Dragon Gate:Best of Dragon Gate 2022 part.1の分析
名勝負 | なし |
好勝負 | K-ness引退試合:ドラゴン・キッド、Kzy vs.K-ness、横須賀ススム(4/7/22) KoG1回戦:YAMATO vs.吉岡勇紀(5/11/22) オープン・ザ・ツイン・ゲート王座戦:シュン・スカイウォーカー、ディアマンテ(ch)vs.ジャッキー・ファンキー・カメイ、ジェイソン・リー(7/30/22) |
①K-ness引退試合:ドラゴン・キッド、Kzy vs.K-ness、横須賀ススム(4/7/22)
引退試合とあって、じっくりとしたスタート。
最後となる攻防を楽しむ感傷的な攻防でありながら
組み立てもしっかりしているのはポイント高いですね。
Kzyは変則の組み合わせが目立ちますが
理論に裏打ちされていて感心しますし、
一方の横須賀は持ち味通りストレートに試合に向き合いました。
セコンドでK-nessを鼓舞するちょっとしたシーンも熱かったですね。
K-ness自身動きは何も見劣りしておらず
まだまだ出来ると思わせる素晴らしいパフォーマンスで盛り上がりました。
最後はK-nessが介錯を求める形で情感的にフィニッシュ。
ぎりぎり好勝負。
②オープン・ザ・ドリーム・ゲート王座:KAI(ch)vs.横須賀ススム(5/5/22)
横須賀が不意打ちして入場ステージで投げ腰攻め。
KAIがセコンドの援護を受けた椅子攻撃から腕攻め。
それっぽいもののシーンを埋めているだけで必然性に乏しい前半戦。
ドラゲーのプロレスとしての欠陥が強く出ていますね。
一進一退して盛り上がっていきますが、
エキサイティング・プロレスみたいな攻防ですね。
終盤になってくるとドラゲーの長所の方が上回って、
良い形でフィニッシュを迎えますが、
生え抜きでないKAIでこういう試合になるとは思わなかった。
中々良い試合程度。
③KoG1回戦:YAMATO vs.吉岡勇紀(5/11/22)
YAMATOはハードな打撃戦に持ち込みつつも
リング環境を使って主導権をコントロールしていきます。
吉岡は若手らしい「がむしゃらさ」も見えますが、
ムーブの前後結構動かずにじっと溜めを作ったりと
中々雰囲気がある試合運びで良いですね。
YAMATOの吉岡を引き上げるワークは
吉岡に目をかけている所もあるか。
トーナメントで試合時間制限があるので、
吉岡勝利という大番狂わせに対して
コンパクト目ではあるものの完成度は高い。
吉岡は今後に注目のレスラーですね。
ぎりぎり好勝負。
④KoG1回戦:Kzy vs.箕浦康太(5/22/22)
変則ロープ・ワークで
お互い相手のペースにのらせない攻防。
両者のカラーと技量が出ていて
綺麗にクオリティを高めていった内容です。
箕浦もトップの一人として
内容を読めるレスラーになってきましたね。
好勝負に届かずも中々良い試合。。
⑤オープン・ザ・ツイン・ゲート王座戦:シュン・スカイウォーカー、ディアマンテ(ch)vs.ジャッキー・ファンキー・カメイ、ジェイソン・リー(7/30/22)
カメイらはキャラが強いものの
その一方で本物だと分かる跳躍の高さを見せますね。
打ち上げられた所で相手の両肩に着地し、そこから飛んで自陣にタッチしに行ったシーンは凄かったですね。
対する王者組も良い。
シュンは先日までドリーム・ゲート王者で鳴らしたスキルを見せ、
ディアマンテも上背を活かして強みをぶつけます。
個とタッグ、双方の要素を上手く引き出して化学反応を見せました。
王者側が個の強さを見せつけた上で、タッグ技を重ねる
終盤の流れは挑戦者組に絶望感を与えるまでのドラマがあって手に汗を握りましたね。
文句なしに好勝負。
(執筆日:8/?/22)