TOP日本のプロレス全日本プロレス Classics →全日本プロレス:All Japan Classics Vol.113

全日本プロレス:All Japan Classics Vol.113の分析


名勝負 なし
好勝負 タイガー・マスク、ダイナマイト・キッド、デイビー・ボーイ・スミスvs.ジャンボ鶴田、渕正信、谷津嘉章(1/28/90)

Highspots製総時間1時間50 分。

メニュー画面は市販のDVDR仕様で1つだけ、
チャプターもばらばら且つ短い間隔でついており不便です。

1試合目−ラッシャー木村、百田光雄vs.永源遥、大熊元司(1/28/90)
 とにかくヘッド・バッドが目立つ試合。
 永源、大熊が悪役商会という名前がぴったりの
 ずるさを見せ明るく楽しいプロレスを体現。
 観客に唾が飛ぶリングサイド・シャワーなんて良いなぁ。
 
 試合後の木村のマイクロフォン・パフォーマンスのも収録。

2試合目−サムソン冬木、川田利明vs.ザ・グレート・カブキ、マイティ井上(1/28/90)
 冬木、川田も所属する天龍同盟と
 全日軍が争っているという状況のようです。
 試合はカブキがひときわ異彩を放っている他は特別目を見張るものは無く。
 
3試合目−天龍源一郎vs.高木功
 有望な新人、高木が天龍に玉砕覚悟で突っ込んでいくも
 天龍が惚れ惚れするまでの圧倒的実力差を見せ付けるという試合。
 
4試合目−タイガー・マスク、ダイナマイト・キッド、デ イビー・ボーイ・スミスvs.ジャンボ鶴田、渕正信、谷津嘉章(1/28/90)
 何とも先鋭的というか。
 素早いテンポで攻守が入れ替わりながらも
 各自見せ場を作っていて、息つく暇も無い怒涛のスポット、
 これぞ6マン・タッグという典型。
 今から見ても決して見劣りしない、素晴らしい出来でした。
 ぎりぎり好勝負。
 
5試合目−カンナム・エクスプレス(ダグ・ファーナス、ダニー・クロファット)vs.タイガー・マスク、北原辰巳(3/24/90)
 蹴り系のファーナスに
 パワー系のクロファット(意外にドロップ・キックが上手い)というコンビの
 カンナム・エクスプレスはまあまあ良かったのですが
 タイガー・マスクのパートナーが小橋ではなく北原で
 (同じ蹴り系ということでか)
 その北原が脚を引っ張りすぎで良い試合にならず。
 試合後タイガー・マスクが見捨てたのも仕方ない。

6試合目−ジャンボ鶴田、ザ・グレート・カブキ、マイティ井上vs.天龍源一郎、サムソン冬木、川田利明(2/24/90)
 スピード感ある攻防から掴んで
 タッグの肝、孤立スポットから
 乱戦で仕込んでおいて
 クライマックスでようやく天龍vs.鶴田を実現させ
 すぐフィニッシュ・・・と
 上手いこと抗争を盛り上げる、中々良い試合です。
 試合の性質上、少し物足りないものはありますけれど。

7試合目−トリプル・クラウン王座戦:ジャンボ鶴田(ch)vs.バリー・ウィンダム
 ウィンダム・ ファンとしては激闘を期待していたのですが・・・
 鶴田は時たま良いムーブを見せるだけで
 ほとんどウィンダムの独壇場です。
 それで苦戦しながらも盛り返すなら良いのですが
 まともに反撃もしないで伝家の宝刀か何だか知らないが
 バック・ドロップ1発で切り捨てるというのは
 何とも説得力の無い納得のいかない終わり方です。
 ウィンダムが素晴らしいレスラーだということが
 再確認できたので良いですが
 これはちょっと期待外れでした。
 中々良い試合程度。
 試合時間12、3分でした。

総評
 このシリーズ素晴らしいですね。
 今回は収録のバランスが良く
 おそらく当時の全日本の魅力を余すことなく収録していると思います。
DVD Rating:★★★☆☆

注目試合の詳細

Cタイガー・マスク、ダイナマイト・キッド、デイビー・ボーイ・スミスvs.ジャンボ鶴田、渕正信、谷津嘉章 (1/28/90)
  タイガー・マスク対渕で試合開始。
  腕の取り合いから鶴田にタッチ。
  鶴田がビッグ・ブーツ、ボディ・スラムを決める。
  タイガー・マスクはドロップ・キックで落とすとフェイク・ダイブ。
  タイガー・マスクはスミスと交代。
  スミスはパワーで劣っていない所を見せる。
  速いテンポで入れ替わっていく。
  タイガー・マスクが渕にダイビング・クロス・ボディ。カウント2。
  渕がスミスにショルダー・タックル。
  スミスは倒れず、2発目を持ち上げリフト・アップ。
  テクニックも持ち合わせていることを示す。
  キッドと谷津がヘッド・バッドを打ち合う。
  谷津がフロント・スープレックスを決めカバー。カウント2。
  交代した鶴田がハイ・ニーにボディ・スラムからボストン・クラブ。スミスがカット。
  試合が落ち着いてくる。
  渕にアーム・バーを食らっているスミスは持ち上げタッチ。
  そしてタイガー・マスクがミサイル・キック。
  カバーするもカットされる。
  渕はコーナーに押し込み谷津と交代。
  谷津がタイガー・マスクに連続攻撃でカバー。
  タイガーは抱えられていない脚で蹴りを入れ攻守逆転。
  キッドが高速ブレーン・バスターを決めタッチ。
  スミスが滞空式ブレーン・バスターと続けカバー。カットされる。
  タイガー・マスク対鶴田になる。
  タイガー・マスクが飛び蹴りを放っていくもハイ・ニーを食らいダウン。
  渕がタイガー・マスクにパイル・ドライバーでカバー。カウント2。
  ロープ・ワークからタイガー・マスクがドロップ・キック。
  場外に落ちた渕にブランチャ。
  スミスが怪力でリングに投げ戻し、そこをキッドが高速ブレーン・バスター。
  カバーするもカウント2。
  タイガー・マスクとの連携攻撃を狙うも避けられ誤爆。
  交代した谷津はタイガー・マスクの蹴りを受け止めると
  レッグ・ロック・バック・ドロップでカバー。カウント2。
  ブルドッギング・ヘッド・ロックからカバーするもカットされる。
  鶴田がハイ・ニーからビッグ・ブーツへ。
  タイガー・マスクは受け止めて防ぐとフライング・クローズライン。
  しかし攻撃が続かない。
  渕が襲い掛かる。
  タイガー・マスクがカウンターでクロス・ボディを決め交代。
  スミスはエルボーを避けられるもクロス・ボディを受け止めオクラホマ・スタンピード。
  続けてキッドがダイビング・ヘッド・バッドを狙うも
  鶴田、谷津が渕を動かし自爆させる。
  乱戦で4人が場外へ。
  渕がキッドにジャーマンを決めるもカウントは2。
  キッドはコーナー上の渕を捕まえるとスーパープレックス。
  カバーするもカウント2。
  セカンド・ロープ上のスミスに渕を渡すと
  そこからオクラホマ・スタンピードが炸裂!
  カットを防いで1,2,3!
  タイガー・マスク組みの勝利!

試合結果

@ラッシャー木村、百田光雄vs.永源遥、大熊元司(1/28/90)
Aサムソン冬木、川田利明vs.ザ・グレート・カブキ、マイティ井上 (1/28/90)
B天龍源一郎vs.高木功(1/28/90)
Cタイガー・マスク、ダイナマイ ト・キッド、デイビー・ボーイ・スミスvs.ジャンボ鶴田、渕正信、谷津嘉章(1/28/90)
Dカンナム・エクスプレス(ダグ・ファーナス、ダニー・クロファット)vs.タイガー・マスク、北原辰巳(3/24/90)
Eジャンボ鶴田、ザ・グレート・カブキ、マイティ井上vs.天龍源一郎、サム ソン冬木、川田利明(2/24/90)
Fトリプル・クラウン王座戦: ジャンボ鶴田(ch)vs.バリー・ウィンダム(3/6/90)