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Dragon Gate:Best of Dragon Gate 2025 part.1の分析


名勝負 オープン・ザ・ドリーム・ゲート王座戦:YAMATO(ch)vs.望月成晃(6/4/2025)
好勝負 オープン・ザ・ドリーム・ゲート王座戦:YAMATO(ch)vs.Kzy(3/1/2025)

①YDCトーナメント決勝:望月Jr. vs.加藤良輝(1/19/2025)
 望月がゴングが鳴るなりビッグ・ブーツを打ち込みトペコン。
 
 加藤は間を置きながら意識した試合運び。
 アクション量と感情量がまだまだ直結しており、
 どう両立させるかはまだこれからですが将来有望ですね。

 望月もまた観客をのせる勢いは唯一無二。
 こちらもまだレベル・アップの余地はありますが、
 若手同士ということで後一歩の所を補い合うには至ってないが
 この決勝に相応しいことは証明してみせました。

 もう少し試合時間与えたりメインでやったりと
 更に期待とプレッシャーを与えても良かったとは思いますね。

 中々良い試合。

②オープン・ザ・ドリーム・ゲート王座戦:YAMATO(ch)vs.Kzy(3/1/2025)
 オーソドックスな中につける変化と張り合い。
 Kzyのプロレスの上手さが出ていますね。

 YAMATOも多角的な関り方で
 Kzyの良さを存分に活かして試合を充実させます。

 ドラゲーらしさに囚われず
 個としてスタイルのベストを追求。
 連打や気合い受け、クイック、と
 自由自在に攻防を変化させ終盤も質・量ともに大満足の内容に仕上がっています。

 ドラゲーにおけるMOTYか、という試合です。

 文句なしに好勝負。

③マスカラ・コントラ・カベジェラ金網6WAYマッチ:吉岡勇紀vs.ドラゴン・ダイヤvs.菊田円vs.シュン・スカイウォーカーvs.箕浦康太vs.ISHIN(5/5/2025)
 フェイス/ヒール3人ずつ。
 シュンやISHIN、菊田は注目を集められますが、
 他はこの形式だと主張力が足りません。

 凶器追加とセコンド妨害でガチャガチャする中盤戦。
 目新しさはないし、飛び抜けていませんが、
 適切にベースラインは安定していますね。

 暗転しての乱入者やケージ・ダイブなど
 分かりやすい演出で盛り上がります。

 最後はシュンvs.菊田、吉岡。
 微妙に筋書きに合わせて演技している感があり整い切れていないものの
 菊田が吉岡を裏切りシュンと結託という
 この形式にふさわしいストーリー展開があったので一応合格点か。

 好勝負に届かずも中々良い試合。

④オープン・ザ・ブレイブ・ゲート王座戦:U-T(ch)vs.望月Jr.(6/4/2025)
 軽快にダイブを交わしてスタート。
 
 望月は蹴りのコンビネーションが増えていて良いですね。
 腕の痛がり方もちゃんと伝わってきて良い。
 いま痛がらないと、と意識が行くとそれだけになるので、
 より複合的に表現できると更に良くなりますね。

 U-Tも腕攻めでテクニックを発揮。
 王者としてのポテンシャルを示しました。
 
 両者良い形で個性を発揮していたので、
 更に長尺で見てみたい印象を抱きましたね。

 好勝負に少し届かず。

⑤オープン・ザ・ドリーム・ゲート王座戦:YAMATO(ch)vs.望月成晃(6/4/2025)
 望月が攻撃的な打撃で仕掛け。
 YAMATOが格プロ風の昏倒ダウン受けで、
 開始数分で見事な雰囲気を作り上げましたね。

 望月の脚攻めに対し、YAMATOも脚攻め。
 展開の為にやっている感がなく、
 変に観客を見ることもなく、
 厳し過ぎる脚攻めがその世界観にのっています。

 重々しいまでに伝わってくる表現ですが、
 カウンターがまた冴え渡っているので、
 ダレることなも集中力が途切れることもなく見入らせます。
 
 必殺技ではない脚のサブミッションで決まることに不満を全く抱かせず、
 最後までこの世界観の中で幕を閉じたベテラン同士の熱すぎるファイト。
 2人ともまだこんな試合ができるなんて凄い。
 ここまでいくとメキシコのレジェンド達みたいな年齢になっても試合できそうですね。

 ぎりぎり名勝負です。

 (執筆日:6/?/25)