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DDT:Best of DDT 2018 part.2の分析


名勝負 なし
好勝負 竹下幸之介、彰人、勝俣瞬馬、飯野雄貴vs.ストロング・ハーツ(CIMA、Tホーク、エル・リンダマン、トアン・イーナン)(9/25/18)

CIMA vs.竹下幸之助(10/21/18)

ダムネーション(佐々木大輔、石川修司)vs.竹下幸之助、丸藤正道(10/28/18)

D王GP公式戦:竹下幸之助vs.遠藤哲也(12/8/18)

@竹下幸之介、彰人、勝俣瞬馬、飯野雄貴vs.ストロング・ハーツ(CIMA、Tホーク、エル・リンダマン、トアン・イーナン)(9/25/18)
 渋谷ストリーム開業記念試合。
 開始時の乱闘こそ渋谷ストリームに
 アクション向きの通路が無いので見所がなかったものの
 SHが抜群の試合運びでリードをしましたね。
 飯野を初めとした一点勝負のレスラーも
 自分の長所を武器に上手く試合の中で存在場所を見つけています。
 竹下がSHのトップ・スピードについていって
 最高の攻防を紡ぎ出していたのも良かった。
 16分と抑え目ながら8マン・タッグとして理想的な内容で、
 この抗争に未来を十分に感じさせましたね。
 ぎりぎり好勝負。

Aウェポン・ランブル:高木三四郎vs.MAO(10/21/18)
 (凶器が時間差で投入される)
 お題目のウェポンが
 DDTらしさに溢れていて面白い。
 ピコピコ・ハンマーから始まるベーシックな凶器系だけでなく
 シンスケ・ナカムラ物まねレスラー等レスラーも
 ウェポンとして登場してきます。
 出落ちにならないよう
 ウェポンを連ねて見せ場を作ったりと
 ちょっとした工夫も凝らしています。
 それでも基本は点の試合。
 好勝負と呼ぶには物足りなさが残りましたね。
 好勝負に少し届かず。

BCIMA vs.竹下幸之助(10/21/18)
 まずは平常心の攻防。
 軽妙にそれぞれのムーブを混ぜていきます。
 CIMAが低空ドロップから印象的な脚攻め。
 椅子攻撃も使ってちゃんと対抗戦の雰囲気を出します。
 これに対し竹下も椅子攻撃をやり返しますが、
 足へのセルに意識がいって
 攻撃性がやや弱いのが勿体無い。
 CIMAのラッシュに竹下が凌ぎきれずKOという
 終盤の見せ方なのでもっと出来たはず、
 そんな格差を出さなくても、と終盤こそ思わせるが、
 基本的には中身は充実している。
 ぎりぎり好勝負。

Cダムネーション(佐々木大輔、石川修司)vs.竹下幸之助、丸藤正道(10/28/18)
 それぞれのスキルを発揮しつつ
 展開のポイントにはしっかり絵作りしていますね。
 ダムネーションは王者の佐々木が
 どちらかというとサポート役に回っているのが
 少し課題ではあるもののチームとしては良好で
 丸藤をコーナー上から突き落とし、
 竹下をドライバーでテーブル葬したりとやりたい放題。
 竹下がダウン・シチュエーションを活かせると
 更に勢いが出て終盤突入できましたけどね。
 竹下、丸藤がようやく連携できるようになると
 全力のタッグ対決となり面白い攻防の数々。
 100%ではなく85%ぐらいの結果効率ではあるものの
 カードの魅力をしっかりと内容に反映させています。
 ぎりぎり好勝負。

DD王GP公式戦:潮崎豪vs樋口和貞(11/30/18)
 Noahに続いて今度はDDTで再戦。
 観客席の中で潮崎がボディ・スラムを決め腰攻め。
 緩急を利かせた試合運びは良いですね。
 樋口は中々コントロールを脱せず、と
 前回より格差を作ってきました。
 DDTの観客に自団体の樋口を応援させる狙いですが、
 箱が小さいため効果はいまいち。
 また、それまでの筋を鑑みれば
 終盤に関して潮崎の反撃が弱く、
 もう少し高い壁になっても良い印象でした。
 しかしゴー・フラッシャーをキーに位置付けた攻防など
 観客にも分かりやすい鬩ぎあいで終盤はしっかり盛り上げきりました。
 Noahの一戦には劣るも見所は多い内容でした。
 好勝負に届かずも中々良い試合。

ED王GP公式戦:潮崎豪vs.彰人(12/1/18)
 潮崎がリードして余裕を醸すも
 チョップを鉄柱に誤爆、と分かりやすい展開ですね。
 潮崎は手を痛めつつもチョップで情熱的に、
 彰人は細かなテクニックで魅せていく。
 対比的で面白みは生まれていますが、
 彰人が潮崎の敵ではない、と
 格が上限を決めてしまった印象も残りました。
 好勝負に届かずも中々良い試合。

FD王GP公式戦:竹下幸之助vs.遠藤哲也(12/8/18)
 遠藤は腕攻狙い。
 対する竹下はラフ・ファイトで
 場外ブレーン・バスターも繰り出す。
 それぞれファイト・スタイルを明確化できている。
 その上でチョップの打ち合いや
 読みを感じさせる切り返し合いで
 ライバリティを強く意識させてきましたね。
 ただ箱が小さい中で遠藤はもう少し
 能動的に一体感を作りに行ったほうが良かった。
 また竹下の過激な技もまた
 それに比類するダメージ表現にはなっていなかった。
 これも箱が大きければ観客の反応量に反応して
 もう少し自動で補正を利かせにいったかもしれませんが、
 それはレスラーの言い訳にはならない。
 最後の時間切れ前の意図的にニア・フォール合戦もまた浮いている。
 60分マッチの時と同じく、
 構成のまずさが、やっていることに比べ
 試合として小さくまとまってしまうことに繋がっている印象です。
 ぎりぎり好勝負。

GD王GP決勝:潮崎豪vs.竹下幸之助(12/30/18)
 潮崎が椅子に座らせてのチョップに
 マットを剥いでDDTで竹下をKO。
 間違いのないストーリー・ラインに乗せると
 シンプルな技でしっかりと語っていきます。
 潮崎の真骨頂ですね。
 竹下も押されつつも比類するものとして
 引くべきでないところは引かない。
 ただ点でまとまりきっていない印象が残りますね。
 また、最後を完全KOで終える試合かというと疑問。
 好勝負に少し届かず。
 (執筆日:3/?/19)

注目試合の詳細

なし

試合結果

@竹下幸之介、彰人、勝俣瞬馬、飯野雄貴vs.ストロング・ハーツ(CIMA、Tホーク、エル・リンダマン、トアン・イーナン)(9/25/18)
Aウェポン・ランブル:高木三四郎vs.MAO(10/21/18)
BCIMA vs.竹下幸之助(10/21/18)
Cダムネーション(佐々木大輔、石川修司)vs.竹下幸之助、丸藤正道(20分時間切れ)(10/28/18)
DD王GP公式戦:潮崎豪vs樋口和貞(11/30/18)
ED王GP公式戦:潮崎豪vs.彰人(12/1/18)
FD王GP公式戦:竹下幸之助vs.遠藤哲也(30分時間切れ)(12/8/18)
GD王GP決勝:潮崎豪vs.竹下幸之助(優勝!)(12/30/18)