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DDT:Best of DDT 2016の分析


名勝負 なし
好勝負 タッグ王座戦:遠藤哲也、竹下幸之介(ch)vs.佐々木大輔、石川修司(3/21/16)

KO-D無差別級王座戦:佐々木大輔(ch)vs.竹下幸之介(5/29/16)

KO-D無差別級王座戦:石川修司(ch)vs.男色ディーノ(10/23/16)

タッグ王座戦:佐々木大輔、遠藤哲也(ch)vs.竹下幸之助、マイク・ベイリー(12/4/16)

@ダーク・マッチ、エニウェア・フォール60分アイアン・マン・マッチ:高木三四郎vs.KENSO(16-16)(1/31/16)
 開場前から試合開始、映像収録開始となっています。
 観客いないのに掛け声を求めておちゃらけたり。
 時間を稼ぐ為にベースでやっているのは平々凡々なプロレスですが、
 当然観客がいないので咎められることもありません。
 平凡なサブミッションで簡単に1本決まります。

 観客が徐々に入ってくるのに合わせて
 エニウェア・ルールを活用、ハードコアも織り交ぜていきます。
 早く会場に入るということは熱狂的なファンですから
 ノリが良く内容以上に盛り上がっていますね。

 テーブル葬一発で9連続フォールが決まる等彼らの世界を独走。
 
 面白いと思えない人はついていけない内容になっています。

 ダーク・マッチ2試合目に加わって
 セコンドとして休んだりしているので
 60分試合をやったという意義もまたそんなにないですね。

 少し悪い試合。
 (執筆日:11/?/20)

AKO-D無差別級王座戦:木高イサミ(ch)vs.マサ高梨(1/31/16)
 木高が低空ドロップ・キックから脚攻め。
 高梨の受身がふわっとしていて少し緩さがあったものの
 高梨のサブミッション中心の反撃から
 2人の呼吸があってきて軌道修正成功。
 そうると前後で真剣味が増したような印象さえ生まれる訳で
 後半の立体性やクイックを使って
 高梨の勝利の目を作った攻防は綺麗に見えます。
 中々良い試合でした。

Bタッグ王座戦:遠藤哲也、竹下幸之介(ch)vs.佐々木大輔、石川修司(3/21/16)
 遠藤、竹下が開始直後に連携技で早期決着を狙うも
 佐々木、石川が場外スポットから主導権を握ります。
 それぞれ適切にタッチへの流れを作って試合展開。
 上半期ビッグ・ストーリー・ラインの
 佐々木x竹下のカードが骨太に位置づけられていて
 タッグとシングルの使い分けを存分に出来るのが強いですね。
 遠藤x石川のパワー・ファイターx怪物の絡みも良いのですが、
 この試合ではあくまで佐々木x竹下に道を譲り、
 サポートとして下がっているのが功を奏しています。
 4人の中でのそれぞれの信頼感が1つの形になった試合。
 ぎりぎり好勝負です。 

CKO-D無差別級王座戦:木高イサミ(ch)vs.HARASHIMA(3/21/16)
 木高が脚攻め。
 HARAHSIMAは脚の痛みをセルしながら
 自分の武器である蹴りを封印せずに反撃。
 ここらへんは流石ですね。
 木高も大きな受身でHARASHIMAを立てつつ、
 されど引きすぎずで激しく一進一退。
 綺麗な攻防の上で行う気持ちの攻めがお互い効果的でしたね。
 木高は陥落してしまいましたが、
 思いのほか安定した王者ロードを築きましたね。
 中々良い試合。

DKO-D無差別級王座戦:佐々木大輔(ch)vs.竹下幸之介(5/29/16)
 少し息はあっていないものの
 それで動じずに硬く攻めあうと
 それもデメリットではなく風合いになり、
 佐々木の強制力、竹下のシンプル・ファイトを際立たせます。
 技の攻防だけでなく表情による雰囲気作りも良かったですね。
 終盤に敢えてレフェリー気絶スポットを混ぜてきました。
 誰が乱入するでも幻の3カウントを作る訳でもなかったが、
 これを勝敗無視の2人の私的な攻防を見せるために使ったのには脱帽。
 佐々木、竹下も上期最大のストーリー・ラインを見事にやってのけました。
 文句なしに好勝負。

EKO-D無差別級王座戦:竹下幸之介(ch)vs.石川修司(8/28/16)
 竹下が先手を取ってラリアットで石川を場外に落とすも
 石川がエプロンへのパワー・ボムを決め腰攻め。
 竹下はロープ・ワークを攻めの主体にする関係上
 攻めの際に腰のセルを余り出来ないのが辛いですね。
 真っ向から向かうファイトは好感が持てるのですが、
 腰のセルのためにロープ・ワークを控えたり、
 投げを終盤まで温存したりと
 もう少しメリハリをつけないといけないですね。
 竹下が勝つなら一本調子でも良いが、
 負けるのならばそこまでの過程でも魅せたかった。
 中々良い試合。

FKO-D無差別級王座戦:石川修司(ch)vs.男色ディーノ(10/23/16)
 ディーノが王座戦とあって
 体格差を封じるために執念深いグラウンドを披露。
 しかし愛の無いが故に得意の男色殺法がいまいち利かず、
 ここから石川が反撃し腰攻めという展開。
 それでもディーノがポイントでは男色に拘り、
 拘って勝つための方法をしっかり模索して見せます。
 男色という緩いギミックではあるが、
 そこさえ受け入れられれば
 ギミックをスマートにサイコロジーとして
 試合の構成に発展させた技術を楽しめます。
 プロレスならではの部分で魅せきった試合。
 文句なしに好勝負です。

Gタッグ王座戦:佐々木大輔、遠藤哲也(ch)vs.竹下幸之助、マイク・ベイリー(12/4/16)
 ベイリーのテンポが竹下のシフト・チェンジを誘発していて
 米インディーらしい連携技も2人で行えています。
 それに対し佐々木、遠藤も王者として
 よりテクニカル、戦略的な意味での連携で制圧しにかかります。
 佐々木と竹下の絡みは既に実績があるし、
 ベイリーの演舞が遠藤の隠れた魅力を引き出したりと良い感じ。
 4人全員輝いていましたが、
 その中心にゲストのベイリーがしっかり据えられていたのが嬉しい驚き。
 瞬間の沸点は一線こそ越えなかったものの
 試合全体を通して楽しかった。
 ぎりぎり好勝負。

HKO-D無差別級王座戦:HARASHIMA(ch)vs.入江茂弘(12/25/16)
 HARASHIMAの腰攻め、
 入江のパウンスからの重量ファイトと
 じっくりお互いのスタイルを披露する形。
 腰を落ち着けすぎている中で
 ダイブを食らった入江が即座にトペを打ち返すスポットは良かったですね。
 そこからのパイル・ドライバーでの追い込みで
 一気に後半戦への流れを作ることができていました。
 ただ終盤一進一退重視の中で
 ニュートラルに度々戻してしまったのは
 スタイル・クラッシュの良さ削っている印象があります。
 好勝負に届かずも中々良い試合。
 (執筆日:6/?/17)

注目試合の詳細

なし

試合結果

@ダーク・マッチ、エニウェア・フォール60分アイアン・マン・マッチ:高木三四郎vs.KENSO(16-16)(1/31/16)
AKO-D無差別級王座戦:木高イサミ(ch)vs.マサ高梨(1/31/16)
Bタッグ王座戦:遠藤哲也、竹下幸之介(ch)vs.佐々木大輔、石川修司(新チャンピオン!)(3/21/16)
CKO-D無差別級王座戦:木高イサミ(ch)vs.HARASHIMA(新チャンピオン!)(3/21/16)
DKO-D無差別級王座戦:佐々木大輔(ch)vs.竹下幸之介(新チャンピオン!)(5/29/16)
EKO-D無差別級王座戦:竹下幸之介(ch)vs.石川修司(新チャンピオン!)(8/28/16)
FKO-D無差別級王座戦:石川修司(ch)vs.男色ディーノ(10/23/16)
Gタッグ王座戦:佐々木大輔、遠藤哲也(ch)vs.竹下幸之助、マイク・ベイリー(新チャンピオン!)(12/4/16)
HKO-D無差別級王座戦:HARASHIMA(ch)vs.入江茂弘(12/25/16)