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Highspots:A Dragons Tale: The Tatsumi Fujinami Story Disc Fiveの分析


名勝負 なし
好勝負 なし

約1時間55分です。
@WWFジュニア・ヘビー級王座戦:藤波辰巳(ch)vs.ペロ・アグアーヨ(4/5/79)
 アグアーヨは力任せのレスリングです。
 強さは何に由来しようと問題ないのだけど
 やはり技術がないとそれの活用が上手くいきません。
 アグアーヨは単純なレベルでの大まかな流れしか作れず
 戦いで魅せる事は出来ていません。
 この試合で一番褒めるべきはレフェリングでしょう。
 最後アグアーヨがドラゴン・スープレックスを受け損ねたのに対し、
 これはカウント3を取れないと判断しギブ・アップに切り替えたのは素晴らしい判断力でした。
 だからといって試合自体の印象が変わるものでもないけど。
 少し悪い試合。
  
ANWAインターナショナル・ジュニア・ヘビー級王座戦:マイク・グラハム(ch)vs.藤波辰巳(4/4/80)
 マイクの相手への伝え方が拙いですね。
 それ故粗い部分もちらほら出ている。
 ただ致命的に弱い部分はないので最低限の攻防は出来ます。
 長引く事に嬉しさを感じさせはしないがそれで王座戦の体裁は整っている事は確か。
 平均レベル。 
 
BWWF王座戦:ボブ・バックランド(ch)vs.藤波辰巳(8/5/82)
 良いレスリングですね。
 ただ70年代レスリング・スタイルは相手に特別な感情を抱いていないと
 クオリティの壁をブレークスルーできない部分がありますからねぇ。
 徐々に高まりはあるし小さな攻防でも注意をひきつけようと
 レスリングの中に細工を施し続けたその力は買いますが・・・。
 平均的な良試合。

CIWGP王座戦:藤波辰巳vs.長州力(6/24/88)
 前回アクシデントでノー・コンテストになったので再戦。
 足の状態はすっかり良くなっている様子です。
 試合はベーシックなレスリングから入ります。
 外せない一戦ですから安全策できましたね。
 良いクオリティで長州の気持ちの入った攻めにつなげます。
 長州は反撃された時に場外で間を置いたりと
 気持ちのメリハリが出来ていて予想以上の働きを見せていましたね。
 一方の藤波。
 良い攻防を演出しているのですがより上の物が見せれるはず。
 最後にクイックを狙いまくるなら流血もしている事だし
 ある程度は受けて追い込まれた方がより効果的になります。
 長州が最後の最後になってラリアット一辺倒に傾いたのも原因でしょうけど。
 中々良い試合。
 (執筆日:9/21/09)

D藤波辰巳vs.天龍源一郎(9/26/93)
 天龍は短期決戦を打ち出し押せ押せモード。
 頭部への蹴りにトペ、張り手と繰り出していきます。
 その中で拾いきれない動きもありましたが、
 終盤までの間に交流し一定の合意にたどり着けた内容。
 平均レベルです。

E藤波辰巳vs.西村修(3/26/05)
 じっくりとしたグラウンド。
 打撃によって火花を散らし場外で間を置いてクール・ダウンさせます。
 オールド・スクールと言いつつもリズムを意識している辺り
 少なからず時代の影響を受けざるを得ない事実を実感させます。
 それは悪い事ではないのですが問題はやろうとしているリズムに
 体がついていってないという事でね。
 またサブミッションを上位に位置づけるのは良い物の
 何のサブミッションかは余り重要でなかったのは少し勿体無い。
 まあまあ良い試合。

 15分時間切れ

DVD Rating:★☆☆☆☆
(執筆日:8/12/11)

注目試合の詳細

なし

試合結果

@WWFジュニア・ヘビー級王座戦:藤波辰巳(ch)vs.ペロ・アグアーヨ(4/5/79)
ANWAインターナショナル・ジュニア・ヘビー級王座戦:マイク・グラハム(ch)vs.藤波辰巳(新チャンピオン!)(4/4/80)
BWWF王座戦:ボブ・バックランド(ch)vs.藤波辰巳(8/5/82)
CIWGP王座戦:藤波辰巳(新チャンピオン!)vs.長州力(6/24/88)
D藤波辰巳vs.天龍源一郎(9/26/93)
E藤波辰巳vs.西村修(15分時間切れ)(3/26/05)