Dragon Gate:Best of Dragon Gate 2012 part.2の分析
名勝負 | なし |
好勝負 | ノー・ロープ、ノーDQ:鷹木信悟vs.戸澤陽(MB)(Infinity 251 2/20/12) ツイン・ゲート・コントラ・ジミーA & B:戸澤陽、BxBハルク(MB)(ch)vs.ジミー享、ジミーKAGETORA(J)(Infinity 252 3/4/12) オープン・ザ・ドリーム・ゲート王座戦:CIMA(ch)(VR)vs.Pac(Infinity 252 3/4/12) |
@ノー・ロープ、ノーDQ:鷹木信悟vs.戸澤陽(MB)(Infinity 251 2/20/12)
(18分中13分)
戸澤の小刻みのダッシュにより
短距離においても間合いを持った攻防が可能となり、
ノー・ロープでも細かくアクション数を稼げています。
またロープという物質的に遮るものがなく、
ノーDQによりルール的にも介入を妨げられないことにより
MBが介入しやすい(鷹木はJT解体により援護なし)と
このルールを独自に解釈しているのもポイント高いですね。
後半にかけてもノー・ロープをテーブルや椅子をスムーズに導入できるという特質につなげ
ハードコア戦の一般的水準よりも飛びぬけてスピード感がある潰しあいを実現しています。
ただクライマックスがやや伸びなかったですね。
椅子の山を使ったスポットはもっと絞って良かったし(動きにくくなるデメリットもあります)、
最後のフィニッシュを敢えて通常ジャーマンにする理由にも乏しかった。
ぎりぎり好勝負。
(執筆日:11/1/12)
Aオープン・ザ・ブレイブ・ゲート王座戦:リコシェ(ch)vs.土井成樹(Infinity 252 3/3/12)
(16分中10分)
リコシェの得意な仕掛けは土井のレスリングの巧みさを際立たせている。
土井はリコシェが武器であるムーブを出すことを許し
適切なタイミングまで受け続けた上で脚を攻めようとする。
リコシェが簡単に守勢に回らず華麗な技で抵抗したのがよかったですね。
良質な攻防が紡ぎだされました。
ただ後半にかけて土井からダメージ感を感じとれなかったのが残念。
いつものことですけどね。
一方リコシェはレスリング的いなしを交えていて成長を感じさせました。
中々良い試合。
試合後MBが襲撃。
Kzyが王座を奪うと宣言する。
ドクター・マッスルが登場しマスクを脱ぐとその正体は吉野。
吉野が呼びかけ土井吉再結成。
リコシェ、Pac、スワンも加わって新ユニットが結成される。
(執筆日:4/22/12)
Bオープン・ザ・トライアングル・ゲート王座戦:望月成晃、ドン・フジイ、Gamma(Z)vs.神田裕之、堀口元気、斉藤了(Z)(Infinity 252 3/3/12)
(18分中12分)
まずはアピール絡めてスタートしていますが動きの完成度がやや弱いかな。
ちょっと雰囲気が緩くなっています。
同門対決というシチュエーションだからこそ気をつけて欲しかった。
それぞれ持ち技によるステップ・アップ、
同時に同門ゆえの読みによるかわしも行なって試合を作っていきます。
後半は同時サブミッションなどの見せ場から入ると
技をとぎらせずに打っていきます。
しかし圧倒されるレベルまでは行ってなかったですね。
フジイが見よう見真似でサブミッションをかけようとしたりするユーモアは面白かったけど。
中々良い試合。
試合後望月がこれからも頑張っていこう、と言うも
斉藤、堀口、神田はジミーズに加入したいと申し出て、
ジミーズが歓迎する。
(執筆日:4/22/12)
Cツイン・ゲート・コントラ・ジミーA & B:戸澤陽、BxBハルク(MB)(ch)vs.ジミー享、ジミーKAGETORA(J)(Infinity 252 3/4/12)
(20分中14分)
(ジミーズは負ければジミーA、ジミーBに改名。)
それぞれの技をしっかり見せた上で4つ巴で打ちます。
技をしっかり当てているので一発一発のインパクトが違いますね。
戸澤が連続トペを見せますが3発目をヒール仕様にしていたのはナイス。
これでカゲトラを孤立させ連携技を叩き込み、口の中から出血するまでに追い込みます。
ダウンするカゲトラを見下ろして踏みつけるなど煽りも上々。
ただ相手が技を繋いでいくのに対し待ちモードで接していたのは頂けない。
もっとカオスに試合を制しても良かった。
終盤はコーナーを巧みに使いニア・フォール合戦。
独創的、過激な技をDGらしい感覚で大量に取り入れた圧巻の攻防でした。
文句なしに好勝負です。
試合後戸澤がツイン・ゲート王座なんていつでも取り返せるぜ、
今度はトライアングル・ゲート王座を奪ってやる、と言う。
YAMATO、鷹木が現れツイン・ゲート王座に挑戦を表明。
(執筆日:4/22/12)
D5vs.5大将対決、ノーDQ:BxBハルク(MB)vs.望月成晃(VR)(Infinity 253 4/12/12)
(12分)
前の試合の選手に攻撃する形でテンションを引き継ぎスタート。
序盤をスキップする流れで掴みましたが、
ブーストとはいかず、やや探り探り状態になっていますね。
もっと大技で飛ばすなり、
控え同士が大乱闘してスケールを大きくしたかったところです。
望月はいつもよりかは受けに回って溜め。
エネルギーを溜めてタイミングが来たら爆発させようという狙いです。
それに伴い望月を押さえつける壁になる必要のできた
ハルクですが必要以上にダウンせずしっかりとした対応を見せていました。
個人戦になりかけていましたが、最後はMBの介入で軍団対決の装いを取り戻してフィニッシュ。
中々良い試合でした。
(執筆日:11/1/12)
Eオープン・ザ・ドリーム・ゲート王座戦:CIMA(ch)(VR)vs.Pac(Infinity 252 3/4/12)
(24分中19分)
まずはじっくりと行ないますが、
それで魅せれるだけの細かいディティールへの意識が双方にあります。
CIMAのダウン受けにより生まれた間に対して
Pacが持て余さずに適切に扱っていて成長を感じさせました。
中盤はCIMAが脚攻め。
それはやっていること自体、形をつけたものでしかないが
形に身を任せず、相手の微細な表現を許容している。
コーナー際を使った攻防がえらくゆったりしている。
中盤とはいえ時にはもっとスピード、キレを前に押し出しても良かったですね。
しかしスターとして確立した世界、その見せ方、カメラ映りは感心する。
CIMAがPacの後を前転2回転で追うなど特別な行動を加える一方で
Pacは意図的に難度の高い技を連発しつつも
それを難しいことへの挑戦ではなく技の発展系として、
戦いの情感で裏打ちさせて行なっている。
2人が想像以上のレベルで相互の領域に踏み込んだ一戦。
文句なしに好勝負です。
(執筆日:4/22/12)
FKoG1回戦:戸澤陽(MB)vs.土井成樹(W1)(Infinity 255 5/10/12)
土井の奇襲からトペでスタート。
土井のコンビネーションは良いのですが組み立てとして良いのであって
戸澤が黙って受けに回る分には厳しさが足りない。
戸澤もある程度緩急をつける意識を持って受けているのでしょうが
日本での戸澤は受けの配分を無駄に多くしているきらいがある。
また攻めに回った時もより煽っていきたいものです。
週版では戸澤の微調整と土井の切れのある攻めが一致し
同じ土俵で一進一退を繰り広げました。
中々良い試合。
(執筆日:11/1/12)
GKoG決勝:戸澤陽(MB)vs.堀口元気H.A.Gee.Mee(J)(Infinity 257 5/19/12)
序盤から飛ばしたスタート。
堀口が戸澤をダウンさせた状態で間を取り
つかつかとにじり寄って時間を使っているのは良いですね。
戸澤もいきなり脚を引きずる状態に陥りますが
過剰にじたばたせずドラマチックに彩ります。
セコンドで煽ったり、と最少の盛り上がりながら着実に試合を高めていきました。
戸澤の椅子攻撃、セコンド同士の激突と盛り上がりましたが
カードの弱さがやっぱり試合に利いているようでダイナミックさに欠けましたね。
一進一退の作り方は素晴らしいんだけどね。
好勝負に少し届かず。
(執筆日:8/1/12)
注目試合の詳細
なし試合結果
@Aオープン・ザ・ブレイブ・ゲート王座戦:リコシェ(ch)vs.土井成樹(Infinity 252 3/3/12)
Bオープン・ザ・トライアングル・ゲート王座戦:望月成晃、ドン・フジイ、Gamma(Z)vs.神田裕之、堀口元気、斉藤了(Z)(新チャンピオン!)(Infinity 252 3/3/12)
Cツイン・ゲート・コントラ・ジミーA & B:戸澤陽、BxBハルク(MB)(ch)vs.ジミー享、ジミーKAGETORA(J)(新チャンピオン!)(Infinity 252 3/4/12)
D5vs.5大将対決、ノーDQ:BxBハルク(MB)vs.望月成晃(VR)(Infinity 253 4/12/12)
Eオープン・ザ・ドリーム・ゲート王座戦:CIMA(VR)(ch)vs.Pac(Infinity 252 3/4/12)
FKoG1回戦:戸澤陽(MB)vs.土井成樹(W1)(Infinity 255 5/10/12)
Gキング・オブ・ゲート決勝:戸澤陽(MB)vs.堀口元気H.A.Gee.Mee(J)(優勝!)(Inifinity 257 5/19/12)