Highspots:Hart Family in Japan Disc Threeの分析
名勝負 | なし |
好勝負 | なし |
@オーエン・ハート、マーク・ロコvs.高田延彦、山本恵一(新日本プロレス 9/8/87)
UWFの影響で受けのタイミングを再定義した日本人に対し、
オーエンは基本的な流れを行くスタイルなので
突っ切れない部分はあったものの山本との間に
後の一戦を納得させるような可能性あふれる攻防は見られています。
この2人の攻防が目立つ形ながら
後半からはタッグの要素の中でロコ、高田も役割を担っていましたね。
まあまあ良い試合。
Aオーエン・ハートvs.山本恵一(新日本プロレス 9/15/87)
飛ばしながらも、その流れを乱さず的確なタイミングで反撃し、
一進一退を作り出していますので攻防のフロー感は非常に良いものがあります。
中盤でベース・ラインを落としてからの終盤→フィニッシュへの流れは
形こそついているものの形式的なのは勿体ない。
もっと本質的な攻防で盛り上げられるはずですが、
山本がライガーでない状況を考えると当然の帰結かとも思う。
平均的な良試合。
Bオーエン・ハートvs.馳浩(新日本プロレス 1/4/88)
馳は気力を体の動きに出ているし技術的にも目を見張るものがある。
心技体一致したレスリングですね。
一方でレスリングでのれないと見るや打撃の張り合いを織り交ぜていて
試合構築は柔軟性を持っています。
良質な内容ながら後半は一般の理を超える攻防でなかったのは
トップ・スターになれなかった馳、オーエンの弱点が少し出ている。
平均的な良試合。
Cデイビー・ボーイ・スミス、ダイナマイト・キッドvs.仲野信市、タイガー・マスク(全日本プロレス 1/2/89)
仲野が良い所ないですね。
全日という事で加速度はいまいちで、
マイナス部分が蓄積されるまったりとした進行。
そのくせ最後は仲野があっさり倒れ、一瞬試合が終了したとは気づかず呆気にとられる。
悪い試合。
Dブリティッシュ・ブルドッグス(デイビー・ボーイ・スミス、ダイナマイト・キッド)vs.マレンコ・ブラザーズ(全日本プロレス 1/28/89)
観客の盛り上がりと技が完全に一致しています。
相乗効果が起こっていて非常に良い試合環境ですね。
お互いを真っ直ぐに引き立てて相互にアピール。
同じような技や、相手の持ち技を使って張り合っていきます。
スミスのパワー・アピールとマレンコ兄弟のサブミッションが冴え、
Jr定番のダイブがなくても大いに盛り上がっていきました。
中々良い試合。
Eタッグ王座戦:ジャンボ鶴田、谷津嘉章(ch)vs.ブリティッシュ・ブルドッグス(デイビー・ボーイ・スミス、ダイナマイト・キッド)(全日本プロレス 5/24/89)
鶴田相手だとキッドの筋肉が落ちたのは大きい。
そのため腕攻めで対処していますね。
全体的に高いレベルを保っている物の
弱いフィニッシュですし
何よりブルドッグスの連係が弱まっているのが気になります。
この頃から関係が悪化していたのでしょうか?
中々良い試合です。
Fオーエン・ハート、パット・タナカ、バン・バン・ビガロvs.長州力、獣神サンダー・ライガー、木村健吾(新日本プロレス Fall 89)
外国人の取り合わせが渋いですが、
基本的に何の見所もなく長州ベースで組まれた内容。
悪い試合。
Fオーエン・ハートvs.獣神サンダー・ライガー(新日本プロレス 1/30/90)
対等な立ち位置でヒートする場面を要所で挟んでいますが、
その試合運びは冷静で、お互いの流れある動きを的確に組み合わせています。
また微調整が利くからこそのダイブ2本立て構築。
腰攻めという理も通っている。
終盤がオーエンの押せ押せモードでライガーが一発逆転するという流れなのは
オーエンとライガーの立ち位置が逆の方がしっくりくるもの。
その点で一年前ほど白熱できませんが十分高クオリティ。
中々良い試合でした。
(執筆日:6/26/11)
DVD Rating:★★☆☆☆
注目試合の詳細
なし試合結果
@オーエン・ハート、マーク・ロコvs.高田延彦、山本恵一(新日本プロレス 9/8/87)Aオーエン・ハートvs.山本恵一(新日本プロレス 9/15/87)
Bオーエン・ハートvs.馳浩(新日本プロレス 1/4/88)
Cブリティッシュ・ブルドッグス(デイビー・ボーイ・スミス、ダイナマイト・キッド)vs.仲野信市、タイガー・マスク(全日本プロレス 1/2/89)
Dブリティッシュ・ブルドッグス(デイビー・ボーイ・スミス、ダイナマイト・キッド)vs.マレンコ・ブラザーズ(全日本プロレス 1/28/89)
Eタッグ王座戦:ジャンボ鶴田、谷津嘉章(ch)vs.ブリティッシュ・ブルドッグス(デイビー・ボーイ・スミス、ダイナマイト・キッド)(全日本プロレス 5/24/89)
Fオーエン・ハート、パット・タナカ、バン・バン・ビガロvs.長州力、獣神サンダー・ライガー、木村健吾(新日本プロレス Fall 89)
Fオーエン・ハートvs.獣神サンダー・ライガー(新日本プロレス 1/30/90)