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新日本プロレス:Best of NJPW 2004の分析


名勝負 なし
好勝負 G1公式戦:佐々木健介vs.高山善廣(8/8/04)

@永田裕志vs.佐々木健介(1/4/04)
 離脱してWJに行った健介。
 その健介を裏切り者と永田が非難し遺恨戦。

 ゴング直後からフルスロットルでシバキ合い。
 椅子も早々に投入して双方共に流血。

 凄惨な雰囲気感のある試合でしたね。
 フォールではなくKO狙いにしたのも良かった。

 ただ最後永田ロックIIIで終わるのは良いのですが、
 2分半かけ続けるのは微妙。
 試合時間12分ですから1/5ですよ。
 自らギブ・アップしなくて良いので、
 この裁定通りレフェリー・ストップか
 セコンドのタオルぐらいで良いですが
 それにしてもタイミングというものがあるでしょう。

 好勝負に少し届かず。

AIWGPヘビー級王座トーナメント決勝:天山広吉vs.天龍源一郎(2/15/04)
 天龍がいきなり浴びせ蹴りに噛みつきで
 天山の傷口を開き、1分経たずして天山を流血に追いやります。

 天山も愚直な打撃で反撃を試みますが、
 中盤までは基本天龍によりリード・ライン。

 断崖式ファルコン・アローが出てきたのには驚きました。
 一方で粘りっこいサブミッションも使い良い緩急でしたね。
 天山がもう少し受け手として貢献できるスキルがあれば尚良しでしたが。

 終盤天山が流血収まらない中でヘッド・バットで反撃。
 これは天山の意気を感じさせると同時に
 天龍の額、体にも天山の血がつく形になるので、
 壮絶な絵姿を作り上げているのが素晴らしかったですね。

 このシーンを大きなポイントとして終盤は綺麗にまとまっていますが、
 それは13分とあっさり終わったからというのもある。
 折角なのでもう一段階膨らませて欲しかった。

 好勝負に少し届かず。
 (執筆日:6/?/20)

BG1公式戦:佐々木健介vs.高山善廣(8/8/04)
 ビッグ・マン対決。
 レスリングを大事にしつつ
 一方で高山が強烈な打撃の打ちこみ。
 KOベースの見せ方が上手いですね。

 健介も力強い反撃で噛みあっています。

 ただ攻防の作り方において表現性が薄いことは否めず。
 同種の四天王プロレスに比べると
 その点で少し物足りないですが、
 激しさはそれに比類するものがあるというと分かりやすいでしょう。

 激戦でした。
 ぎりぎり好勝負。
 (執筆日:6/?/20)

CG1公式戦:中邑真輔vs.柴田勝頼(8/8/04)
 リアルな動きの良さが際立ちますね。
 それもスポットとして敢えて強調しないのがにくい。
 プロレスとしてのレスリングも冴えています。
 柴田が反りのあるバック・ドロップから蹴りを連打、と厳しい攻め。
 劣勢に回った中邑の死にそうなまでのセルは
 今のクネクネとちょっと通じる見せ方であります。
 受けは素晴らしかったものの
 攻めに関しては多彩さ優先で少し散漫な印象も。
 終盤で少し落ちたが素晴らしい試合。
 好勝負に少し届かず。
 (執 筆日:1/?/15)

Dランバージャック・デス・マッチ:ドン・フライ、蝶野正洋vs.天山広吉、永田裕志(10/9/04)
 NJPWが何かとデス・マッチをつけたがるのは
 猪木の釘板デス・マッチから脈々と伝わるDNAでしょうか。

 普通のランバージャック・マッチですが、
 ポイントではこのルールを絡ませて演出。
 
 個の動きとしてもフライはぎこちない動きですが、
 MMA仕込みのハードさで永田と見応えのある打撃戦。

 一方の蝶野と天山はプロレスらしい火花を散らしていて良かったですね。

 試合を大きく動かしてきたのが中盤。
 蝶野が永田の頭部にニーをこすりつけ流血させると
 場外でランバージャックのノートンが天山にパワー・ボム、
 更に中西がアルゼンチン・バック・ブリーカーを決めながら会場外へ。

 流血した永田が一人残されるという
 アメプロ的なエンタメ演出で盛り上げます。

 このシチュエーションは燃えましたが、
 ただ本家と比べると時間配分は甘いし、
 最後を敢えてバッド・エンディングにするならば
 もっとメリハリをつける必要性を感じましたね。

 後一歩洗練さが足りなかった。

 好勝負に少し届かず。
 (執筆日:6/?/20)

注目試合の詳細

なし

試合結果

@永田裕志vs.佐々木健介(1/4/04)
AIWGPヘビー級王座トーナメント決勝:天山広吉(新チャンピオン!)vs.天龍源一郎(2/15/04)
BG1公式戦:佐々木健介vs.高山善廣(8/8/04)
CG1公式戦:中邑真輔vs.柴田勝頼(8/8/04)
Dランバージャック・デス・マッチ:ドン・フライ、蝶野正洋vs.天山広吉、永田裕志(10/9/04)