TOP日本のプロレスDDT →DDT:Best of DDT 2020 part.3

DDT:Best of DDT 2020 part.3の分析


名勝負 なし
好勝負 樋口和貞、坂口征夫vs.田中将斗、入江茂弘(10/18/20)

KO-Dタッグ王座戦:上野勇希、吉村直巳(ch)vs.樋口和貞、坂口征夫(10/25/20)

KO-D無差別級王座戦:遠藤哲也(ch)vs.佐々木大輔(11/3/20)

@樋口和貞、坂口征夫vs.田中将斗、入江茂弘(10/18/20)
 樋口のプロレスらしい立ち回り。
 坂口の間合いの攻防。
 全く違うものが一つの試合で見れる贅沢。

 坂口の間合いの鬩ぎ合いにしても
 ステップを刻んでタイミングを図る田中に対し
 入江は愚直に圧力をかけていく形でこのアプローチも違う。

 4者4様のプロレスで彩ります。

 孤立シーンも控えがカットしてこないよう牽制して
 その瞬間の緊張感を大事にしていたりと、
 それぞれ目の前の相手を見て自分のファイト・スタイルをぶつけ合いました。

 王座戦かと見間違うようなエネルギッシュな攻防。
 ロング・マッチでしたが、まったくダレることなくやりきりました。
 これは是非タッグ王座戦でまた見たいですね。

 文句なしに好勝負。
 (執筆日:10/?/20)

AKO-D6人タッグ王座戦:樋口和貞、坂口征夫、赤井沙希(ch)vs.上野勇希、吉村直巳、平田一喜(10/25/20)
 次のメインでタッグ王座戦が控えている中でのこの試合。

 差別化が必要な中で重要な位置づけにあるのが平井と赤井。

 平井は躍動して良い存在感を残していますね。

 赤井も想像以上に攻防量をこなしていて
 ネックと感じるシーンはなかった。

 テンポ重視の試合運びもトリオならではで良いですね。

 そして何だかんだクオリティのベース・ラインに大きく貢献したのはそれぞれのタッグ組。

 自分の個性を活かした試合運びでありながら
 タッグの全体感を乱さず貢献しています。
 中でも吉村はバランサーとして上手く機能していましたね。

 最後は坂口が上野をスリーパーで落としてフィニッシュ。

 好勝負に少し届かず。
 (執筆日:10/?/20)

BKO-Dタッグ王座戦:上野勇希、吉村直巳(ch)vs.樋口和貞、坂口征夫(10/25/20)
 上記の通り、坂口が上野を落とした流れなので、
 上野は感情的に、それでいてダウン寸前の状態でスタート。

 坂口の一撃必殺のスタイルが強調され
 個々の魅力が一層高まった内容になっていますね。

 吉村が孤軍奮闘するシーンで
 吉村の強さをもう少し見せれると良かったのですが、
 バランス意識して相手に譲歩し過ぎたのが惜しい。

 しかし日本の試合らしい判官贔屓から熱量を高めて、
 終盤はシングルで見応えのある攻防で突き抜けました。

 樋口の緩急の上手さも前の試合から通して光りましたね。

 ぎりぎり好勝負。
 (執筆日:10/?/20)

C秋山準vs.竹下幸之助(11/3/20)
 年齢差ある中でどこで勝負すべきか良く分かっていますね。
 見せ方の伴ったレスリングと緩急の織り交ぜ。
 
 お互い上手く相手の合意を隠して技を決めているので
 強さの印象付けが出来ており、
 この手の対抗戦的色合いがあるカードではそれがポイントです。
 特に竹下のバック・ブリーカーはインパクト大でした。

 四天王プロレスの象徴スポット、断崖式技を防ぐ所から秋山が反撃開始。

 腰攻めのダメージを回復させる表現を含みつつも
 かなり思い切った間を置いた試合運びでしたね。
 印象的に観客にフックをかけています。

 ここまで長いのはベテランとはいえ普通は怖い挑戦ですが、上手くやっています。
 細かな変化付も足蹴りとフロント・ネック・ロックでこなせている。

 竹下は脚攻めを食らって丁寧な痛みの表現。 
 律儀に守っている内は反撃が単発になるので
 終盤にどのように切り替えるかが次のポイントになりましたが、
 秋山が竹下とのコミュニケーションを型に依存しているが為に
 竹下が反撃により攻守入れ替えて印象を上回りきれず、
 等価に抑えられなかった点で物足りなさを残しました。

 その点で明確に課題を抱えた試合ではありましたが、
 武藤vs.清宮と同じく世代差のあるカードにおいては
 それは大きな団体としてのストーリー・ラインの中では
 持ち越しができるので合格点というかむしろ美味しい所もあったりするので良いのでしょう。

 好勝負に少し届かず。
 (執筆日:11/?/20)

DKO-D無差別級王座戦:遠藤哲也(ch)vs.佐々木大輔(11/3/20)
 序盤は様式で流しつつも
 歪に入れ込んで読み合いを演出します。

 ダムネーションを追放された佐々木が脚に狙いをつけ椅子攻撃をする一方で
 遠藤は醒めた対応でセコンドの援護を受けながら冷静に攻めを重ねるのが面白いですね。

 感情を上手く調節してグラッジ・マッチに振り切らない中で
 ストーリーもしっかり語り切っています。

 両者同時に起き上がってからの後半戦。
 自己完結ではない、相手も含めての技のつなぎ方、これがとても絶妙で、
 両者のサブミッションが更にその攻防にオンするのだからたまらない。

 ポーリーが遠藤を裏切り佐々木に忠心を誓うシーンは
 タイミングとしてはやや微妙ながら
 2人だけの攻防に集中して帰結させる為には必要悪か。

 メインとしての激しい攻防に納得のフィニッシュで〆。

 佐々木が負けたら引退宣言をしていたことに対する試合後のやり取りは
 DDTらしいものの内輪感の強い収め方で傍から見ると微妙かも。

 ぎりぎり好勝負。
 (執筆日:11/?/20)