TOP日本のプロレスDDT →DDT:Best of DDT 2019 part.2

DDT:Best of DDT 2019 part.2の分析


名勝負 なし
好勝負 KoD決勝:竹下幸之助vs.高尾蒼馬(5/6/19)

KO-D無差別級王座戦:竹下幸之助(ch)vs.クリス・ブルックス(7/21/19)

@KO-D無差別級王座戦:遠藤哲也(ch)vs.石井慧介(5/6/19)
 坂口との前哨戦となるタッグに出てきた遠藤に対し、
 石井が疲れた相手に使っても意味ない、と挑戦権を行使。
 男前な演出ではありますが、
 試合は遠藤が余裕のコントロール。
 サブミッション時にふてぶてしさ、肉体美を見せ付けます。
 王者になって見え方を意識してボディ・コントロールするようになりましたね。
 場外での攻防、チキンウィングからの脱出方法など
 目新しさを感じる攻防で盛り上げます。
 石井はハード・ヒットで食いついていくも
 DDTの一線級と比べると荒削り感は否めず、
 最後に伸びきらない部分がありました。
 好勝負に少し届かず。

AKoD決勝:竹下幸之助vs.高尾蒼馬(5/6/19)
 高尾はダムネーションの援護を拒否。
 揺るがず真っ直ぐな攻めではありましたが、
 ビッグ・スポットをポイント良く配置する
 竹下の見事な構築と見比べると印象薄し。
 それでも後半になると高尾も打撃と技でメリハリがついて
 疲労感/気持ちの乗った決勝らしい熱情を感じることができました。
 ぎりぎり好勝負。

B竹下幸之助vs.里村明衣子(6/24/19)
 竹下が打撃で仕掛けても
 里村がやり返す、というのが
 普通の男女対決とは違うところ。
 それでも竹下の身長が高いので
 その微調整に無駄に気を使わざるを得ない印象。
 トップ対決としては思ったより上手くいかない。
 また、15分経過し、残り5分しかない状況で
 場外戦に行くのは作る側からの都合、
 20分時間切れに導く都合があけすけ。
 竹下がドライバーを決めるも
 そのままカバーにいけずにダウンも過度な調整過ぎる。
 テーブル葬があったのは驚きましたけどね。
 まあまあ良い試合程度。

C6人タッグ王座戦:橋本千紘、DASHチサコ、里村明衣子(ch)vs.竹下幸之助、勝俣駿馬、飯野雄貴(6/24/19)
 トップを引き立てる為に
 序盤は格下のDASHに依存する形ですが、良い働き。
 DDT側も飯野/勝俣で体格を焦点に当てつつ、セットアップ。
 続いて仙台女子は橋本。
 男と真っ向から立ち向かっても
 説得力ある戦いぶりはお見事です。
 里村は王者の橋本に任せて一歩引いていましたが、
 重鎮としてもう少しアピールして欲しかったり。
 竹下はDDTエースとして働きつつ、
 ロープを使ってのカバーなどヒール・ワークも。
 難しい判断ですが、両団体主催の新木場大会で
 この要素は正直いらなかったのでは、という気がしますね。
 細かな控えの動きにおいて男女差を埋めきれない、
 リアリティに欠けるもたつきあり惜しまれました。
 クオリティは高いものの前回の試合には届かない。
 好勝負に少し届かず。

DKO-D無差別級王座戦:竹下幸之助(ch)vs.クリス・ブルックス(7/21/19)
 クリスが仕掛けて主導権を握ろうとするも
 竹下が寸前のところで防いで行きます。
 クリスはシーズン参戦して最後がこの試合とはいえ
 このぎりぎりの鬩ぎあいを良くこなせているな、と感心しますね。

 クリスがカウンターを決めトペでようやく反撃。
 観客席横の柵を使っての4の字から印象的な脚攻めを開始。
 それに合わせ遠藤も歩けないセルを見せていて良いですね。
 再び場外に移って入場口の攻防となり、クリスがテーブルへのエース・カッター。
 これも名場面でした。

 終盤はレフェリー誤爆から
 ラダー、BOXも加わりエンタメチックに。
 色々な要素を詰め込んでいるので
 シーン毎の繋がりが少し弱く感じるものの
 30分近い試合時間設定を見事にやりきりました。

 この内容ならクリスはまた来日もあるでしょう。
 文句なしに好勝負。
 (執筆日:7/?/19)

注目試合の詳細

なし

試合結果

@KO-D無差別級王座戦:遠藤哲也(ch)vs.石井慧介(5/6/19)
AKoD決勝:竹下幸之助(優勝!)vs.高尾蒼馬(5/6/19)
B竹下幸之助vs.里村明衣子(20分時間切れ)(6/24/19)
C6人タッグ王座戦:橋本千紘、DASHチサコ、里村明衣子(ch)vs.竹下幸之助、勝俣駿馬、飯野雄貴(新チャンピオン!)(6/24/19)
DKO-D無差別級王座戦:竹下幸之助(ch)vs.クリス・ブルックス(7/21/19)