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新日本プロレス:4/27/08の分析


名勝負 なし
好勝負 IWGP王座戦:中邑真輔(ch)vs.武藤敬司

2枚組み3時間25分です。
SlamBamJam製。

@岡田かずちか、裕次郎、平澤光秀vs.邪道、外道、カール・アンダーソン
 5分という短い試合時間ながら
 特に飛ばす訳でなく普通の試合運び。
 悪い試合。

A越中詩郎、AKIRAvs.ミラノ・コレクションAT、稔
 1分長くなっただけですが
 挑発や持ちネタを軽く捻って観客をのせました。
 悪くない試合。 

B後藤洋央紀、ジャイアント・バーナードvs.石井智宏、本間朋晃
 怪物のバーナードを中央に置きたい所ですが
 石井と後藤の抗争からの試合なのでどちらも中途半端な構築になりましたね。
 悪い試合。

C金本浩二、田口隆祐vs.大谷晋二郎、田中将人
 大谷が元新日という事で完全にはヒールとして受け入れられてないのは残念ですが
 軽妙な荒れ模様からはじめると
 フェイス・ウォッシュという分かりやすい技から
 打ち合いに持って行き、しっかりと団体抗争戦を演出しました。
 セミに持っていってもう少し時間を与えてほしかったですね。
 まあまあ良い試合です。

D長州力、蝶野正弘、獣神サンダー・ライガーvs.中西学、内藤哲也、タイガー・マスク
 正規軍が3人一緒に出てくるのに対し
 レジェンド軍は一人ずつ出て行って仕事を完了。
 おまけとしてリングで動いていますがそれがどうした。
 悪い試合。

 欠場が発表された棚橋が登場。
 必ず怪我を治して帰ってくるとアピールします。

Eジュニアヘビー級王座戦:井上亘(ch)vs.クリストファー・ダニエルズ
 いくら新日といえどメジャーな訳で
 その王者がここまで出す動き、出す動きがひどいとは信じられない。
 10年間何してたのでしょう。
 状態が良くないとはいえあのダニエルズが
 何の解決策も分からず空気になるってねぇ。
 レフェリー気絶スポット、掟破りまで入れて20分近くに及び散々でした。
 ひどすぎる試合です。
 これを内容の濃い、レベルの高い試合とか言わなくてはいけない実況って大変だねぇ・・・。

Fタッグ王座戦:真壁刀義、矢野通(ch)vs.天山広吉、飯塚高史
 天山が飯塚を椅子攻撃から守るという友情スポットから
 (唐突に出すせいもあるけれど実況はもう少しクサさを無くしてくれないかなぁ)
 天山が捕まって流血。
 飯塚がタッチを拒否した後寝返って幕。
 完全に飯塚のヒール・ターンというサプライズ一本勝負の内容でしたね。

GIWGP王座戦:中邑真輔(ch)vs.武藤敬司
 まずはグラウンド。
 対外敵の緊張感がありますし
 武藤の場外での切り方で中邑の腕攻めも示されましたので上々の始まり。
 次の動かし方は最高でしたね。
 中邑がエプロンに上がった武藤にドロップ・キックからブランチャを狙い
 武藤は避けての低空ドロップ・キック(低空DS)から
 柵に振ってのシャイニング・ウィザード(SW)、ドラゴン・スクリュー(DS)。
 リングに戻ると同じく戻ろうとロープをまたいだ中邑にSW、DS、セカンド・ロープからの低空DS。
 そして4の字を決める。
 この流れ、コンビネーション、間は絶品でしたね。
 ここからは武藤が上記の技だけで脚攻め、
 中邑は自らのスタイル通りカウンターが主、とそれぞれの持ち味が出る展開。
 只最初のアーム・バー、4の字に捕らえている時間がそれぞれ長いのと
 中邑は攻めに回ると場に合わない技を連発するのが難。
 後者ですが特にムーンサルトなんて脚攻め食らっていて相手が武藤なら最後まで温存したい技です。
 あくまで場面は多くないのが救いです。
 只そんな中邑の大技連発が終盤への突入を担った部分もあるので完全に悪いともいえないんですけどね。
 終盤は顔への低空ドロップ・キックや
 ロープに横にすると首へのドラゴン・スクリューという特別な技が出たこともあり
 武藤の勝ちもある事を意識させ、かなりの盛り上がりになりましたね。
 武藤の凄さと全日社長がIWGP王座に挑戦するという舞台のウェイトが重く
 中邑はそこまで良い働きをしていないのは事実ですが
 それを補って余りあり素晴らしい試合になっています。
 ぎりぎり好勝負。

総評
 中身の薄い内容ながらメインがひっくり返して満足感を残します。
 セミも一応あとから見ると成功でしたしね。
DVD Rating:★☆☆☆☆
 (執筆日:4/12/09) 

注目試合の詳細

GIWGP王座戦:中邑真輔(ch)vs.武藤敬司
  それぞれ脚をかけて倒そうとするも防がれる。
  武藤がバックを取る。
  中邑は回転して前に回すと腕を取る。
  武藤は起き上がると前転から脚を取って倒す。
  レッグ・ロック。
  グラウンド・ヘッド・シザースに返そうとした中邑の脚を取ってレッグ・ロック。
  中邑がレッグ・ロックに返す。
  武藤が反転する。
  中邑がバックを取りにいく。
  腕を取る。
  起き上がった武藤を押し倒す。
  武藤が起き上がりアーム・ドラッグに切り返し場外に出る。
  戻ってきた武藤の腕を蹴りつける。
  腕を取って倒す。
  起き上がった所をアーム・バー・テイク・ダウン。
  武藤が場外に転がり出る。
  中邑はエプロンに上がった武藤をドロップ・キックで落とすとブランチャへ。
  武藤は避けると低空ドロップ・キック。
  柵に振ってぶつけると変形シャイニング・ウィザード。
  柵を使ってのドラゴン・スクリュー。
  リングに戻る。
  戻ろうとロープをまたいだ中邑にシャイニング・ウィザード。
  ドラゴン・スクリュー。
  セカンド・ロープから低空ドロップ・キックを決める。
  ドラゴン・スクリュー。
  4の字に捕らえる。
  中邑は反転させるも戻される。
  ロープを掴む。
  武藤が低空ドロップ・キック。
  もう1発。
  ドラゴン・スクリュー。
  4の字を狙う。
  中邑がスリーパーに引きずり込む。
  アーム・バーに移行。
  武藤がロープに脚をかける。
  胸への張り手の打ち合い。
  武藤が低空ドロップ・キック。
  中邑は蹴りを入れるとニーを打ち上げていく。
  武藤が受け止めドラゴン・スクリュー。
  脚を取ろうとする。
  中邑がトライアングル・チョークに捕らえる。
  武藤がロープに脚をかける。
  中邑は武藤をコーナーに振ろうとする。
  振り返されるもクローズラインを決める。
  ロープに走りクローズライン。
  カバーするもカウント2。
  ボディ・スラムを決めるとムーンサルト。
  もう1発狙う。
  武藤は避けると低空ドロップ・キック。
  もう1発。
  ドラゴン・スクリュー。
  4の字に捕らえる。
  中邑がロープを掴む。
  武藤がドラゴン・スクリューを狙う。
  中邑が延髄切りを決める。
  二ール・キックを決める。
  ジャーマン。
  ロックを離さず2発、3発。カウントは2。
  ドラゴン・スープレックスを狙う。
  武藤が防いでロープに走る。
  中邑が担いでランド・スライド。カウントは2。
  バタフライ・スープレックスを狙う。
  武藤がリバース・スープレックスに返す。
  中邑がロープに走る。
  武藤は低空ドロップ・キックを決めるとコーナーへの変形シャイニング・ウィザード。
  ドラゴン・スクリューからシャイニング・ウィザードへ。
  中邑はガードすると腕ひしぎ。
  武藤がロックしにいくも外される。
  武藤が何とかロープに脚をかける。
  中邑が担ぎ上げようとする。
  武藤はニーを入れて逃れるとタックルにきた中邑の顔に低空ドロップ・キック。
  中邑はたまらずエプロンに出る。
  武藤は中邑をロープに横にすると首へのドラゴン・スクリュー。
  シャイニング・ウィザード。
  後頭部へシャイニング・ウィザード。
  シャイニング・ウィザード。
  カバーするもカウントは2。
  アピール。
  その隙をついて中邑が飛びついて腕を取ろうとする。
  武藤はパワー・ボムに返すとシャイニング・ウィザード。
  カバーするもカウントは2。
  バック・ブリーカーを決めるとムーンサルトで1,2,3!
  武藤が新チャンピオンに!

試合結果

@岡田かずちか、裕次郎、平澤光秀vs.邪道、外道、カール・アンダーソン
A越中詩郎、AKIRAvs.ミラノ・コレクションAT、稔
B後藤洋央紀、ジャイアント・バーナードvs.石井智宏、本間朋晃
C金本浩二、田口隆祐vs.大谷晋二郎、田中将人
D長州力、蝶野正弘、獣神サンダー・ライガーvs.中西学、内藤哲也、タイガー・マスク
Eジュニアヘビー級王座戦:井上亘(ch)vs.クリストファー・ダニエルズ
Fタッグ王座戦:真壁刀義、矢野通(ch)vs.天山広吉、飯塚高史
GIWGP王座戦:中邑真輔(ch)vs.武藤敬司(新チャンピオン!)