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Highspots:Footloose The Best of Toshiaki Kawada & Samson Fuyuki Disc Sevenの分析


名勝負 なし
好勝負 なし

約2時間です。

@アジア・タッグ王座戦:フットルース(ch)vs.カンナム・エクスプレス(3/2/90)
 まだ押せるのに不必要な”グラウンドを挟む”基本構築を取り入れており思ったようにギアが上がらず。
 カンナムは相変わらず意欲的にムーブ開発をしていますが、
 それは逆に定番とすべき物を見出していない事にもなっている。
 フットルースも実績を活かさずフィニッシュへの持って行き方含め
 王座への執着心を見せぬままあっさり陥落した格好です。
 平均レベル。

A天龍源一郎、フットルースvs.グレート・カブキ、マイティ井上、仲野信市(3/24/90)
 天龍は足を弱点としていて戦力にならず。
 椅子を誤爆して冬木を流血させたりと完全にチームの足を引っ張る役でしたね。
 少しはそういう意図もあったでしょうが、必要以上にマイナス要素となっています。
 冬木が気持ちを出して、良い孤立も見せているが、そのかいのない微妙なフィニッシュが最後には待っている。
 他の面子は特別な働きをせず。
 少し悪い試合。
 
B川田利明、タイガー・マスクvs.谷津嘉明、サムソン冬木(5/14/90)
 谷津以上にジョブ請負人な冬木がいるために谷津は珍しくリーダーとして振舞えているけれど
 タイガーがマスクを脱いで三沢になった後半は腹を痛めて半ば脱落気味です。
 またフットルースも完全には解散になっていないようで川田と冬木の関係は中途半端。
 結局、それぞれ何かしらの思いは抱えているものの
 違うベクトルに向いていて試合に良い影響を及ぼさず。
 少し悪い試合。

C川田利明、仲野信市vs.サムソン冬木、菊地毅(5/26/90)
 (途中から。カットあり)
 菊地が良いですね。
 気持ちを出してぶつかり、決して諦めず、スピードもある。
 2年前の冬木を思い出しますね。
 その冬木もリーダーとしては力不足ですが良い攻防を見せています。
 川田が菊地相手に容赦ない頭部蹴りなど
 後の四天王の片鱗を見せて観客を引き込みました。
 ただフィニッシュが粘る菊地を切り捨てるには弱かったけど。
 まあまあ良い試合。

D川田利明、三沢光晴vs.サムソン冬木、グレート・カブキ(6/5/90)
 (途中から)
 カブキは相手の魅力を殺す、意図を邪魔する方向で働きますね。
 そこに戦略性が生まれれば面白みに転じる事もあるけれど、
 たいていはこの試合のようにそのままつまらなくするだけです。
 川田、三沢の連携も報われない内容。
 悪い試合です。

 
総評
 ファンクス、ブロディ&ハンセン等の時代と四天王時代の間に生きた、
 カンナム・エクスプレスと共にタッグ・シーンに少なからず影響を与えたタッグ。
 こうして知れたのは良かったですね。
 しかし本当に輝いていたのはDisc 1&2だけ。
 教科書に意識されて構築から独創性が失われ、
 それに伴い冬木が量産型レスラーの1人となってしまいます。
 その変化がわかるのもこのボリュームだからこそですが、
 全集並みの収録は必要ないように思いますね。
 (執筆日:8/25/08)
DVD Rating:☆☆☆☆☆

注目試合の詳細

なし

試合結果

@アジア・タッグ王座戦:フットルース(ch)vs.カンナム・エクスプレス(新チャンピオン!)(3/2/90)
A天龍源一郎、フットルースvs.グレート・カブキ、マイティ井上、仲野信市(3/24/90)
B川田利明、三沢光晴vs.谷津嘉明、サムソン冬木(5/14/90)
C川田利明、仲野信市vs.サムソン冬木、菊地毅(5/26/90)
D川田利明、三沢光晴vs.サムソン冬木、グレート・カブキ(6/5/90)