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みちのくプロレス:みちのくプロレス 2011の分析


名勝負 なし
好勝負 陸奥式イリミネーション・マッチ:正規軍(拳王、Ken45°、剣舞、ヤッペーマン#1 & #2)vs.九龍(フジタJrハヤト、影虎、南野武、佐藤秀 & 恵)(6/5/11)

@陸奥式イリミネーション・マッチ:正規軍(拳王、Ken45°、剣舞、ヤッペーマン#1 & #2)vs.九龍(フジタJrハヤト、影虎、南野武、佐藤秀 & 恵)(6/5/11)
 (オーバー・ザ・トップ・ロープ・ルールありのイリミネーション形式です。)
 序盤を受け持ったのはタッグ屋の佐藤兄弟及びヤッペーマン。
 ルチャ・ルールを使って連携技を織り交ぜ加速させます。
 場外乱闘も要所で織り交ぜられ構成もばっちり。
 メジャーと比べると彼らの完成度は間違いなく劣るのだけれども
 オーバー・ザ・トップ・ルールを使ったユニークな見せ場でしっかり仕事し脱落、バトン・タッチです。
 まず剣舞がムーブで加速させた後、
 脱落者の介入を挟んで南野、Kenが場外の群れへのスーパープレックスで両者脱落。
 これまた素晴らしいフィニッシュ方法でしたね。
 この中盤で同時にハヤト、影虎の存在感を増す演出があったのも見事。
 これで拳王vs.ハヤト、影虎というシチュエーション。
 拳王なら1対2でも、と期待は高まりますが
 セコンド、脱落者を使ってこずるくハヤトを追い込んでいきます。
 更に流血させ、九龍全員でドロップ・キックを同時に叩き込みヒートさせます。
 これを見かねた正規軍が九龍に襲いかかり4人同時ダイブ。
 最高の舞台が出来上がりましたね。
 最後は拳王とフジタの攻防。
 拳王を見るのは2回目ですね。
 まだ仕掛けがガタガタな感はありますが
 観客をのせるという意識を持つようになりましたね。
 エースとしての見得も中々のものです。
 フジタも一本調子ではあるものの魅力に磨きをかけていました。
 今でこそ宇宙大戦争のようなファン・マッチ路線ですが
 みちのくプロレスはあのDX vs.海援隊を生んだ団体なのだと改めて認識させる試合。
 ぎりぎり好勝負です。

A東北Jrヘビー級王座戦:日向寺塁(ch)vs.拳王(11/5/11)
 それぞれ格闘技経験がある事から
 アマレス技術がなくとも一定の緊張感を持ったレスリングとなっている。
 打撃で徐々に盛り上げながらヒール/ベビーフェイスの形へ。
 日向寺はまだキャリア4年らしいですが
 このパワフルさと緩急は素晴らしいですね。
 拳王もベビーフェイスとして転向したのが正解。
 エースとしてダウン姿で魅せれています。
 反撃時の立ち振る舞いも良い。
 日向寺は腰狙いでボストン・クラブに終着させる攻めですが
 ボストン・クラブ自体は今や基本技ですから
 更に見せ方を考えていかないといけませんね。
 拳王も反撃の流れは鉄板だが、ロング・マッチになった時に
 方法論が一つでは物足りない所があります。
 こちらも今後の成長が望まれます。
 キャリアの浅い者同士の戦いながら
 予想以上に充実した戦いで感心しました。 
 好勝負に届かずも中々良い試合。

 (執筆日:12/11/11)

注目試合の詳細

なし

試合結果

@陸奥式イリミネーション・マッチ:正規軍(拳王、Ken45°、剣舞、ヤッペーマン#1 & #2)vs.九龍(フジタJrハヤト、影虎、南野武、佐藤秀 & 恵)(6/5/11)
A東北Jrヘビー級王座戦:日向寺塁(ch)vs.拳王(新チャンピオン!)(11/5/11)