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Highspots:The Many Faces of MUTO Disc Threeの分析


名勝負 武藤敬司vs.スティーブン・リーガル(11/13/95)
好勝負 武藤敬司vs.リック・フレアー(8/13/95)

Highspots製。
約2時間10分です。

@IWGP王座戦:橋本真也(ch)vs.武藤敬司(5/3/95)
 橋本を見たのはZero-Oneのしょぼい試合だけだったので
 動けて、ちゃんと蹴りスタイルができているのは新鮮です。
 さてこの試合。
 武藤が初っ端にスポットを持って行ったり
 アーム・バーを時たま織り交ぜたりして
 良い感じの試合構成、緩急でしたし相性良いんでしょうね。
 中々良い試合です。
 プロレスに出る橋本の人柄というかあの雰囲気は嫌いじゃないですね。

A武藤敬司vs.リック・フレアー(8/13/95)
 いつものフレアーのプロレス。
 ぱっと見は変哲も無いのに
 いつの間にか引き込まれているという。
 両者それだけの間の取り方、試合運びをしているという事ですね。
 しかしながら、それぞれの展開が形式的な上
 フレアーがヒールでなかったりして
 ドリーム・マッチという呼び名に値する特別な一戦にはなりませんでした。
 95年という時期を考えると仕方ないのかな、とも思えますが
 名勝負の可能性があるカードだけにちょっと残念です。
 ぎりぎり好勝負。

B武藤敬司vs.スティング(9/23/95)
 ”NY”スティング。
 流れ読めない。
 最初こそ素早い攻防におっ、と思わされましたけれど
 すぐに化けの皮が剥がれて全てが単発に。
 駄目ですね。 
 悪くない試合。

C武藤敬司vs.スティーブン・リーガル(11/13/95)
 リーガルが上手い事ぐらいは分かっていましたが
 それにしてもここまで飛びぬけて上手いとはね。
 驚きましたよ。
 まずは小技の利いた、テーズのヘッド・ロック時の掌底のような絶滅危惧種、
 所謂キャッチ・レスリングを存分に披露。
 ある意味武藤を子ども扱いしていたから、とんでもない。
 またレスリングだけでなくプロレスの方もとてつもなく上手い。
 打撃を加えるだけで中盤作っていましたからね。
 素晴らしい試合でしたけれども 
 実況が試合開始時に英国遠征前のテスト・マッチと言っていたように
 武藤、団体側にそこまでの意識がなかったように思えるのが勿体無い。
 Disc 4の再戦に期待が高まります。
 ぎりぎり名勝負。

D 武藤敬司、長州力vs.スコット・ノートン、ヒュー・モラス (3/17/96)
 パワー馬鹿が支配している間
 試合が膠着するのでつまらないですね。
 長州もラリアット連発というつまらないプロレスをするし。
 悪い試合。

Eグレート・ムタvs.新崎人生(4/29/96)
 ゆっくりした動きによる絶妙の間の取り方が
 怪奇派としての表現をスケール・アップさせます。
 更に人生が大流血し舞台は整ったかに思われましたけれども
 攻防や試合の構築面がそれに追いつかなかったのが惜しいですね。
 好勝負に少し届かずも中々良い試合。

Fグレート・ムタvs.獣神サンダー・ライガー(10/26/96)
 ライガーがマスクを引き裂かれると
 スティングのようなペイントをしており
 ムタみたいに毒霧を出すし狂乱ファイトを見せる、という
 驚きの展開にばかり目がいきがちですが
 上手く場外を使って試合を積み立てていっているように
 彼らの技術が前提にあるというのが重要です。
 ただし所々で緩い雰囲気になっており
 見せ方という面ではまだまだ甘い点がありますね。
 文句なしに好勝負。

総評
 一部を除けばそのカードだけの
 中身が伴っており、かなり楽しめましたね。
DVD Rating:★★★★☆
 (執筆日:?/?/09)

注目試合の詳細

@IWGP王座戦:橋本真也(ch)vs.武藤敬司(5/3/95)
  武藤がいきなりスピン・キックにドロップ・キック。
  スペース・ローリング・エルボーへ。
  橋本は避けると蹴りを入れ離れる。
  グラウンド・レスリング。
  組むと見せかけ橋本がヘッド・バッド。
  ネック・ブリーカーからカバー。カウント2。
  アーム・バー。
  ロープに脚をかける。
  パイル・ドライバーからダイビング・エルボー・ドロップへ。
  武藤は避けるとエルボー・ドロップ。
  スペース・ローリング・エルボーからブルドッグ。
  ミサイル・キックを決めカバー。カウント2。
  橋本が不意を突いて払い蹴り。
  武藤がコーナーに押し込み雪崩式ハリケーン・ラナ。
  カバーするもカウント2。
  ジャーマン。カウント2。
  ムーンサルトへ。
  橋本は避けるとエルボー・ドロップ。
  延髄切りからカバー。カウント2。
  フィッシャーマンズ・スープレックスを狙う。
  武藤がアーム・バーに切り返す。
  ロープに脚を出す。
  武藤がスピン・キックを決めれば橋本が張り手。
  橋本が蹴りつけて攻めようとするも武藤も抵抗。
  それでもDDTを決めカバー。カウント2。
  ハイ・キックを決めるもカウント2。
  ブレーン・バスターへ。
  武藤がDDTに切り返す。
  武藤がドラゴン・スープレックス。
  ムーンサルト。
  ムーンサルトで1,2,3!
  武藤が新チャンピオンに!


A武藤敬司vs.リック・フレアー(8/13/95)
  握手して試合開始。
  フレアーはクリーンにロープ・ブレイクする。
  離れ際にWooooo。
  四つに組むと武藤がダブル・リスト・ロック。
  ロープに逃れたフレアーにWooooo。
  フレアーがグラウンド・レスリングに持って行き先手を取る。
  腕に狙いをつける。
  ロープに逃れた武藤にエルボーを落としチョップ。
  武藤は場外に逃れて間をおく。
  武藤がショルダー・タックル。
  フレアーのモンキー・フリップをかわしてドロップ・キック。
  もう1発決めて落とすとコーナー上に登るも踏みとどまる。
  フレアーがリングに戻る。
  武藤がショルダー・タックルを決めヘッド・ロック。
  フレアーはロープ・ブレイクで逃れるが
  離れずにチョップ、拳を叩き込みペースを掴む。
  チョップの打ち合い。
  離れる。
  フレアーがフェイントから蹴りつける。
  武藤が振り返しショルダー・スルー。
  コーナーに振るとフレアーが一回転して落下する。
  エプロンに上がってきたフレアーにリング内へのブレーン・バスター。
  ドロップ・キックを決めるとミサイル・キックへ。
  フレアーは避けて自爆させると4の字を決める。
  武藤がロープを掴む。
  脚を攻めコーナー上へ。
  武藤が捕らえスーパープレックス。
  武藤の傷口が開き流血する。
  許しを請うフレアーにスペース・ローリング・エルボーからブルドッグ。
  バック・ブリーカーからムーンサルトへ。
  しかし避けられ両膝をマットに打ち付ける。
  フレアーは武藤の額に拳を叩き込む。
  ニー・ドロップを決める。
  ニー・クラッシャーと見せかけバック・ドロップ。
  そして4の字。
  ムタが反転させる。
  フレアーがたまらず解く。
  フレアーがニー・クラッシャーから4の字へ。
  武藤が丸め込み。カウント2。
  フレアーがヒップ・トスを狙う。
  武藤はロックするとバック・スライドへ。カウント2。
  フレアーがショルダー・スルーを狙う。
  これも武藤が丸め込むもカウント2。
  フレアーがチョップを浴びせアピール。
  しかし武藤は耐えポーズ。
  許しを請うフレアーに襲いかかりバック・ドロップを決めるとムーンサルトで1,2,3!


C武藤敬司vs.スティーブン・リーガル(11/13/95)
  リーガルが倒してから腕を取る。
  脚を取られたら足を当て押し飛ばす。
  武藤にアッパーカートを決めると腕を取る。
  ヘッド・ロックを決めると、そのまま掌底を叩き込む。
  ロープに振られるやショルダー・タックルを決めカバー。カウント2。
  クラバートに捕らえるとカバーの体勢に押し込む。
  ヘッド・ロック。
  ロープに振られたところでショルダー・タックル。
  ロープに走る。
  武藤がカウンターでドロップ・キックを決める。
  リーガルが距離をとり追撃させない。
  仕切り直し。
  武藤がヘッド・ロック。
  決してロックを離さずリーガルが逃れようとする動きを防いでいく。
  リーガルはロックを力技で外すとバタフライ・ロック。
  武藤が体勢を入れ替える。
  リーガルがロープに脚をかける。
  武藤がヘッド・ロック。
  リーガルはロープ・ブレイクで逃れるも
  離れずアッパーカートを叩き込んでいく。
  ニー・ドロップからカバー。カウント2。
  ハンマー・ロックと同時に頭部にエルボーを押し当てたりする。
  チキン・ウィング・クロス・フェイスに移行しようとする。
  武藤がロープに手をかける。
  リーガルは距離を置かずニー・ストライクにアッパーカート。
  倒れこんだ武藤をロープに押し付ける。
  アッパーカート。
  武藤が張り手で打ち返す。
  リーガルがアッパーカート。
  もう1発。
  武藤がバック・スライド。カウント2。
  リーガルがチン・ロック。
  前腕を頭部に押し当てカバーに押し込む。
  諦めアッパーカート。
  頭部を踏みつける、殴りつける。
  武藤が不意をついてソバット。
  リーガルはうずくまりながらもコーナーに移動し好きにさせない。
  アイリッシュ・ウィップを防いでエルボー。
  ショルダー・スルーを狙う。
  武藤が蹴り上げチョップ。
  続けてスペース・ローリング・エルボーからブルドッグを決める。
  コーナー上へ。
  リーガルが捕らえ雪崩式バタフライ・スープレックス。
  カバーするもカウント2。
  再びカバーするもカウント2。
  変形STFを決める。
  武藤が何とかロープを掴む。
  リーガルがパイル・ドライバーを決めるとコーナー上へ。
  ムーンサルト・ボディ・プレスへ。
  武藤は避けて自爆させるとムーンサルトで1,2,3!
  武藤の勝利!


Eグレート・ムタvs.新崎人生(4/29/96)
  試合前に人生がムタの墓標をコーナーに設置する。
  ムタは毒霧を空中に放つといきなり距離をつめ蹴りつける。
  スペース・ローリング・エルボーにソバットで落とす。
  エプロンに上がってきた人生に殴りかかる。
  人生は受け止めると拝み渡り。
  コーナーを使ったボディ・スラム。カウント1。
  チョークを決めたり帯で締めたり。
  ムタはサミングで逃れるとショルダー・タックル。
  エプロンに出た人生にショルダー・タックルを決め吹き飛ばす。
  テーブルの上でパイル・ドライバーを決める。
  墓標を割り、人生に突き立てる。
  人生が流血。
  袴も赤く染まる。
  何とかリングに戻ってきた人生にエルボー・ドロップ。
  傷口をかきむしる。
  帯を奪うと首に締めロープで首吊りに。
  人生の血で墓標に死と書く。
  人生をリングに戻すとブレーン・バスターを狙う。
  人生は後ろに逃れると地獄突き。
  バック・ドロップを決める。
  ロープに振りドロップ・キックへ。
  ムタはロープを掴んで自爆させる。
  バック・ドロップを決めカバー。カウント2。
  もう1発狙う。
  人生がクロス・ボディに切り返す。カウント2。
  ボディ・スラムからコーナー上に向かうも途中で崩れ落ち時間がかかる。
  ダイビング・ヘッド・バッドにいくも避けられ自爆。
  ムタがスペース・ローリング・エルボーからブルドッグ。
  そしてムーンサルトへ。
  避けられるも着地。
  すかさずスピン・キックを叩き込む。
  雪崩式ハリケーン・ラナを決めるもカウント2。
  場外に転がり出た人生をフェンスにぶつける。
  人生はクローズラインを避けるとトラース・キックにスピン・キック。
  動きが止まる。
  ムタが毒霧を放つも、人生は読んでいたようで避けると動きがよくなる。
  ムタを落とし鉄柱にぶつける。
  椅子を叩きつけていく。
  リングから側転し場外のムタにムーンサルト。
  リングに戻すとダイビング・ショルダー・タックルを決める。
  ダイビング・ヘッド・バッドも決めカバー。カウントは2。
  念仏パワー・ボムへ。
  ムタが毒霧を放つ。
  スピン・キックからコーナー上に登り脳天チョップ。
  ムーンサルトにつなげ1,2,3!
 

Fグレート・ムタvs.獣神サンダー・ライガー(10/26/96)
  ムタは這い出ると観客を脅す。
  リングに戻るとスピン・キックで牽制。
  ライガーがレスリングへ持ち込む。
  ロープに振られた所でショルダー・タックル。
  股下を通りドロップ・キックも決める。
  ムタは場外に出るといらつくようでマットをはがす。
  リングに戻るとサミングからエルボー・ドロップ。
  ライガーが場外で間を置く。
  ライガーが振り返しウィール・キック。
  ムタは場外で間を置く。
  リングに戻ったムタにライガーが襲いかかりチン・ロック。
  バック・ドロップを決める。
  しかしムタがすぐに起き上がりエルボー。
  ライガーを場外に落とすとテーブル上でパイル・ドライバーを決める。
  リングに戻しアピール。
  ライガーを凶器で攻撃する。
  花道に出すと走ってのクローズライン。
  リングに戻すとバック・ドロップ。
  カバーするもカウント2。
  スペース・ローリング・エルボーへ。
  ライガーは避けるとすかさずウィール・キックを決める。
  ミサイル・キックで落とすとブランチャを決めリングでアピール。
  ムタがリング下に隠れる。
  ライガーが後を追いリング下へ。
  ムタは先に出ると姿を現したライガーに箒で攻撃。
  リングに戻すとマスクを引き裂く。
  椅子を手にし近寄る。
  ライガーのマスクが完全に破けるも、そこにはスティングのような白いペイントが。
  ライガーが毒霧。
  雄叫びを上げると凶器で攻撃。
  上半身のコスチュームを脱ぐと、その体には模様が現れている。
  ムタに椅子を叩きつけフェンスにぶつける。
  マットを剥ぎパイル・ドライバー。
  更にコーナー上から飛んで椅子を叩きつける。
  テーブルをコーナーに立てかけると
  そこにムタを振り釘をつきたてようとする。
  避けられ釘がテーブルに突き刺さる。
  ムタが毒霧。
  ライガーに釘を打ちつけスペース・ローリング・エルボー。
  ブルドッグにムーンサルトを決め1,2,3!
  ムタの勝利!

試合結果

@IWGP王座戦:橋本真也(ch)vs.武藤敬司(新チャンピオン!)(5/3/95)
A武藤敬司vs.リック・フレアー(8/13/95)
B武藤敬司vs.スティング(9/23/95)
C武藤敬司vs.スティーブン・リーガル(11/13/95)
D武藤敬司、長州力vs.スコット・ノートン、ヒュー・モラス (3/17/96)
Eグレート・ムタvs.新崎人生(4/29/96)
Fグレート・ムタvs.獣神サンダー・ライガー(10/26/96)