TOP日本のプロレスDragon Gate(闘龍門) →Dragon Gate:Best of Dragon Gate 2022 part.2

Dragon Gate:Best of Dragon Gate 2022 part.2の分析


名勝負 オープン・ザ・ドリーム・ゲート王座戦:吉岡勇紀(ch)vs.望月成晃(12/6/22)
好勝負 オープン・ザ・ドリーム・ゲート王座戦:吉岡勇紀(ch)vs.Ben-K(12/25/22)

①オープン・ザ・ドリーム・ゲート王座戦:吉岡有紀(ch)vs.Eita(9/19/22)
 吉岡はからは必死さが加わり
 ドラマ性を生み出している者の
 ダウン時間はもう少し調整して、
 ポイントではここまでダウンしなくても、と思いますね。

 Eitaはアピール力を活かした試合運び。
 椅子もぶつけてやりたい放題で、
 吉岡のスタイルに一番合ったレスラーとして王座戦を盛り上げていました。

 終盤は攻防の緊密度も上がっていて良かった。

 好勝負に少し届かず。

②オープン・ザ・ドリーム・ゲート王座戦:吉岡勇紀(ch)vs.YAMATO(11/6/22)
 ジェネレーション対決。

 場の雰囲気が温まる空気感にしてようやく動くその感覚は良いですね。

 YAMATOはまったり間を使いながらの試合運び。
 脚攻めを加えて次の展開に移りますが、
 ここでも声かけや打撃を交えながら
 吉岡だけでなく観客も見て一体感を作ったのは見事。

 ただYAMATOのターンが結構長いですね。
 もう少し吉岡の抵抗があった方が
 この複合的な追い込みは意味がありました。

 終盤は序盤余裕を見せていたYAMATOががむしゃら感を出して鬩ぎ合い。
 感情の入った攻防に大いに盛り上がりました。

 好勝負に少し届かず。

③オープン・ザ・ドリーム・ゲート王座戦:吉岡勇紀(ch)vs.望月成晃(12/6/22)
 オーソドックスなレスリングの立ち構え。
 そこから次に繰り出す鋭い一発が大変に印象的。

 ベテランの活躍が目覚ましい昨今ですが、
 彼もまた望月という個の練度を高めていますね。

 吉岡が体を張った受け身とぎりぎりの受け表現で
 序盤からぐっと引き込むドラマチックさがありました。

 吉岡の攻撃的な足攻めに対し、
 望月も同じく深みのある表現で応対。

 プロレス的な形に収まりつつも
 いつ終焉を迎えてもおかしくない刹那さがありました。

 吉岡の動きの鋭さが望月の世界に触れ、
 この領域に入ってくるとは思ってもみなかったですね。

 両者潰しあって最後の一撃への道の奪い合い。
 その中で残酷に表に出す年齢差、体力差が情感を揺さぶりました。

 DGのMOTY。

 ぎりぎり名勝負です。

④オープン・ザ・ドリーム・ゲート王座戦:吉岡勇紀(ch)vs.Ben-K(12/25/22)
 Ben-Kコンディション整えてきましたね。
 吉岡も鋭い動きが売りですが、Ben-Kはそれ以上で波にのる吉岡を封殺する序盤。

 吉岡は鉄柱誤爆から腕攻めで反撃を開始すると
 強烈な打撃の打ち合いに転じます。

 ハードに見えるだけで満足せずハードに
 鋼の体を武器にした潰し合いを繰り広げましたね。

 両者ダウン後の攻め合いは
 攻守一致して魅せる常同の形ではなく歪でしたが、
 己の道の完全燃焼として好感は持てる。

 ぎりぎり好勝負。

 (執筆日:12/?/22)