DDT:Best of DDT 2025 part.1の分析
名勝負 | KO-Dタッグ王座戦:37KAMIINA(MAO、To-y)(ch)vs.アストロノーツ(阿部史典、野村卓也)(3/20/2025) |
好勝負 | KO-D無差別級王座戦:クリス・ブルックス(ch)vs.石川修司(1/26/2025) KO-D無差別級王座戦:クリス・ブルックス(ch)vs.高梨正弘(3/20/2025) KO-Dタッグ王座戦:アストロノーツ(阿部史典、野村卓也)(ch)vs.青木真也、中村圭吾(4/6/2025) |
@KO-D無差別級王座戦:クリス・ブルックス(ch)vs.石川修司(1/26/2025)
石川が8年ぶりに王者になるべく挑戦。
とはいっても8年は団体への参戦タイミングの前に
石川自体の衰えによるものですが、
その石川の強さをクリスが見事にリバイバルさせましたね。
観客席座らせたクロスボディなど迫力のあるスポットや
ホッチキス、テーブルといったハードコア要素で盛り立てました。
単にそれで過激になっただけでなく
クリスの流血時の表現やバランス感覚に裏打ちされているので
攻防のストーリー強度がとても高かったですね。
中盤までハードコアを使った一方で
終盤は凶器無しの攻防。
焦点は定まったので良いところもありましたが、
最後のクリスのカウンターサブミッションは
決着としてロジカルでありつつ、
一方では呆気なさもありましたね。
終盤はもう一つより良い落とし所があったかもですが、
石川のキャリア晩年においては三本指に入る内容でした。
文句なしに好勝負。
AKO-Dタッグ王座戦:37KAMIINA(MAO、To-y)(ch)vs.アストロノーツ(阿部史典、野村卓也)(3/20/2025)
MAO、To-yは華麗でありつつ抜けたキャラも見せて唯一無二のタッグですね。
アストロノーツと積極的に攻め合いながらも、
特にトリッキーなMAOとストレートな野村が
抜群の化学反応が生み出てきます。
野村、阿部はタッグとしてレベルが高くありつつも
良くも悪くも浮くことがありますが、
今回はナチュラルにフィットしていました。
4者4様の可能性がどんどん膨らんでワクワクする攻防が続きました。
これはタッグのMOTYCかもしれませんね。
ぎりぎり名勝負。
BKO-D無差別級王座戦:クリス・ブルックス(ch)vs.高梨正弘(3/20/2025)
クリスがエプロンでのパイル・ドライバーにエプロン角へのパワー・ボム、観客席投げ。
容赦ないスポット連打で高梨を完全KO。
タッグ・パートナーなので、
高梨の良い所を引き出した上で、みたいな攻防になるかと思いきや
とにかく厳しさを見せる展開です。
高梨のアンダードッグ性は魅力的なので、メインとして素晴らしいものの
起死回生のテーブル葬すらカウンターで高梨が食らい流血。
寄せ過ぎた感はありますね。
高梨のレスリング、攻防作りの良さも出したら
もっともっと上に積み上げていけたでしょう。
ぎりぎり好勝負。
CKO-Dタッグ王座戦:アストロノーツ(阿部史典、野村卓也)(ch)vs.青木真也、中村圭吾(4/6/2025)
青木のグラウンドは見応えがあり、
中村もシンプルにやるべきことを合わせています。
アストロノーツの遊びも交えてもぶれない試合運びは鉄板。
青木が中村をフォローする為に強ポジションで行くかと思いきや
硬軟織り交ぜたポジショニングで中村と上手くバトン・タッチしていたのは好印象。
試合時間は短めながらお互いの良さが濃密に入り混じって化学反応が生まれています。
ぎりぎり好勝負。
Dユニバーサル王座戦:鈴木みのる(ch)vs.ヨシヒコ(4/18/2025)
みのるが動かさず、動かないヨシヒコをはたき、足蹴にします。
いじめるキャラは様になっていますが
ヨシヒコの反撃の誘導の仕方、その形の作り方はそんなに上手くないですね。
とはいってもヨシヒコが鉄柱にぶつけられて流血した所でモードが変わる演出など
みのるが攻めっぱなしの中でも起承転結をつけていて
ヨシヒコの試合の中では上出来の部類に入るでしょう。
中々良い試合。
(執筆日:4/?/25)