TOP日本のプロレスDDT →DDT:Best of DDT 2020 part.2

DDT:Best of DDT 2020 part.2の分析


名勝負 なし
好勝負 キング・オブDDT決勝:遠藤哲也vs.Tホーク(8/23/20)

樋口和貞、坂口征夫vs.田中将斗、入江茂弘(10/18/20)

KO-Dタッグ王座戦:上野勇希、吉村直巳(ch)vs.樋口和貞、坂口征夫(10/25/20)

@KO-D無差別級王座戦:遠藤哲哉(ch)vs.上野勇希(7/23/20)
 上野は移植せず冷静な試合運び。

 遠藤は受け手としてじっくり場を見極めた上で、
上野を活かすための攻防を作っていて王者として盤石。

 上野は飄々としている所が淡白にも映りますね。
 タッグならテンポよく進める中で気にはならないですが、
 シングルとしてはここが課題でしょう。

 しかしロープを飛び越えてそのまま飛びつきラナなど
 その身体能力の高さは他にない魅力で
 それこそ第2の飯伏になってくれるのではないかと
 期待を抱かせてくれるようなパフォーマンスでしたね。

 試合としては終盤にもう少しあわやの演出が欲しかった。
 攻防自体は悪くないものの心の機微に訴えかけるものに欠けました。

 好勝負に少し届かず。

AKoGトーナメント準々決勝:彰人vs.青木真也(8/10/20)
 青木はタイミング合わせの細かなステップ等が
 攻防から強制力を失わせていますね。

 MMAをバックグラウンドに持つレスラーなのに
 強制力を感じさせないというのは非常に残念です。

 グラウンドのサブミッション/クイック・ベースの
 試合内容自体は良い方向性なんですけどね。

 1試合見ただけではありますが、体重もあろうかと思いますので、
 Jr.ヘビー級に限定させた方がより真価を発揮できるのではという印象もあります。

 まあまあ良い試合。 
 (執筆日:8/?/20)

Bキング・オブDDT決勝:遠藤哲也vs.Tホーク(8/23/20)
 Tホークがトぺを決め
 マットがない所でスナップ・スープレックス。
 チョップにグーパンと過激な攻めを見せましたね。

 遠藤も歪にずらしたタイミングで仕掛け印象に残します。

 過激技だけに走らずグラウンドも
 意味合いを持って織り交ぜているのは好感が持てますね。

 滅茶苦茶でもあるがとんでもない攻防。
 
 Tホークを外敵として迎えつつ
 しっかり乗り越える良い形でまとめあげました。

 ぎりぎり好勝負。

Cストリートファイト・スクランブル・バンク・ハウス:大仁田厚、宮本裕向、ロッキー川村vs.杉浦貴、カズ・ハヤシ、NOSAWA論外(8/25/20)
 ゴングなるなり乱戦を始めるももっさり。
 リングだとある程度動きも安定しますが、
 いつも通りになっていて気の緩みが見えます。

 テーブルに有刺鉄線。
 NOSAWAが仕切って頑張りを見せて盛り上げましたが、
 逆にNOSAWAがトップで作られているぐらい他が存在価値示せず。

 ハードコアでの感情がトリオのアクション繋ぎと一致していませんでした。

 悪くない試合。

D樋口和貞、坂口征夫vs.田中将斗、入江茂弘(10/18/20)
 樋口のプロレスらしい立ち回り。
 坂口の間合いの攻防。
 全く違うものが一つの試合で見れる贅沢。

 坂口の間合いの鬩ぎ合いにしても
 ステップを刻んでタイミングを図る田中に対し
 入江は愚直に圧力をかけていく形でこのアプローチも違う。

 4者4様のプロレスで彩ります。

 孤立シーンも控えがカットしてこないよう牽制して
 その瞬間の緊張感を大事にしていたりと、
 それぞれ目の前の相手を見て自分のファイト・スタイルをぶつけ合いました。

 王座戦かと見間違うようなエネルギッシュな攻防。
 ロング・マッチでしたが、まったくダレることなくやりきりました。
 これは是非タッグ王座戦でまた見たいですね。

 文句なしに好勝負。

EKO-D6人タッグ王座戦:樋口和貞、坂口征夫、赤井沙希(ch)vs.上野勇希、吉村直巳、平田一喜(10/25/20)
 次のメインでタッグ王座戦が控えている中でのこの試合。

 差別化が必要な中で重要な位置づけにあるのが平井と赤井。

 平井は躍動して良い存在感を残していますね。

 赤井も想像以上に攻防量をこなしていて
 ネックと感じるシーンはなかった。

 テンポ重視の試合運びもトリオならではで良いですね。

 そして何だかんだクオリティのベース・ラインに大きく貢献したのはそれぞれのタッグ組。

 自分の個性を活かした試合運びでありながら
 タッグの全体感を乱さず貢献しています。
 中でも吉村はバランサーとして上手く機能していましたね。

 最後は坂口が上野をスリーパーで落としてフィニッシュ。

 好勝負に少し届かず。

FKO-Dタッグ王座戦:上野勇希、吉村直巳(ch)vs.樋口和貞、坂口征夫(10/25/20)
 上記の通り、坂口が上野を落とした流れなので、
 上野は感情的に、それでいてダウン寸前の状態でスタート。

 坂口の一撃必殺のスタイルが強調され
 個々の魅力が一層高まった内容になっていますね。

 吉村が孤軍奮闘するシーンで
 吉村の強さをもう少し見せれると良かったのですが、
 バランス意識して相手に譲歩し過ぎたのが惜しい。

 しかし日本の試合らしい判官贔屓から熱量を高めて、
 終盤はシングルで見応えのある攻防で突き抜けました。

 樋口の緩急の上手さも前の試合から通して光りましたね。

 ぎりぎり好勝負。
 (執筆日:10/?/20)

注目試合の詳細

なし

試合結果

@KO-D無差別級王座戦:遠藤哲哉(ch)vs.上野勇希(7/23/20)
AKoGトーナメント準々決勝:彰人vs.青木真也(8/10/20)
Bキング・オブDDT決勝:遠藤哲也vs.Tホーク(8/23/20)
Cストリートファイト・スクランブル・バンク・ハウス:大仁田厚、宮本裕向、ロッキー川村vs.杉浦貴、カズ・ハヤシ、NOSAWA論外(8/25/20)
D樋口和貞、坂口征夫vs.田中将斗、入江茂弘(30分時間切れ)(10/18/20)
EKO-D6人タッグ王座戦:樋口和貞、坂口征夫、赤井沙希(ch)vs.上野勇希、吉村直巳、平田一喜(10/25/20)
FKO-Dタッグ王座戦:上野勇希、吉村直巳(ch)vs.樋口和貞、坂口征夫(新チャンピオン!)(10/25/20)