DDT:Best of DDT 2022 part.3の分析
名勝負 | なし |
好勝負 | エクストリーム王座戦、蛍光灯1本デス・マッチ:彰人(ch)vs.ジョーイ・ジャネラ(8/14/22) 樋口和貞、吉村直己vs.遠藤哲也、秋山準(8/14/22) KO-D無差別級王座戦:樋口和貞(ch)vs.遠藤哲也(8/20/22) |
@タッグ王座戦:朱崇花、MAO(ch)vs.樋口和貞、吉村直巳(7/24/22)
樋口は2冠を狙う王者として泰然と構えつつ、
ジョーカーのMAOに適度に翻弄され、
吉村は乱暴者として朱崇花への応援を引き出します。
それぞれ役回りを理解した良い化学反応ですが、
MAO、朱崇花の打開策が変則に依り過ぎていて
ここはストレートに反撃を成功させたいという所もチラホラ。
MAO、朱崇花は他にないタッグ・カラーがあるので、
ここで王座から陥落しましたが、引き続きタッグとしても活動して欲しいですね。
好勝負に少し届かず。
Aエクストリーム王座戦、蛍光灯1本デス・マッチ:彰人(ch)vs.ジョーイ・ジャネラ(8/14/22)
まずはロープに蛍光灯を設置した状態からスタート。
大仰なリアクションを見せる一方で、
蛍光灯を巡る攻防をレスリングに織り交ぜじっくり見せたりと多彩です。
場もリングに限らず移りながら魅了していきました。
蛍光灯を勝敗に直結させた分攻防のスピードは落ちるものの
ジャネラのアイディア性が豊かな長所が活きており、
ブッキングの勝利でもある内容でしたね。
最後は意表を突くといっても呆気ないフィニッシュ。
賛否別れる所ですが、これをやって絵にできるのがジャネラでもありますね。
ぎりぎり好勝負。
B樋口和貞、吉村直己vs.遠藤哲也、秋山準(8/14/22)
遠藤と樋口の前哨戦。
少し出し惜しみしている感ありますが、
安定した攻防ですし、後半になるとギアを上げてきましたね。
また中核以外の組み合わせも見応えがあったのがこの試合のポイント。
期待の若手吉村に対し秋山がベテランとして壁となりつつも
安易に譲らないのが良いドラマを生みましたね。
実際に場の回しも適度にやっていてベテランとしての存在価値を
単なるギミック以上に証明していましたね。
吉村も自分のスタイルを崩さずに向かっていき、
タッグながらまさかの秋山からピンフォールを奪う金星。
これは良い内容でした。
ぎりぎり好勝負。
CKO-D無差別級王座戦:樋口和貞(ch)vs.遠藤哲也(8/20/22)
抑制を効かせた出だし。
樋口がどっしり安定感を利かせ、必要なことを最小限の力でこなします。
遠藤も小技を利かせて魅せますね。
コーナー上の遠藤をエプロンにスラムし中盤へ。
緻密な等身大から
派手なことばかりに走らなくても汗が滴る攻防となっています。
遠藤の受け表現はこの試合において特別な境地にあったし、
樋口もまたそれに乗って気取りすぎない王者然として対応。
最後は遠藤が劣勢に追い込まれ力尽きるエンディングで華やかなものではないですが、
試合内容に合った印象的なものになっていました。
文句なしに好勝負。
Dクリス・ブルックスvs.朱崇花(9/4/22)
挑発しあって朱崇花がケプラーダ狙うもMAOに誤爆。
逆にクリスがジョン・ウーとハードなやり取り。
構造はシンプルなハード・ヒット・マッチですね。
攻めの積み重ね方、連続攻撃のスムーズさ、
センスあるカウンター、とアクションの完成度は高く、
右肩上がりになっていますね。
クリスが思いのほか高い壁を演じており、
受け時にそのままダウンせず反撃に転じます。
vs.赤井のようにもう少し受けに回った方が
より可能性が花開いたのではという印象はありますが、充実の一戦。
好勝負に少し届かず。
(執筆日:9/?/22)