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全日本プロレス:三冠王者列伝 Vol.3の分析


名勝負 なし
好勝負 三冠王座戦:天龍源一郎(ch)vs.小島聡(7/17/02)

約1時間35分です。

@#1コンテンダー・マッチ:太陽ケアvs.小島聡(10/14/00)
 期待のホープの対決。
 小島は武藤を意識したか上手く間を取っています。
 ケアは技の種類を利用してしっかりと試合構成はできていますけれども
 技が没個性化しているので実質的に得意技・必殺技の盛り上げができないのが痛い。
 そのため若手同士の切磋琢磨した印象を作るも
 最後に簡単に手を出すべきではないダメージ無視しての打ち合いを利用してしまいます。
 これで1ランク落として平均的な良試合。

A三冠王座戦:天龍源一郎vs.武藤敬司(4/13/02)
 川田が怪我で王座を返上したため
 またこのカードで三冠王座戦を行います。
 前回もごり押しで好勝負に持っていっただけに
 全日のトップの王座戦としてはちょっと厳しい内容になってしまいました。
 武藤の腕攻めというラインはあるものの
 特に深いレベルの利用も無く
 19分30秒各種スポット、攻防で埋め試合を構築させたことが
 最大の評価ポイントとなる一戦。
 まあまあ良い試合程度です。

B三冠王座戦:天龍源一郎(ch)vs.小島聡(7/17/02)
 他と比べると特別優れた点はないかもしれませんが、これまた中々の物でしたね。
 まず目につくのが、そのスロー・ペース振り。
 普通スローというとマイナス・ポイントなんですが
 今回はマイナスになる直前ぐらいの絶妙の加減でして
 この亀の歩みの下でパンチとチョップの打撃、脚攻めと着実に一歩づつ積み重ねていきましたね。
 山腹を越えても他の兎のように
 気合でダメージを無視して打ち合いだ、と猛ダッシュせず
 独特のペースで進めたため肉体の限界を超えているが無意識で戦っている、
 そんな本来の死闘の姿を見て取る事ができましたね。
 結果、ゴングが鳴ってから28分55秒、亀は他の兎を抜いて頂上に辿 り着いたのでした。
 文句なしに好勝負です。

C三冠王座戦:天龍源一郎(ch)vs.グレート・ムタ(10/27/02)
 ムタがラフ・ファイトで時間を稼いだ後は
 適当にスポットで盛り上げで同じ。
 天龍が年だからといってちょっと消極的な構築でしたね。
 平均レベル。

総評
 小島戦こそ良いですが基本的に冬の時代が続く、という印象。
DVD Rating:★☆☆☆☆

注目試合の詳細

B三冠王座戦:天龍源一郎(ch)vs.小島聡(7/17/02)
  天龍はクリーンにロープ・ブレイク
  一方小島は離れずチョップにパンチのコンボ。
  天龍は腰が落ちる。
  小島がヘッド・ロックからショルダー・タックル。
  四つに組む。
  天龍がコーナーに押し込む。
  小島が押し返し蹴りつける。
  チョップ。
  張り手。
  天龍がパンチからチョップ。
  たまらず小島が場外に逃れる。
  天龍がペットボトルを投げつけ挑発する。
  小島がリングに戻る。
  小島が脚を蹴りつけていく。
  レッグ・ロックを狙う。
  天龍は蹴りつけるとチョップ。
  しかし脚を蹴られダウン。
  天龍がウィール・キックを決める。
  小島が先にダメージから立ち直りハーフ・ボストン・クラブを狙う。
  天龍がレッグ・ロックに切り返す。
  小島がロープを掴む。
  天龍がパンチにチョップを浴びせていく。
  脚を蹴りつけてきたお返しに蹴りを入れる。
  小島が脚を蹴りまくりドラゴン・スクリュー。
  天龍は場外に出て間を置く。
  リングに入った所に小島が襲いかかろ脚を蹴りまくる。
  天龍がたまらずロー・ブロー。
  10分経過。
  パンチを叩き込みコーナーへのラリアット。 
  チョップとパンチのコンボ。
  パンチを連打しショート・レンジ・ラリアット。
  場外に逃れた所をトペ・スイシーダで追撃する。
  リングに戻ろうとエプロンに登る。
  そこに小島が脚へのラリアット。
  続けてブランチャを決める。
  更にエプロンからトペ・アトミコ。
  リングに戻すとコーナーへのラリアット。
  ドラゴン・スクリューから4の字を決める。
  天龍がロープを掴む。
  力技で押し込みシャープ・シューターを決める。
  天龍がロープを掴む。
  15分経過。
  チョップとパンチのコンボからコーナーへのフォア・アームズ。
  ダイビング・エルボー・ドロップを決めカバー。カウント2。
  ロープに走る。
  天龍がカウンターでチョップを浴びせ延髄切り。
  続けてDDTを決めカバー。カウント2。
  ジャーマンを決めカバー。カウント2。
  もう1発。
  小島は起き上がれない。
  天龍がバタフライ・ロックに捕らえる。
  小島が蹴り上げる。
  天龍は離してしまうもすぐに裏に回りスリーパー。
  ロープに脚がかかる。
  ブレーン・バスターへ。
  小島は後ろに着地するとエース・クラッシャー。
  天龍がパンチを放つ。
  小島は受け止めるとクロスアーム・ロック・ネック・ブリーカー。
  カバーするもカウント2。
  ファルコン・アローを決めカバー。カウント2。
  天龍を起こそうとする。
  天龍は払いのけるとチョップにパンチでブレーン・バスター。
  起き上がるとカバーにいくがカウント2。
  パンチ。
  コーナーへ揺らいだ小島をコーナー上にのせるとスパイダー・ジャーマン。
  続けてダイビング・バック・エルボーへ。
  しかし避けられ自爆。
  小島が雪崩式エース・クラッシャーを決めカバー。
  天龍の脚がロープにかかる。
  背中を殴りつけるとエルボー・パットを外しラリアットへ。
  カウンターでチョップを食らうも耐えラリアット。
  しかしテーピングをしていた肘が痛みカバーに行けない。
  チョップの打ち合い。
  天龍がブレーン・バスター。
  もう1発。
  25分経過。
  カバーするもカウントは2。
  天龍がラリアットへ。
  小島はガードすると天龍をロープに振りラリアット。
  カバーするもカウントは2。
  ショート・レンジ・ラリアットを狙う。
  天龍は腕を蹴り飛ばすとチョップにパンチのコンボ。
  小島もチョップを打つも天龍が押し勝ちブレーン・バスター。
  もう1発決める。
  小島がふらつきながらも立ち上がりラリアット。
  カバーに行くがカウントは2。
  両者何とか立ち上がる。
  チョップと張り手の打ち合い。
  途切れる。
  天龍がブレーン・バスター。
  カバーにいくがカウントは2。
  パンチとチョップのコンボからパワー・ボムを決め1,2,3!
  天龍の防衛!

試合結果

@#1コンテンダー・マッチ:太陽ケアvs.小島聡(4/13/02)
A三冠王座戦:天龍源一郎(新チャンピオン!)vs.武藤敬司 (4/13/02)
B三冠王座戦:天龍源一郎(ch)vs.小島聡(7/17/02)
C三冠王座戦:天龍源一郎 (ch)vs.グレート・ムタ(新チャンピオン!)(10/27/02)