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Highspots:NWA World Title in Japan Disc Sixの分析


名勝負 なし
好勝負 なし

Highspots製。

@NWA王座戦:リック・フレアー(ch)vs.谷津嘉章(3/7/87)
 谷津が特に驚異的な動きが出来る訳ではなく普通すぎますね。
 フレアーも日本を意識して大袈裟な動きを押さえており
 それなりの一進一退の攻防が続きます。
 しかし場外を挟んでからの終盤は良かったですね。
 谷津からジャーマンなどの良い動きが生まれ、
 フレアーもカウントアウトを使う程ではない気がするものの戦略性で持って上手く盛り上げました。
 まあまあ良い試合。

ANWA王座戦:リック・フレアー(ch)vs.輪島大士(3/12/87)
 フレアーが谷津戦では押さえていた
 道化の部分を出してきましたが、
 輪島が待って追わないので引くだけに終わり一進一退になりません。
 道化といえば輪島の攻めこそ攻める気が無く、
 横綱であったと信じさせるには足らない空虚さなのだけど。
 視聴率は稼げてもこれでは話にはならない。
 箒とでも試合が出来る、というフレーズがあるが、箒にすらならないレスラーもどきも存在するのです。
 ひどい試合。

BNWA王座戦:リック・フレアー(ch)vs.ジャンボ鶴田(5/10/87)
 これまでのビッグ・マッチに比べると
 定番の見所をなんとなしに行っていますね。
 くっついて離れてと一進一退を生むので
 相変わらず面白いけどこのカードならではの特別性が失われています。
 また良いレスリングではあったけど
 鶴田のジャンボな部分が活かされていませんし、
 むしろ軽快さが足りない事を露呈してしまっています。
 まさにマンネリに陥ったといえる内容。
 平均的な良試合です。

CNWA王座戦:リッキー・スティムボート(ch)vs.タイガー・マスク(3/8/89)
 何を耄碌していたのか・・・
 私、スティムボートの個人物で見た時絶賛してしまったのですが
 余りに過大評価していて愕然としました。
 その時個人的に2人のブームだったとはいえ・・・。
 反省です。
 さて、とは言いながら良い試合である事は確かです。
 タイガーが脚を痛めている事で、よりダイナミックにする切り返しが不足しているように思いますが
 軽快さを持ち寄りながらも軽量級ではない、という点で
 後のヘビー級としての三沢につながったように思います。
 スティムボートも彼自身の経歴通り何か足りない物の
 評価されるべき仕事っぷりで立体的な良いレスリングを作り上げました。
 中々良い試合。

総評
 素晴らしい試合を幅広く一気に手に入れる事が出来るのでお得です。
 駄目な試合も取りあえず王座交代劇であったり、レスラーもどきが失笑させてくれる。
DVD Rating:☆☆☆☆☆
 (執筆日:5/1/10)

注目試合の詳細

Cタイガー・マスクIIvs.リッキー・スティムボート(3/8/89)
  握手してから試合開始。
  タイガーマスクがショルダー・タックルにドロップ・キックと連続してカバーに持っていく。
  一転グラウンド・ヘッド・ロックを連続。
  立ち上がってロープに振る。
  タイガーがクロス・ボディ。カウント2。
  スティムボートがグラウンド・レスリングで
  体勢を入れ替えるとロープに逃れた所をチョップ。
  ロープに振りチョップへ。
  タイガーは避けるとハイ・ニー。
  カバーするもカウント2。
  グラウンド・ヘッド・ロック。
  立ち上がられるもコーナーを蹴って再びグラウンドへ。
  スティムボートは振るとショルダー・スルーを狙う。
  タイガーが蹴り上げチョップからカバー。カウント2。
  タイガーがヘッド・ロックで締め上げる。
  そして離すとドロップ・キック。
  カバーするもカウント2。
  タイガーが打撃で反撃。
  スティムボートがタイガーをロープに振る。
  タイガーがカウンターでチョップ。
  スティムボートがアトミック・ドロップからカバー。カウント2。
  変形ボディ・スラムからカバー。カウント2。
  タイガーが振り返しショルダー・スルー。
  スピン・キックも決めカバー。カウント2。
  再びスピン・キックを決めカバー。カウント2。
  スティムボートはタイガーをロープに振ると垂直に走る。
  タイガーがスティムボートのラインに入ってきて受け流す。
  スティムボートは転落かと思いきや逆上がりで戻ってくる。
  そこにタイガーがドロップ・キック。
  スライディング・キックを決めるとパイル・ドライバー。
  チョップの打ち合い。
  スティムボートはタイガーをリングに戻すとトップ・ロープから脳天チョップ。
  カバーするもカウント2。
  ヘッド・ロックへ。
  タイガーがバック・ドロップに切り返す。
  続けてフロッグ・スプラッシュ。カウントは2!
  ならばとジャーマン!カウントは2!
  スティムボートが反撃。
  コーナーに振られたスティムボートが振り向きざまにクロス・ボディ。
  タイガーが体勢を入れ替えるもカウントは2!
  スティムボートがタイガーを殴りつけていきパイル・ドライバーへ!
  タイガーが体重を浴びせカバーに持っていく!
  1,2,スティムボートが返すと同時に丸め込みへ持って行き1,2,3!
  スティムボートの防衛!

試合結果

@NWA王座戦:リック・フレアー(ch)vs.谷津嘉章(両者リングアウト)(3/7/87)
ANWA王座戦:リック・フレアー(ch)vs.輪島大士(3/12/87)
BNWA王座戦:リック・フレアー(ch)vs.ジャンボ鶴田(DQ)(5/10/87)
CNWA王座戦:リッキー・スティムボート(ch)vs.タイガー・マスク(3/8/89)