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Highspots:Terry Funk Around the World Disc Threeの分析


名勝負 なし
好勝負 ユニバーサル王座トーナメント準々決勝:テリー・ファンクvs.バリー・ウィンダム(9/21/86)

Highspots製。
Disc 3はプエルトリコ特集。
約1時間35分です。

@ユニバーサル王座トーナメント準々決勝:テリー・ファンクvs.バリー・ウィンダム(9/21/86)
 ただロープに振られただけでロープにのりあげ怒るなど
 テリーの大仰なリアクションを随所に挟みながら
 前振りと場外を使って試合を組み立てインサイド・ワークでつないだ試合です。
 テリー・ワールドではありましたが、
 怒って投げられた椅子をキャッチして見せたりする所がウィンダムらしく
 彼もこの中で存在感を光らせています。
 乱戦のリズムや見せ方を心得ていますしね。
 場外でのパイル・ドライバーこそありますが
 使い方でいえばまるっきり大技はありませんでした。
 それでこれだけ味のある内容に仕上げるのだから巧みの技というしかありません。
 ぎりぎり好勝負。
 
Aユニバーサル王座トーナメント準決勝:テリー・ファンクvs.リック・マーテル(9/21/86)
 観客に八つ当たりして尻を見せて、と
 テリーの煽りがかなり強い内容です。
 マーテルは地味な選手だけに完全に食われていますね。
 テリーのヒールは十分浸透しているので
 もう少しコンパクトにして欲しかったですね。
 平均レベル。

Bユニバーサル王座トーナメント決勝:テリー・ファンクvs.カルロス・コロン(9/21/86)
 コロンが流血しながらも勝利するのだから万歳三唱文句ないでしょ、
 という余りに独りよがりな内容です。
 観客をのせる事を考えない乱闘は退屈。
 悪い試合です。

Cファンクスvs.ロード・ウォーリアーズ(Anniversary 9/20/87)
 粗さも含めてリズム良く試合を進めていましたが
 椅子攻撃で反則を取られて幕です。
 その前に椅子を使っても反則を取っていなかっただけに不可解な判定。
 少し悪い試合。

Dテリー・ファンクvs.TNT
 高所を登ったかと思えばリングの下に入ったりと
 プエルトリコならではの広い会場を動き回ります。
 シャドー・ボクシングなどのファンクらしい動きも次々と出てこれは面白い。
 只不透明決着とはいえもう少し幕引きの動きが欲しい。
 平均より少し上。

Eファンクス、ロン・スターvs.インベーダーI&III、ミル・マスカラス
 試合のほとんどはルチャ組みの細かいタッチ・ワークで構築。
 ファンクス組みはリアクションと最後に軽くヒールを出して
 6人乱闘、ノー・コンテストという結末に導きます。
 悪くない試合。

DVD Rating:★☆☆☆☆
 (執筆日:8/2/09)

注目試合の詳細

@ユニバーサル王座トーナメント準々決勝:テリー・ファンクvs.バリー・ウィンダム(9/21/86)
  ウィンダムはテリーの持ってきたテンガロン・ハットを被って挑発。
  試合開始。
  ロック・アップ。
  テリーはロープに押し込むとこれ見よがしにクリーンに離れる。
  組んで離れる。
  組むとテリーがコーナーに押し込む。
  エルボーを打ち込む。
  バリーが腹にパンチを叩き込みコーナーに振る。
  テリーは勢いあまってロープにのりあげる。
  場外に下りると怒って椅子をリングに投げ入れる。
  ウィンダムはそれをキャッチしてみせる。
  テリーは怒って椅子を投げる。
  リングに戻る。
  組むとテリーがヘッド・ロック。
  ウィンダムはロープに振ると伏せる。
  テリーは飛び越えるも勢いあまってロープにのりあげじたばた。
  怒って場外に出る。
  リングに戻る。
  組むとテリーがコーナーに押し込む。
  離れ際に胸を突く。
  突き返してきたウィンダムに唾を吐く。
  ウィンダムが詰め寄るとテリーは場外に逃げる。
  ウィンダムが追っかけ鉄柱にぶつけようとする。
  テリーが防いで逆に鉄柱にぶつける。
  場外でのパイル・ドライバー。
  リングに戻る。
  場外に下りるとウィンダムを背後から襲撃しようとする。
  反応されるも再び場外でのパイル・ドライバー。
  マウントでパンチを入れる。
  起こしてエルボー。
  観客席にぶつける。
  リングに戻る。
  エプロンに上がってきたウィンダムの後頭部にエルボー。
  ウィンダムは倒れるもリングに転がって入る。
  テリーが殴りつけていく。
  ウィンダムを殴り落とす。
  エプロンに上がってきたウィンダムをスナップ・メアでリングに入れる。
  起こすとヘッド・ロックから偶然を装いロー・ブロー。
  起こしてヘッド・バッド。
  ヘッド・バッド。
  自身もふらつきながらヘッド・バッド。
  ヘッド・ロック。
  ウィンダムがすぐにロープに振る。
  テリーがショルダー・タックルを決めるもその衝撃で場外に転落する。
  ウィンダムはロープ越しにテリーの頭部を掴むと鉄柱にぶつける。
  テリーは観客席に滑り込み宙に拳を振る。
  ウィンダムが場外に降りテリーを殴りつける。
  テーブルにぶつけチョップを打ち込んでいく。
  テリーはたまらずリングに入る。
  ウィンダムはリングに入るとテリーにパイル・ドライバー。
  カバーするもカウント1。
  場外に投げ捨てる。
  場外でのパイル・ドライバー。
  マウントで拳を打ち込んでいく。
  リングに戻りアピール。
  場外に下りるとエプロンからテリーにエルボー。
  殴りつけるとテリーはふらついて自らパイル・ドライバーの体勢へ。
  ウィンダムが場外でのパイル・ドライバーを決める。
  ストンピング。
  リングに戻る。
  テリーは戻るもふらついて照準が定まっていない。
  ウィンダムが溜めて地獄突き。
  溜めて地獄突き。
  カバーするもカウント2。
  起こそうとする。
  テリーが不意を突いて腹にパンチ。
  ヘッド・ロック。
  ウィンダムがバック・ドロップに切り返す。
  ウィンダムは起き上がるとスナップ・メア。
  エルボー・ドロップへ。
  テリーは避けて自爆させると四つんばいヘッド・バッド。
  起き上がるとウィンダムにネック・ブリーカーを狙う。
  ウィンダムはロープを掴んで自爆させるとニー・ドロップ。
  カバーするもカウント2。
  ウィンダムがパンチ。
  テリーはふらつきながらも脚を取って倒すとスピニング・トー・ホールドへ。
  ウィンダムがインサイド・クレイドル。カウントは2。
  テリーは近づいてきたウィンダムの腹にパンチを入れるとロープに振る。
  ショルダー・スルーを狙う。
  ウィンダムがサンセット・フリップ。カウントは2。
  テリーをコーナーのターン・バックルに連続でぶつけていく。
  反対のコーナーでもターン・バックルに何度もぶつける。
  3つ目のコーナーでもぶつけまくる。
  テリーはふらふらでロープにもたれるとそのまま転落。
  ウィンダムは降りて捕まえるとテリーの首に椅子がはまる。
  そのままリングに戻そうとする。
  テリーは椅子がロープに引っかかってもがく。
  ウィンダムはそのテリーを殴りつけていく。
  3発目で椅子が外れる。
  リングに入れるとコーナーに振る。
  クローズラインへ。
  テリーは両脚を取って倒すとロープ悪用のカバーへ。
  レフェリーが気づいてカウントを止める。
  ウィンダムはテリーにバック・エルボー。
  パンチを入れロープに振る。
  エルボーを叩き込んで倒す。
  ロープに振るとロープに走りフライング・クローズライン。
  カバーし1,2,3。
  しかしテリーは直前でロープに脚をかけている。
  ウィンダムは両腕を挙げアピール。
  レフェリーはロープ・ブレイクに気づき試合続行を伝えようとする。
  テリーが起き上がりウィンダムにオコーナー・ロール。
  パンツを掴んで1,2,3!でテリーの勝利!
  納得いかないウィンダムはテリーの持ってきた物を掴んで威嚇。
  テリーは諦めて去っていく。

試合結果

@ユニバーサル王座トーナメント準々決勝:テリー・ファンクvs.バリー・ウィンダム(9/21/86)
Aユニバーサル王座トーナメント準決勝:テリー・ファンクvs.リック・マーテル(9/21/86)
Bユニバーサル王座トーナメント決勝:テリー・ファンクvs.カルロス・コロン(新チャンピオン!)(9/21/86)
Cファンクスvs.ロード・ウォーリアーズ(DQ)(Anniversary 9/20/87)
Dテリー・ファンクvs.TNT(ダブルDQ)
Eファンクス、ロン・スターvs.インベーダーI&III、ミル・マスカラス(ノー・コンテスト)