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国際プロレス:Best of IWE 1974の分析


名勝負 なし
好勝負 AWA世界ヘビー級王座戦、3本勝負:バーン・ガニア(ch)vs.ビル・ロビンソン(11/20/74)

@AWA世界ヘビー級王座戦、3本勝負:バーン・ガニア(ch)vs.ビル・ロビンソン(11/20/74)
 豪華なブッキング。

 最初のレスリング。
 スタンディングで締め上げている体勢の細かな変化で力を感じさせ、
 アクセントでアクロバティックな動きを入れます。

 ロビンソンが腕攻めや
 執拗なヘッド・ロック、と色々テクニカルに仕掛けつつ
 ガニアがそれを凌いで主導権を取らせず、
 このブックに期待させる均衡感を崩さないのが素晴らしいですね。

 ガニアが間合いを取り逃げを打っているかと思いきや
 いきなりショルダータックル連打と猛反撃に移ったり、
 レスリングの高速切り返しを見せたりと
 テクニシャン対決という名のもとに散文化しているところはありますが、
 多面性のある攻防どれもが一流の御技なのは流石というしかありません。

 2本目。
 1本目の均衡感と打って変わってガニアが圧倒的優勢。
 1本目のフィニッシャーを積極的に狙っていく攻防。
 作り方の意図はしっかり見えるものの
 トップ対決のはずなのに急に崩していたのは
 ストーリー・テリングとしてはやや魅力に乏しいか。、
 
 3本目。
 今度はロビンソンがベア・ハグ推し。
 ガニアの反撃もフィニッシャー狙いで、
 ここまで大技に絞った鬩ぎ合いというのは70年代にしては珍しいですね。
 
 当時からすると大盤振る舞い、
 現代からするとこの2人ならではの魅力という点では
 1本目の感覚で2-3本目も作って欲しかった感もありますね。

 また、トップ対決の難しさとはいえ
 最後のフィニッシュがちょっと微妙でしたね。
 
 ぎりぎり好勝負。
 (執筆日:7/?/20)

注目試合の詳細

なし

試合結果

@AWA世界ヘビー級王座戦、3本勝負:バーン・ガニア(ch)vs.ビル・ロビンソン(2-1)(11/20/74)