新日本プロレス:Super J Cup 3rd Stage 4/9/00の分析
名勝負 | なし |
好勝負 | 準決勝:獣神サンダー・ライガーvs.グラン浜田 |
4/1/00とセットになっています。
@2回戦:CIMAvs.怨霊
リングに隠れての不意打ちからスリーパー・スポットにつなげ怨霊が再び観客を掴んでくれました。
しかし4分半は短く狙いは良いんだけどその作り方がやや粗くなってしまいましたね。
悪くない試合。
A2回戦:グラン浜田vs.リッキー・フジ
フジという事で捨て試合。
意外に試合時間が取られていたので少し悪い試合。
B2回戦:佐野なおきvs.グレート・サスケ
しっかり受けず打つ技も汚く危険。
これならフジの方がましです。
こんなのに10カウント・ダウンなんて勝ち方をさせるなんて・・・。
ひどい試合。
C2回戦:獣神サンダー・ライガーvs.MEN'Sテイオー
好カードですが7分半という時間のためテイオーの力を発揮しきれず
ライガーのアピール的側面が強かったのは残念。
それなりに見所はあったんですけどね。
平均より少し上。
2試合(ハイライト)含んで準決勝へ。
D準決勝:CIMAvs.佐野なおき
カットあり。
CIMAがライガーのかつてのライバル、佐野を破って
ライガーに挑戦という筋書きのためだけに準決勝まで残してもらえた佐野。
それなりには見れましたね。
悪くない試合。
E準決勝:獣神サンダー・ライガーvs.グラン浜田
身長から新日に入れなかったライガーを浜田が紹介して入門させ
浜田はライガーの師匠とも言うべき存在。
若手時代でしょう、2度浜田に破れた後
浜田は新日を離れ、ライガーはJrという土壌を日本に切り開いた。
そんな2人が10年ぶりぐらいに3度目の対決を向かえる。
このリアル・ストーリーだけで素晴らしい物があります。
試合もその延長上にある。
浜田の気合の入りようがその立ち姿を見るだけで伝わってくる程なんですね。
まさにエネルギーの塊。
その浜田が打撃でライガーを地に伏せさせ、
場外に追わず、執拗な腕攻めを見せ最後にはやられる為に立ち上がるんだからしびれますね。
ライガーも誇らしかった事でしょう。
掌底にこだわった表現でそれに応えています。
しかしねぇ、10分じゃあとにかく時間が足りない。
この2人には・・・やりたいだけやらせたかった。
また複数の団体が絡んで難しいのだろうけど
2人のストーリーを扇情的に売り出したかったね。
それこそフレアー対HBKに匹敵するような感動も生み出せたと思います。
ぎりぎり好勝負。
Fタイガー・マスク、田中稔、望月成晃、真壁伸也、リッキー・マルビンvs.ケンドー・カシン、エル・サムライ、SUWA、スーパー・ボーイ、チャビンガー
最後1/3のみ収録。
ハイ・スピードでそれぞれが見せ場を作って
見応えはありましたが決着への持って行き方がちょっと安直ですね。
時間になったら2人以外が外で乱闘を始めるという感じで。
G決勝:獣神サンダー・ライガーvs.CIMA
グラウンドから入るんですがCIMAのレスリング力の低さを露呈する形に。
1年前SASUKEがマグナム相手にやったように他にやりようはあるはずなんですけどねぇ。
大会を通してライガーのために組まれたような印象を受けるなぁ。
その後はその見えてしまった差を利用して
若手が下克上を見せるか、ベテランが立ちふさがるか、という構図にして気迫で誤魔化したりと。
決勝にしてはちょっと弱いな。
まあまあ良い試合程度です。
総評
Super J Cupにふさわしい面白いメンバーが揃っていた。
しかし全体的に時間が短くて大多数の人が捨駒にならざるをえなかったのは残念。
決勝まで残ったCIMAも実力を見せる機会がなく
結局ライガーの独壇場でしたからね。
DVD Rating:★★☆☆☆
注目試合の詳細
G決勝:獣神サンダー・ライガーvs.CIMAライガーが腕を取る。
倒してグラウンド・ヘッド・シザース。
CIMAは抜け出るとヘッド・ロックへ。
ライガーがグラウンド・ヘッド・シザースに返しアーム・バーを狙う。
CIMAがロックして耐える。
反転してレッグ・ロック。
ヘッド・ロックに移行。
起き上がられた所をスナップ・メア。
頭部を踏みつけチン・ロック。
ライガーがハンマー・ロックに返しニーを落とす。
キャメル・クラッチで締め上げる。
背中を踏みつける。
起こすと背中を殴りつける。
スナップ・メアからサブミッション。
CIMAが反転してサーフボード・ストレッチ。
キャメル・クラッチを決める。
ライガーはすり抜けるとロメロ・スペシャルを狙うと見せかけドラゴン・スリーパー。
CIMAはマスクにかけて何とか逃れる。
ライガーがCIMAを踏みつける。
パイル・ドライバーを決めカバー。カウント2。
ヘッド・ロック。
CIMAはおきるとロープに振る。
ライガーがショルダー・タックルを決める。
起こしてチョップ。
チョップに張り手。
コーナーに振る。
CIMAがコーナーを使ってヘッド・シザースを決めコーナーにぶつける。
ジャーマンを狙う。
ライガーがバック・エルボーを入れロープに走る。
CIMAがカウンターでスーパー・キックを決める。
ドロップ・キックで落とすとトルニージョ。
リングに戻すとチョップを連発しはたきまくる。
コーナーに振るとダブル・ニー・ストライク。
もう1発狙う。
ライガーがカウンターで掌底。
CIMAがアッパーカート。
ライガーをコーナーにのせヴィーナス。
アイコノクラズム。
コーナーに上ろうとするもやめる。
コーナーに乗せるとヴィーナス。
アイコノクラズム。
マッド・スプラッシュへ。
ライガーが両膝を立てて迎撃。
コーナーに崩れるCIMAを蹴りまくる。
顔に張り手も叩き込む。
起こすとライガー・ボム。カウントは1。
ブレーン・バスターを決めカバー。カウント2。
掌底へ。
CIMAは受け止めるとドラゴン・スリーパー。
その状態からロシアン・レッグ・スイープ。
マッド・スプラッシュを決めるもカウントは1。
ライガーが吼えロープに走る。
CIMAがカウンターでドロップ・キック。
はたいてロープに走る。
ライガーがカウンターで掌底。
カバーするもカウントは1。
CIMAが吼えて起き上がるもすぐに崩れ落ちる。
ライガーがブレーン・バスター。
もう1発決め1,2,3!
ライガーの優勝!
試合結果
@2回戦:CIMAvs.怨霊A2回戦:グラン浜田vs.リッキー・フジ
B2回戦:佐野なおきvs.グレート・サスケ
C2回戦:獣神サンダー・ライガーvs.MEN'Sテイオー
D準決勝:CIMAvs.佐野なおき
E準決勝:獣神サンダー・ライガーvs.グラン浜田
Fタイガー・マスク、田中稔、望月成晃、真壁伸也、リッキー・マルビンvs.ケンドー・カシン、エル・サムライ、SUWA、スーパー・ボーイ、チャビンガー
G決勝:獣神サンダー・ライガー(優勝!)vs.CIMA