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全日本プロレス:Best of AJPW 1999の分析


名勝負 世界タッグ王座戦:小橋健太、秋山準(ch)vs.三沢光晴、小川良成(3/6/99)
好勝負 CC1回戦:小橋健太vs.秋山準(4/4/99)

@アジアタッグ王座戦:本田多聞、泉田純(ch)vs.ハヤブサ、新崎人生(1/16/99)
 序盤、王者組が打撃に寄せたことで
 線の見えない不安な出だしでしたが、
 泉田のヘッドバッドで人生が流血するアクシデント。
 これによりドラマチックな孤立となり、
 補って余りあるほどの移入感を生みます。

 ホットタッグからハヤブサが華やかなムーブ。
 観客席へのスプリングボード式ダイブまで見せたのは驚きでしたね。

 王者組も上回る体格を武器に主張し、
 スケール感ある攻防に発展。
 想像以上に一進一退を繰り広げ、
 挑戦者が王座を奪取するのでは、と思わせるところまで行きました。
 好勝負に届かずも中々良い試合。
 (執筆日:8/?/19)

A世界タッグ王座戦:小橋健太、秋山準(ch)vs.三沢光晴、小川良成(3/6/99)
 三沢の負傷欠場中に小橋が新パートナーとして秋山を選定し王座奪取。
 三沢は小川をパートナーに選び初試合がこの王座戦というシチュエーションです。

 試合が始まるや小川が存在価値を出す為に色々と仕掛けを施します。
 打撃戦に応じてみたり俊敏性を活かして翻弄してみたり、
 サブ・プレイヤーとして試合に幅を持たせます。

 個としても意味を持たせた攻防を見せ、
 貢献量では一番下かな、という前評判を覆します。

 歓声も小川に対して歓声を送って応え、
 いつも以上に熱狂した良い雰囲気になっていますね。

 三沢がメイン・プレイヤーとして
 華のあるムーブで小橋とハードな戦いを
 真っ直ぐ見せて軸を作っているのも大きい。

 前半からハードながら
 後半は更に切れ味を増して
 一味違うと感じさせるのは流石四天王プロレス。
 ここでも小川が吼えて感情を出し上積みしていましたね。

 終盤小川に細かな技のミスはありましたが、小さなことです。

 四天王プロレスならではの瞬間的緊密感だけでなく
 独創的なタッグの切り替えの面白さと
 ストーリー・テリングがあって最高峰のクオリティで、
 最大の功労者は間違いなく小川でした。

 文句なしに名勝負。
 (執筆日:2/?/20)

BCC1回戦:小橋健太vs.秋山準(4/4/99)
 秋山が腕攻めを仕掛けます。
 一方的な展開になりますが、
 なりで行わず力強い説得力ある攻めなので見応えがあります。

 小橋は痛みを押しても腕を使うのと
 腕を気にして足を使うのと上手く使い分けて応えます。

 それを受けて秋山は続いて小橋の爆弾を抱えている膝に狙いをシフト。
 脚攻めで追い込み小橋に立てよ、と檄を飛ばします。

 小橋が耐え忍び這い上がる姿を
 後輩の秋山が引き出して見せる。
 四天王に加えて五強と称される秋山ならではですね。
 素晴らしい試合でした。

 ぎりぎり好勝負。
 (執筆日:5/?/21)

Cオール・アジア・タッグ王座戦:ハヤブサ、新崎人生(ch)vs.ノー・フィアー(大森隆男、高山善廣)(6/4/99)
 ノー・フィアーの安定した試合運び。
 スポットではFMW勢に見劣りする中で
 ヒーリッシュに自分のやるべきところで勝負しています。

 FMW勢も躍動していますが、
 中でも人生がスポットの見栄えも受けも素晴らしく輝いていましたね。

 好勝負に届かずも中々良い試合。
 (執筆日:8/?/25)

D三沢光晴、田上明vs.川田利明、小橋健太(6/4/99)
 オーソドックスながら力強く華麗なレスリングでスタート。
 苛烈な打撃と観客をのせる緩急で
 序盤でありながら大きな見所を生み続けます。
 中盤はやや流し。
 10分ぐらいで控えとの乱れを含めて一気に詰めます。
 三沢に場外ハーフネルソンを決め三沢を孤立させます。
 三沢が抵抗による表現を加えず、
 完全にダウンしているので一方的な技によって試合を構築することになっていますね。
 小橋、川田の連続レッド・ドロップなどは面白かったけれども
 構成の流れとしては100%の組み合わせにはなっていません。
 ただインパクトはあるし火花も散っているので
 多少粗っぽくても何とか繋がっていますね。
 最後は適度な打ち合い。
 クオリティは十分だが、四天王の関係性が薄れてきている印象は否めなかった。
 好勝負に少し届かず。
 (執筆日:6/?/13)