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Highspots:Best of Stan Hansen Disc Fiveの分析


名勝負 なし
好勝負 RWTL最終戦:スタン・ハンセン、テッド・デビアスvs.長州力、谷津嘉明(12/12/85)

Highspots製。
約2時間5分です。

@PWF王座戦:スタン・ハンセン(ch)vs.ジャイアント馬場(7/30/85)
 衰えて力を失った巨体程扱いにくい物はない。
 それは弱さとして扱うべきだが巨体は目の前に変わらず残っている訳ですからね。
 この試合のように無用に重きを置くという失敗に陥りやすい。
 馬場は腕攻めを見せるももうそこに特徴づけの工夫は無く、しつこく行う=ダラダラに直結している。
 一応形だけはつけている格好です。
 悪くない試合。

Aスタン・ハンセン、テッド・デビアスvs.ザ・ファンクス(8/29/85)
 デビアスが積極的に試合をリードし豊富なアクション量に仕上げています。
 ドミネイトまではいかずとも拳を打ち合える能力があるのも大きい。
 ファンクス側はテリーが頑張っていましたね。
 しかし残り2人に元気が無い。
 ドリーは飄々としていて、空気を掴んだ情熱的な盛り上げがありません。
 ハンセンも介入の仕方が余り上手くなくこざかしさが前面に出ています。
 混沌とした場外乱闘から良い感じにウェスタン・ラリアートへ持ってきましたが
 それで決着せず反則という裁定が下されたのは?でしたね。
 反則にするならその後のドリーへのカウ・ベル攻撃に対してでしょう。
 またそれを見たテリーがひたすら観客席から椅子を投げ入れていたのも意味不明。
 そんな暇があったら助けに行けよ、と突っ込みたい。
 平均的な良試合。

BRWTL最終戦:スタン・ハンセン、テッド・デビアスvs.長州力、谷津嘉明(12/12/85)
 (ハンセン組は勝利、もしくは引き分けで優勝。長州組は勝利で優勝。)
 長州ならではのテンションで試合を始めると
 ハンセン、デビアスもそれを維持しハイ・テンポな攻防となります。
 ハンセンの介入から谷津の孤立に。
 控えの長州がカットすると同時にデビアスを鉄柱にぶつけさえしますが
 その隙にこれまた控えのハンセンがリングに入り谷津にバック・ドロップを決めていたりと
 当時の最先端にデュアルなタッグ・スポットが光りました。
 ハンセンの上手さも際立っていましたね。
 一方で試合としてはカオスになっていますが
 谷津がハンセンのラリアットかわしてタッチする、という場面転換を
 一度仕切ってから見せたのは正解でした。
 その後の長州、谷津の攻め方も工夫が利いていましたね。
 ここに時間切れになるかもしれない(この試合は勝ち点から時間切れにも意味がある)という要素を加え、
 リングの戦局をダイナミックに変えて最後は攻防を繰り広げました。
 (執筆日:3/20/12)

CAWA王座戦:スタン・ハンセン(ch)vs.天龍源一郎(7/27/86)
 開始時は激しく細かい攻防があったものの
 天龍がすぐに黙りハンセンがヘッド・ロックに打撃で支配。
 天龍が逆に主導権を取り返すと蹴り+腕攻め。
 地味なまま消耗戦に突入していきます。
 絶対的にインパクトの足りない内容です。
 平均レベル。

DAWA、インターナショナル王座戦:スタン・ハンセン(AWA ch)vs.ジャンボ鶴田(Int ch)(7/31/86)
 序盤はそれぞれレスリングの攻めに対して良い抵抗を見せていたのですけどね。
 比類する相手であるが故に自分のスケールの相手をアピールできないのがこの失敗数え歌。
 徐々にスケール・ダウンしスポットも足りません。
 鶴田が無駄に打撃が多くだらけさせるのも問題ですね。
 ハンセンがバック・ドロップで持ち上げられコーナーを蹴るスポットだって潰せず投げっぱなしの絵になっているし、
 場外へのショルダー・スルーもかけたハンセンが落ちて攻め側も無駄に消耗するスポットとしている。
 低調な内容です。
 悪くない試合。

EPWF王座戦:スタン・ハンセン(ch)vs.輪島大士(4/23/87)
 かつてない程ハンセンがブレーキをかけまくっているにも関わらず輪島がそれを追い越せない。
 相撲で一流を極めた人間とは思えない程、プロレスが下手で、素材としても輝く物がない。
 視聴率を除けばプロレス史に残るワースト・レスラー候補です。
 最後までハンセンが無駄に弱設定を貫き、結末も両リン。
 ひどすぎる試合です。

Fタッグ王座戦:スタン・ハンセン、テッド・デビアス(ch)vs.ジャンボ鶴田、タイガー・マスク(7/11/87)
 序盤はデビアスがリードしながら鶴田とハンセンが腕を狙いあう。
 力は通っているものの本来の魅力を抑えた形ですが
 後半になるにつれハンセンが力を取り戻していきました。
 そのハンセンに対しタイガーが健闘しすぎですけどね。
 やはりタイガーはJrヘビー級という印象があるので。
 最後は鶴田、タイガーの連携からしっかり締めています。
 まあまあ良い試合。
DVD Rating:★☆☆☆☆
 (執筆日:8/26/10)

注目試合の詳細

なし

試合結果

@PWF王座戦:スタン・ハンセン(ch)vs.ジャイアント馬場(7/30/85)
Aスタン・ハンセン、テッド・デビアスvs.ザ・ファンクス(DQ)(8/29/85)
BRWTL最終戦:スタン・ハンセン、テッド・デビアス(優勝!)vs.長州力、谷津嘉明(30分時間切れ)(12/12/85)
CAWA王座戦:スタン・ハンセン(ch)vs.天龍源一郎(ダブル・リングアウト)(7/27/86)
DAWA、インターナショナル王座戦:スタン・ハンセン(AWA ch)(新チャンピオン!)vs.ジャンボ鶴田(Int ch)(7/31/86)
EPWF王座戦:スタン・ハンセン(ch)vs.輪島大士(ダブル・リングアウト)(4/23/87)
Fタッグ王座戦:スタン・ハンセン、テッド・デビアス(ch)vs.ジャンボ鶴田、タイガー・マスク(7/11/87)