考えてくると思ったけれどなぁ。
平均レベル。
総評
慣習にとらわれず全力を尽くす、というUSインディーの形ではなかったものの
この大会ならではのカードが実現しており、
クオリティもトーナメントと違い平均点はあります。
気になるカードがあるならありですね。
DVD Rating：★☆☆☆☆
(執筆日：8/28/11)
注目試合の詳細
なし試合結果
①ライノ、チャーリー・ハースvs.棚橋弘志、真壁刀義②ライノ、デイビー・リチャーズ、ホミサイドvs.真壁刀義、田口隆介、岡田かずちか
③Jrヘビー級王座戦：プリンス・デヴィット(ch)vs.ロウ・キー
④中邑真輔、高橋裕次郎、邪道、外道vs.チャーリー・ハース、タイガー・マスク、岡田かずちか、ジョシュ・ダニエルズ
⑤JAPWライト・ヘビー級王座戦：獣神サンダー・ライガー(ch)vs.ケニー・オメガ(新チャンピオン!)
⑥ジャイアント・バーナード、カール・アンダーソンvs.小島聡、ダン・マフ
⑦Jrタッグ王座戦：プリンス・デヴィット、田口隆介(ch)vs.ロウ・キー、ホミサイド
⑧棚橋弘志vs.デイビー・リチャーズ
⑨ストリート・ファイト：真壁刀義vs.ライノ