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DDT:Best of DDT 2024 part.3の分析


名勝負 なし
好勝負 KO-D無差別級王座戦:上野勇希(ch)vs.MAO(7/21/2024)

KO-D無差別級王座戦:上野勇希(ch)vs.青木真也(8/25/2024)

ユニバーサル王座戦:MAO(ch)vs.マイク・ベイリーvs.山下実優(11/9/2024)

シナー・アンド・セイント(ジューダス・イカルス、トラヴィス・ウィリアムスvs.ムーンライト・エクスプレス(MAO、マイク・ベイリー)(11/10/2024)

@KO-D無差別級王座戦:上野勇希(ch)vs.MAO(7/21/2024)
 MAOスピードだけにふらず
 次の行動を想像させた上で意表を突いてきます。
 対する上野はストレートなファイト。

 セコンドのクッションありですが断崖式ブレーンバスターを放ったり、
 ダメージ・キャンセルの切り返しを入れて激しく攻防。

 MAOがリング・アウト勝ち拒否した直後にグーパン叩き込む等
 MAO節が存分に炸裂していましたね。

 変化の付け方が人為的過ぎるのでその弊害もありますが、
 それを踏まえても尚、全力を出し切ったビッグ・イベントのメインに相応しい内容です。

 ぎりぎり好勝負。

AKO-D無差別級王座戦:上野勇希(ch)vs.青木真也(8/25/2024)
 青木がグラウンド地獄。
 上野が決してスタイル的にもリアルでも強くないところで
 実際にそういう光景になります。

 上野が無理やり場外に引っ張り出しボディ・スラム。
 王者らしくないやり口に苦戦を強く印象付けた素晴らしい導入でした。

 青木の感情あらわのファイトが
 上野から良い意味で上野らしくない内容を引き出し、
 王座交代劇っぽい彩りとなりました。

 ぎりぎり好勝負。

Bユニバーサル王座戦:MAO(ch)vs.マイク・ベイリーvs.山下実優(11/9/2024)
 アメリカでのDEFYとの合同興行。
 MAOがオレンジ・キャシディーのポケット・ネタをパクる等おちゃらける一方で、
 山下が対比的な硬質ファイト。
 そしてベイリーはバランサーとして機能して素晴らしい化学反応となっています。

 3ウェイの絡み積極的で、
 楽しい試合にすることと三人のキャラを活かすことも両立できています。

 3ウェイの為にわちゃわちゃ動きすぎなところはあり
 クオリティは次のステップに上がりきらなかったものの
 これはぎりぎり好勝負です。

Cシナー・アンド・セイント(ジューダス・イカルス、トラヴィス・ウィリアムスvs.ムーンライト・エクスプレス(MAO、マイク・ベイリー)(11/10/2024)
 観客との一体感ある盛り上がり。
 リングと外とのシームレスな攻防の連鎖がお見事ですね。

 MAOの孤立シーンも適切に構築できていました。

 まだメインストリームに出てきていないが実力者のシナー・アンド・セイントのショーケースとなる試合。

 特にクライマックスの控えのカット阻止の仕方は独創的で唯一無二感を強く印象付けた。
 
 ぎりぎり好勝負。

Dタッグ王座戦:MAO、To-y(ch)vs.遠藤哲哉、高鹿佑也(12/28/2024)
 レスラーとしてはMAO、遠藤とTo-y、高鹿で地力の差がありますが、
 To-y、高鹿が控えとしての素晴らしい働きを見せる上に
 その2人でバチバチやってくれました。
 そのため試合の上での制限要素と感じたことはなかったですね。

 最後も敢えてこの2人で締めようと言う抜擢。
 やってることは良いですね。
 もう少し見え方を意識する余裕が生まれると更に伸びそうです。

 好勝負に少し届かず。
 (執筆日:12/?/24)