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Highspots:A Dragons Tale: The Tatsumi Fujinami Story Disc Oneの分析


名勝負 なし
好勝負 WWFジュニア・ヘビー級王座戦:藤波辰巳(ch)vs.ダイナマイト・キッド(2/5/80)

WWF王座戦:ハルク・ホーガン(ch)vs.藤波辰巳(6/11/85)

約2時間10分です。
ゲイブによる藤波へのインタビューを合間に収録。

@WWFジュニア・ヘビー級王座戦:藤波辰巳(ch)vs.チャボ・ゲレロ(5/9/80)
 素早いレスリングにいってもそれを帰結させる事が出来ない。
 スポットに行った後ベースに戻すのは定石だけど
 それを当たり前と考えて形式的にやるようでは戦いになりません。
 もう少しカバーを織り交ぜ勝負への意識を高めあうべきでしたね。
 後半から打撃を解禁しますがこれまた特に意味を持っていない。
 定番でそうするからという理由しかなく混濁したままです。
 終盤、手間取りながらも藤波が何とか形をつけましたが、
 低レベルな印象を覆すには至らない。
 少し悪い試合。

AWWFジュニア・ヘビー級王座戦:藤波辰巳(ch)vs.ダイナマイト・キッド(2/5/80)
 硬い攻防ながら相手の主導権を渡さないための攻め合いで、
 同時にスター対決を醸す型も織り交ぜています。
 藤波の流血からじわじわとエネルギーが高まっていく。
 相変わらず70年代レスリングに縛られ試合は余り動かないものの
 リアリティーで惹きつけられる所がありますね。
 先ほどのお返しや、2度目の技を切り返すなど攻防も分かりやすく意味を付与している。
 デス・マッチと評しても良いタフ・マッチで
 新日Jr最初の素晴らしい試合に挙げられるのでしょう。
 ぎりぎり好勝負。

BWWF王座戦:ハルク・ホーガン(ch)vs.藤波辰巳(6/11/85)
 ホーガンは体格差をアピールしますが、
 レスリングも真面目に取り組んでいる。
 また藤波の数少ない技に対しても上手く受けてスケール・アップしています。
 藤波も相手の荒っぽい打撃や技に適切に対処し攻防を作り上げました。
 最後のフィニッシャーがやや一致しなかった形ですが大満足です。
 ホーガンがトータル・パッケージな魅力を見せており、
 ホーガンの試合の中で一番感心した内容でした。
 ぎりぎり好勝負。

Cリーグ戦:藤波辰巳vs.アンドレ・ザ・ジャイアント(5/18/85)
 アンドレが受けないので試合を進めようが無い。
 ただ無駄にぐだぐだせず混沌とさせた内にフィニッシュまで持っていったのは正解。
 悪い試合。

D第2回MSGタッグ・リーグ優勝進出決定戦:アントニオ猪木、藤波辰巳vs.スタン・ハンセン、ディック・マードック(12/10/81)
 一応藤波がヘビー級転向したとはいえ
 猪木と同じ対応をとるのはどうかと思いますね、マードック。
 猪木が相手ならそれは良いリズムを奏でていますが、
 藤波は体格を織り混ぜてスケールを大きくすべきです。
 ハンセンはまず最初の段階はクリアしているものの
 ある程度シーンが出来上がった後に何をするかについてはまだ見えていない。
 中盤の風景で停滞しているなと感じていた所で場外乱闘。
 アンドレ組も現れ両リンです。
 その後再開されますがギアはあがらず微妙な形でハンセンのラリアットが藤波にヒット。
 フィニッシュまで雑然としたままでした。
 平均より少し上。

E藤波辰巳vs.ディック・マードック(7/23/82)
 スポット自体は良いもののそれは場にフィットしていません。
 しかしベースのレスリングは良いですね。
 汗をかくレスリングでじっくり見応えがあります。
 ただスポットに関しては最後まですべり気味。
 カーフ・ブランディグで勢いあまって転落するとか冗談ですね。
 自ら決め手を放棄していきあのフィニッシュはがっかりする。
 平均より少し上。

FUWA王座戦、3本勝負:藤波辰巳(ch)vs.エル・カネック(EMLL 6/12/83)
 ゆっくりしたレスリングでリズムは皆無。
 1本目は只のエルボー・ドロップでフィニッシュです。
 2本目も退屈なグラウンドが続く。
 技に対する受けも微妙で救いようがありません。
 3つの技を重ねてフィニッシュ。
 3本目。
 ただでさえ動きで魅せれていないのに
 両者脚を痛める展開に突入するわレフェリーを巻き込み茶番に入るわ、
 とうてい評価できる内容ではありません。
 そして最後は反則での王座移動・・・。
 ひどい試合。
DVD Rating:★★☆☆☆
(執筆日:8/12/11)

注目試合の詳細

AWWFジュニア・ヘビー級王座戦:藤波辰巳(ch)vs.ダイナマイト・キッド(2/5/80)
 組み離れる。
 キッドがヘッド・ロック。
 ロープに振りヒップ・トス。
 アッパーカートにボディ・スラム。
 ロープに振りヒップ・トス。
 腕を取り卍固めを狙う。
 藤波は防ぐとドラゴン・スクリュー。
 ナックル・ロック。
 藤波が押し込む。
 キッドが起き上がり蹴り。
 ヘッド・バッドにパンチ。
 藤波が両足を取って倒しアッパーカート。
 キッドが殴りつける。
 起こしてターン・バックルにぶつける。
 コーナーに振り突進。
 藤波はかわすとアーム・ドラッグ。
 もう1発決め腕を取る。
 キッドが起き上がりエルボー。
 アッパーカート。
 藤波も返す。
 キッドが蹴り倒す。
 卍固め。
 藤波が持ち上げようとすると縺れて場外に転落。 
 両者見合いながらリングに戻る。
 キッドがドロップ・トー・ホールドからレッグ・ロック。
 両手を取り押し込む。
 上にのる。
 藤波はブリッジで耐えボディ・シザースに捕らえる。
 キッドがヘッド・バッド。
 殴りつけヘッド・バッド。
 藤波も腹にヘッド・バッド。
 キッドが蹴り倒す。
 藤波が流血している。
 キッドがロープに振りヒップ・トス。
 藤波が暗いながらも蹴り飛ばしドロップ・キック。
 ドラゴン・スープレックスを狙う。
 キッドはロープに逃げるとヘッド・バッド。
 藤波が場外に転落。
 キッドはエプロンに上がってきた藤波にエルボー。
 リングに入れると反対の場外に落とす。
 藤波は追ってきたキッドをテーブルに叩きつける。
 リングに戻る。
 キッドもリングに戻る。
 藤波の額に拳。
 ヘッド・バッドにストンピング。
 ニー。
 サイド・スープレックス。カウント2。
 フィスト・ドロップ。
 もう1発。
 チョーク。
 ロープに振りショルダー・スルーを狙う。
 藤波がサンセット・フリップ。カウント2。
 キッドがダブル・アーム・スープレックス。
 カバーするも藤波がロープに脚をかける。
 アッパーカート。
 藤波がチョップを打ち返しダブル・アーム・スープレックス。
 キッドはカウント2で返すと蹴り上げる。
 セカンド・ロープにのぼる。
 そこから飛びストンピング。
 卍固め。
 藤波がヒップ・ドロップに切り返す。
 腹にバック・エルボー。
 ヘッド・バッド。
 キッドはロープに振る。
 リープ・フロッグからロープに走る。
 藤波のドロップ・キックをかわし自爆させる。
 ブレーン・バスターでカバー。カウント2。
 ボディ・スラム。
 コーナーに上るとダイビング・ヘッド・バッド。カウントは2。
 場外に落とす。
 テーブルに叩きつける。
 リングに戻る。
 エプロンに上がってきた藤波にエルボーを決め落とす。
 藤波はエプロンに上がるとショルダー・ブロック。
 ロープ越しに飛びサンセット・フリップ。カウント2。
 キッドが藤波をコーナーに振りボディ・スラム。
 ダイビング・ヘッド・バッドへ。
 藤波がかわし自爆させる。
 マットに叩きつける。
 蹴り。
 ドロップ・キック。
 もう1発決め落とす。
 ブランチャへ。
 しかし流血で見誤ったかかわされ自爆。
 キッドがリングに戻る。
 エプロンに上がってきた藤波を担ぎ上げる。
 逃れられたのでショルダー・タックルで倒す。
 ロープに走る。 
 藤波がドロップ・トー・ホールドからドラゴン・レッグ・ロール・クラッチ・ホールドでカウント3!
 藤波の防衛!

試合結果

@WWFジュニア・ヘビー級王座戦:藤波辰巳(ch)vs.チャボ・ゲレロ(5/9/80)
AWWFジュニア・ヘビー級王座戦:藤波辰巳(ch)vs.ダイナマイト・キッド(2/5/80)
BWWF王座戦:ハルク・ホーガン(ch)vs.藤波辰巳(6/11/85)
Cリーグ戦:藤波辰巳vs.アンドレ・ザ・ジャイアント(5/18/85)
D第2回MSGタッグ・リーグ優勝進出決定戦:アントニオ猪木、藤波辰巳vs.スタン・ハンセン、ディック・マードック(優勝!)(両者リングアウト→再開)(12/10/81)
E藤波辰巳vs.ディック・マードック(7/23/82)
FUWA王座戦、3本勝負:藤波辰巳(ch)vs.エル・カネック(新チャンピオン!)(2-1)(DQ)(EMLL 6/12/83)