TOP日本のプロレス国際プロレス →国際プロレス:伝説の国際プロレス 1969-1974 Disc Two

国際プロレス:伝説の国際プロレス 1969-1974 Disc Twoの分析


名勝負 なし
好勝負 トーナメント準決勝:ストロング小林vs.ドン・レオ・ジョナサン(5/2/72)

総時間約2時間40分

1試合目−トーナメント準決勝:ストロング小林vs.ドン・レオ・ジョナサン(5/2/72)
 でかいのに動けるという事が最大の魅力だったので
 肉体の全盛期を過ぎているしジョナサンは劣化しているかなと重いきや
 素晴らしい熟練の味を身に着けており
 プロレスラーとしては全盛期と比べても見劣りしません。
 最後までジョナサンがキャリーし
 小林は説得力ある勝利は演出できませんでした。
 しかしながら素晴らしい試合。
 ぎりぎり好勝負。  

2試合目−トーナメント決勝、3本勝負:ストロング小林vs.モンスター・ロシモフ(5/6/72)
 1本目は重厚なグラウンド・レスリングで
 パワーのぶつかり合いを表現したのは素晴らしいのですが
 2,3本目は幅が狭い展開で失速してしまい残念。
 この試合で小林が日本人として初めてのアンドレ投げに成功しています。
 中々良い試合です。

3試合目−IWA王座戦、3本勝負:ストロング小林(ch)vs.ラッシャー木村(7/9/72)
 日本人対決のタイトル戦というと猪木vs.小林が有名ですが
 これが初めての日本人対決になります。
 試合としては特に良くはないのですが
 素晴らしい盛り上がりで
 日本プロレスを変革させた試合であることは間違いありません。
 序盤にカットあり。

4試合目−アニマル浜口
 トーナメント開会式の映像も収められています。
試合はアニマルの特攻をはねのけマリガンが軽く一蹴。

5試合目−グレート草津vs.ウィリアム・ポール(9/8/73)
 ポールはジョナサンと何度も戦い悪くない戦績だそうで
 確かに良い味を出しています。
 しかし放送の関係上試合途中で映像が終わります。

6試合目−ストロング小林vs.ラーズ・アンダーソン(9/26/73)
 一方こちらは途中から。
 ラフな流血試合。
 自分でレフェリーに暴行しておきながら
 カバーした時カウントしないと逆切れし
 ラーズとレフェリーをぶつけ、それに観客は拍手・・・
 意味がわからないです。

7試合目−アニマル浜口vs.マイティ井上(9/26/73)
 若手エースの対決。
 多少若さゆえの甘さはありますが
 基本に沿った攻防で中々面白い内容です。

8試合目−AWA 王座戦:バーン・ガニア(ch)vs.ストロング小林(9/24/73)
 特典なのでダイジェスト(15分)です。
 珍しいヒールのガニアが見れます。

総評
 好カードが多いのでディスク1より楽しめました。
 特典も入るのは必然のガニア戦だけで多くないですしね。
DVD Rating:★★★☆☆

注目試合の詳細

@トーナメント準決勝:ストロング小林vs.ドン・レオ・ジョナサン(5/2/72)
  組み合っては離れる。
  お互いにショルダー・タックルを決めるも倒れない。
  小林が腕を取るもフォア・アームズで簡単に逃げられる。
  力比べは互角だがジョナサンには老練さがある。
  ジョナサンがリバース・スープレックスに返す。
  小林はロープに押し込みモンキー・フリップ。
  カバーしに行くがボディ・シザースに返される。
  小林が逃れると脚を取る。
  ジョナサンはドロップ・キックで逃れる。
  小林はショルダー・スルーを決めるとスナップ・メア、ニー・スタンプ。
  クルーシーフィックスにつなげるもカウント2。
  ジョナサンがロープに逃げ仕切り直し。
  どちらもサブミッションを決めるが力で投げ飛ばされる。
  小林がショルダー・スルーを狙う。 
  ジョナサンは2度も同じ技は食らわないとサンセット・フリップ。カウント2。
  ジョナサンが執拗にヘッド・ロックを決めるもすぐ小林はグラウンド・ヘッド・シザースに返す。
  ジョナサンはフライング・ヘッド・シザースやロープを使っての首投げをするも
  同じく、すぐグラウンド・ヘッド・シザースに返される。
  ジョナサンは逃れるとドロップ・キック。
  続けてテーズ・プレスの形にいくも小林は耐えてボストン・クラブに返す。
  ジョナサンはレフェリーの脚をすくってカウントさせない。
  ジョナサンはロープに逃れる。
  小林がベア・ハグで体力を奪う。
  ジョナサンは殴りつけて逃れる。
  ジョナサンはモンキー・フリップを着地するとドロップ・キック。
  場外に落ちた小林を追うと椅子に叩きつける。
  リングに戻ってきた小林に襲い掛かりヘッド・シザース・ドロップ。
  もう1度狙った所を小林がリバース・スープレックスに返し場外に落とす。
  今度は小林がジョナサンを椅子に叩きつける。
  ジョナサンはカウントアウト前に戻ってくる。
  小林が1本背負いにアイリッシュ・ウィップ。
  更にショルダー・スルーにボディ・スラム。
  そしてブレーン・バスター!
  カバーするもカウントは2!
  再びカバーに行くがジョナサンには押し飛ばして返す力が残っている。
  チョップの打ち合いになる。
  小林は打ち勝つとボストン・クラブに決めるもすぐロープに逃げられる。
  ジョナサンは腕を取られるも後ろに宙返りしドロップ・キック。
  背中を殴りつけていきアイリッシュ・ウィップ。
  残り時間1分!
  ジョナサンが殴りつけていきハイジャック・バック・ブリーカー!
  更にダイビング・ニー・ドロップ!
  ニー・スタンプも加える念の入れようからカバー!
  1,2,時間切れ!
  延長となる!
  ジョナサンは小林をコーナーに逆さ吊りにし蹴りつけていく。
  ジョナサンがボクシング・ポーズからパンチを繰り出していく。
  小林が反撃しジョナサンを投げ落とす。 
  ジョナサンはエプロンに落ちるとヘッド・シザースで小林も道連れにする。 
  両者リングに戻る。
  小林が殴りつけていく。
  場外に落ちたジョナサンを追い殴りつける。
  またリングに戻る。
  ジョナサンが殴りつけハイジャック・バック・ブリーカー!
  そしてダイビング・ニー・ドロップを狙う!
  小林は捕らえるとデッドリー・ドライブからボディ・プレスで1,2,3!
  納得いかないジョナサンは小林に襲い掛かるも返り討ちに合う。


Aトーナメント決勝、3本勝負:ストロング小林vs.モンスター・ロシモフ(5/6/72)
  両者クリーンにロープ・ブレイク。
  小林はショルダー・タックルを食らっても倒れない。
  ロシモフが執拗なグラウンド・ヘッド・ロックへ。 
  小林もグラウンド・ヘッド・シザースに返して対抗。
  ロシモフがヘッド・ロックの状態から拳をたたきつける。
  力比べになるもロシモフは髪を掴んで倒す。
  再び力比べになるも今度はタイツを掴んで倒す。
  ロシモフはヘッド・ロックにこだわっている。
  小林はグラウンド・ヘッド・シザースに捕らえるとマットを使って更なるダメージを与える。
  小林がスナップ・メアからニー・スタンプ連発にいくが避けられる。
  ロシモフが肩を締め上げる。
  小林はスナップ・メアに返すとニー・スタンプにチョップを浴びせ
  カバーするも押し飛ばされる。
  劣勢のロシモフはロープを掴んで仕切り直しにする。
  隙を突いてロシモフが襲い掛かる。
  肩を締め上げ小林を追い詰める。
  アイリッシュ・ウィップを決めるとコーナー・パットを剥がす。
  そしてそこにアイリッシュ・ウィップ。
  小林は振り返すとボディ・スラム!
  調子に乗ってもう1発狙う。
  ロシモフが逆に担ぎ上げツームストン!
  カバーし1,2,3!
  ロシモフが先取(15分)!
  ロシモフは小林をコーナーに押し込み拳を振りかぶるも避けられコーナー・パットにぶつけてしまう。
  小林はロシモフの手を集中攻撃。
  ロシモフは巨体を生かして反撃。
  ロープを使って小林を追い詰める。
  ヘッド・バッドを食らって小林が場外に落ちる。
  ロシモフはカウント17で戻ってきた小林をロープで締め上げる。
  小林が拳で反撃しアイリッシュ・ウィップ。
  パンチを食らったロシモフは場外に避難。
  小林も追って殴りつける。
  リングに戻るもロシモフは再び場外に逃れ体力回復を狙う。
  小林はロシモフをリングに投げ入れる。
  ロシモフが卑怯な戦法で攻守逆転。
  小林が反撃するが攻め立てず距離を置いてしまう。
  ロシモフが脚を取り攻める。
  脚を極めたままチョーク攻撃。
  静止しようとするレフェリーを突き飛ばしたため反則になる。
  これで1対1(30分)!
  ロシモフが弱りきった小林を攻め立てる。
  小林が殴りつけるとロシモフはロープに絡まる。
  小林が連続で体当たりしていくが避けられて転落。
  リングに戻りロシモフが拳を振りかぶるも避けられ転落。
  それでもロシモフの絶対的優位は変わらない。
  ロシモフが変形のエビ固めへ。
  小林がボディ・シザースで返すとボストン・クラブを狙う。
  脚の力で投げ飛ばされるもしつこくボストン・クラブを狙う。
  ロシモフをロープから引き離しボストン・クラブを決める!
  しかしすぐロープに逃げられてしまう。
  劣勢のロシモフはロープに逃げ時間を稼ぐ。
  ロシモフが握手を求める。
  小林は応じるも蹴りつけ攻め立てる。
  ベア・ハグからボストン・クラブを狙うも決められない。
  ロシモフはロープに逃げロー・ブロー。 
  拳を振りかぶるも避けられ転落。
  小林がエプロンのロシモフを殴りつけるとロシモフの脚がロープに絡まり宙吊り。
  カウントアウトで小林の勝利(38分)!
  日本人初のトーナメント制覇!

試合結果

@トーナメント準決勝:ストロング小林vs.ドン・レオ・ジョナサン(5/2/72)
Aトーナメント決勝、3本勝負:ストロング小林vs.モンスター・ロシモフ(5/6/72)(2-1)
BIWA王座戦、3本勝負:ストロング小林(ch)vs.ラッシャー木村(7/9/72)(2-1)
Cアニマル浜口vs.ブラックジャック・マリガン(9/8/73)
Dグレート草津vs.ウィリアム・ポール(9/8/73)
Eストロング小林vs.ラーズ・アンダーソン(9/26/73)(DQ)
Fアニマル浜口vs.マイティ井上(9/26/73)
GAWA王座戦:バーン・ガニア(ch)vs.ストロング小林(9/24/73)(DQ)