TOP日本のプロレスDDT →DDT:Best of DDT 2021 part.5

DDT:Best of DDT 2021 part.5の分析


名勝負 なし
好勝負 D王GP公式戦:HARASHIMA vs.樋口和貞(11/3/21)

D王GP公式戦:竹下幸之助vs.岡林裕二(11/3/21)

D王GP公式戦:竹下幸之助vs.クリス・ブルックス(11/7/21)

@D王GP公式戦:HARASHIMA vs.樋口和貞(11/3/21)
 樋口の攻防のデフォルメは本当に素晴らしいものがありますね。

 HARASHIMAも一歩引いて受け止めていますが、
 その理解力は目を見張りました。流石ですね。

 定型に甘んじることなく
 常に踏みとどまって考えてベストを追求し続けた内容で、
 ユニークな攻防の数々に魅了されました。

 文句なしに好勝負。

AD王GP公式戦:秋山準vs.上野勇希(11/3/21)
 物怖じ、むしろ挑発してきた上野に対して
 秋山が怖さを見せつけます。

 こういうスタンスの見せ方が秋山は流石の妙ですね。

 上野の不遜なキャラもかなりスイングしています。
 一気に盛り返す身体能力を存分に活かしたムーブも良いですね。

 10分無い試合時間ですが、
 ストーリー性の高い内容で、番狂わせをプロセス含めて見事に演出しています。

 好勝負に少し届かず。

BD王GP公式戦:竹下幸之助vs.岡林裕二(11/3/21)
 開幕のメイン・イベントとあって
 重厚感あるどっしりした出だしとなっています。

 ベーシックなサブミッションで重々しく設え、
 竹は下力技で投げつつも腰の痛みを丁寧に表現。

 見かけで誤魔化さない勝負の試合です。

 刹那、刹那を積み重ねていきます。

 ラリアットの同時打ちにジャーマン打ち合いで両者ダウン。
 その後に敢えてのロック・アップを持ってきたセンスには脱帽ですね。
 ストレートな積み重ねの中に
 放り込まれた奇才溢れる爆弾で大変印象に残りました。

 残り試合時間も短くなる中で、
 プルス・ウルトラ等による時間を必要とする攻防を
 時間を意識させながら見守らせて上手くフィニッシュ。

 このGPの中でもトップ・クラスの試合になることを確信させる出来でした。

 文句なしに好勝負。

CD王GP公式戦:竹下幸之助vs.クリス・ブルックス(11/7/21)
 クリスが腕に狙いをつけながら
 地味にならず総合的に配慮を効かせた試合運び。
 
 竹下は腕の痛みを丁寧に見せながら同時にハードなエルボーで気迫を見せます。

 とにかく両者総合点が抜群の攻防でしたね。

 幅が広く、変幻自在の切り返し合いを見せながらも芯の強さを感じさせました。
 最後の締めくくり方も良かった。

 現時点のDDTのトップ・タレント対決にふさわしい内容でしたね。

 文句なしに好勝負。

DD王GP公式戦:火野裕士vs.秋山準(11/6/21)
 火野が定番の鉄柱へのラリアット誤爆。
 
 秋山がじっくりと腕狙いで試合が進みます。

 アクション性は少ないものの
 秋山の経験量に裏打ちされた良質な内容でしたね。

 火野も技の性質上、大味に見えるが、
 かなり丁寧な構成をしていました。

 好勝負に届かずも中々良い試合。

ED王GP公式戦:秋山準vs.遠藤哲也(11/10/21)
 遠藤は仮想的に一歩引いた受けをして
 豊かなダウン表現に挑戦していますね。

 身体的負荷が抑えられた中で
 秋山も存分にテクニックを発揮させています。

 終盤のメリハリも良好。

 ただ時に実体を感じさせず、のめり込み切れない所があり、
 それの最たるところが最後のSSPを受けながらも丸め込む、というフィニッシュ…。
 これはちょっとないかな、と思ってしまいましたね。

 中々良い試合。
 (執筆日:11/?/21)

注目試合の詳細

なし

試合結果

@D王GP公式戦:HARASHIMA vs.樋口和貞(11/3/21)
AD王GP公式戦:秋山準vs.上野勇希(11/3/21)
BD王GP公式戦:竹下幸之助vs.岡林裕二(30分時間切れ)(11/3/21)
CD王GP公式戦:竹下幸之助vs.クリス・ブルックス(11/7/21)
DD王GP公式戦:火野裕士vs.秋山準(11/6/21)
ED王GP公式戦:秋山準vs.遠藤哲也(11/10/21)