TOP日本のプロレス国際プロレス →国際プロレス:伝説の国際プロレス 1969-1974 Disc One

国際プロレス:伝説の国際プロレス 1969-1974 Disc Oneの分析


名勝負 なし
好勝負 なし

総時間約2時間25分

国際プロレスっていうのは・・・
70年代第3のプロレス団体として生まれた
国際プロレスはマイナー感が否めないものの
入場曲、日本人対決、日本人のマスク・レスラー、
金網デス・マッチ、軍団抗争など
新しいことを取り入れ
また日本未来日の大物外国人(今まで未着目だったヨーロッパにも目を向けました)を数多く呼びました・・・
ということらしいです。
日本版ECWってとこでしょうか?

以下1〜4試合目までが本編です。
当時放送されたままのオリジナルなので4試合目は途中まで実況が入ってなかったりします。
4試合目のみカラーです。

1試合目−藤井三吉vs.佐野浅太郎(10/29/69)
2試合目−大磯武vs.大綱鉄之助(10/29/69)
 藤井は新日のストロング・マシーン3号の正体だそうです。
 鉄之助は相撲界出身で新日のカルガリー地区部長になり
 スタンピード・キッドらを鍛え新日に送り込んだそう。
 試合は前座試合で別段語るほどではなく・・・。

3試合目−3本勝負:グレート草津、サンダー杉山、豊登vs.ゴージャス・ジョージJr、バディ・コルトー、ゴードン・ネルソン(10/29/69)
 グレート草津はテーズとの開幕戦にあっけなく敗れる一応看板選手であったものの大成しなかったそう。
 サンダー杉山は典型的な昔の日本人の体格で
 アマレスの素地のあるパワー・ファイター。こちらも看板選手。
 豊登は力道山のタッグ・パートナーで猪木の師匠。
 怪力殺法のスタイルで色々リング外でも問題を起こしていたそうです。
 そして外国人側。
 ゴージャス・ジョージ・ジュニアは、ショーマンシップをアメプロに初めて取り入れ
 尚且つ実力もある超一級品の偉大なレスラーの息子という触れ込み(アングル)で
 本家と遜色ないショーマンシップを披露しています。
 しかし日本だからというのもあるのでしょうが観客を怒らせるのではなく
 観客を笑わせるコメディー・レスラーと化しており
 ショーマンでありながら、あくまで超一流のレスラーであった本家に比べると
 そのショーマン、レスラー両方の面において見劣りしてしまいます。 
 コルトーはレスリングもできるラフ・ファイター。
 フレアーで有名な飛行機事故でレスラー生命を絶たれた1人のようです。
 ネルソンはロビンソンと対等に渡り合うほどの隠れた実力者で
 特にレスリング技術が群を抜いていました。
 さて紹介も終わった所で試合ですが・・・
 この頃の6人タッグの典型でシングル、タッグと比べると
 崩れた試合になり1試合で6人も見れるんだから豪華でしょ。
 それで満足してよという感じ。 
 ジョージの乱発気味のショーマン振りが印象に残ります。

4試合目−3本勝負:サンダー杉山、ラッシャー木村、寺西勇vs.モンスター・ロシモフ、イワン・バイテン、ティト・コパ(5/2/72)
 ラッシャー木村は相撲上がりで日本人初の金網デス・マッチを行ったパワー・ファイター。
 末期にはエースを務めました。 
 寺西は和製カーペンティアと異名を取る選手でこの試合でも見事な動きを見せています。
 ロシモフは後のアンドレで、
 バイテンはしつこい攻めをするヨーロピアン・レスラー。
 コパは実力者だったそうですが国際プロレスでは只の道化役に徹していました。
 さて試合の方は
 寺西がでずっぱりで杉山がほとんど出ずに終わったりと
 やはり6人タッグは練りこまれてない感じを受けます。
 ロシモフとバイテンの仲間割れをスポットにあてたコメディー・マッチで
 中々面白かったのだけれど最後は仲間割れ関係なしで(このネタは何度も使うため)
 普通にカットが間に合わなかったというあっけない終わり方。

5試合目以降が特典映像になりますが
これは放送されなかった興行のものでVTRではなく8ミリ・カメラに収められています。
そのため無音(ストロング小林と竹内宏介のコメント付)な上
ハイ・ライト(5分程(ガニア戦は10分弱))になります。
国際プロレスを見たことある人は思い出に浸れるでしょうが
見たことない人にとってはあまり役に立たない代物となっています。

総評
 看板レスラーの試合が6人タッグのみで
 後の多すぎる特典映像も国際プロレスを見たことない
 私にとっては無用の長物。
 満足できない中身でした。
 しかしディスク2,3は好カードばかりな上
 特典映像も1,2試合だけなので期待できます。
DVD Rating:★☆☆☆☆

注目試合の詳細

なし

試合結果

@藤井三吉vs.佐野浅太郎(10/29/69)
A大磯武vs.大綱鉄之助(10/29/69)
B3本勝負:グレート草津、サンダー杉山、豊登vs.ゴージャス・ジョージJr、バディ・コルトー、ゴードン・ネルソン(10/29/69)(2-1)
C3本勝負:サンダー杉山、ラッシャー木村、寺西勇vs.モンスター・ロシモフ、イワン・バイテン、ティト・コパ(5/2/72)(2-1)
D豊登、田中忠治vs.イアン・キャンベル、ゴードン・ネルソン(12/5/69)(2-0)
E3本勝負:グレート草津、サンダー杉山vs.シーク&エミール・エルマンソー(12/5/69)(2-1)
F3本勝負:ストロング小林vs.ブルーノ・アーリントン(12/5/69)(2-1)(DQ)
GAWA 王座戦、3本勝負:バーン・ガニア(ch)vs.ストロング小林(2/6/70)(2-1)
H3本勝負:ストロング小林vs.ビル・ロビンソン(5/14/70)(2-1)
Iグレート草津vs.エドワード・カーペンティア(7/9/70)
Jカール・ゴッチvs.ビル・ロビンソン(4/2/71)(30分時間切れ)