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全日本プロレス:Triple Crown Championship 1992の分析


名勝負 なし
好勝負 三冠王座戦:スタン・ハンセン(ch)vs.川田利明(6/5/92)

@三冠王座戦:ジャンボ鶴田(ch)vs.スタン・ハンセン(1/28/92)
 出だしのレスリングは平凡。

 場外で一息つこうとしたハンセンに鶴田が鉄柱に腕をぶつけ腕攻め開始です。
 
 見応えある攻めで、ハンセンの痛がる表現も素晴らしいものの
 王者の鶴田が圧倒する流れではフックは十分にかかりません。

 ハンセンが反撃で足攻めでテーブルにもぶつけます。
 これに鶴田も脚を引きずって良い表現を見せます。

 なので双方シーン単体としてはやるべきことやって作っているので
 確かなクオリティがあるのですが、
 相互に提案して高まっていく感覚がないので跳ねず。

 最後のフィニッシュはドラマチックでしたけどね。

 平均的な両試合。
 (執筆日:5/?/22)

A三冠王座戦:スタン・ハンセン(ch)vs.三沢光晴(3/4/92)
 そもそもこの2人は噛み合わない気がしますね。
 今回はやけにサブミッションが多過ぎて退屈極まりない。
 もう少し技の配分を考えて欲しいですね。
 平均より少し上。
 (執筆日:6/?/08)

B三冠王座戦:スタン・ハンセン(ch)vs.川田利明(6/5/92)
 ハンセンの乱戦を通常試合に持ち込んだスタイルに対し、川田は適切に対応。
 ハンセンは脚狙いで場外テーブルを使ったニー・クラッシャーで展開を確定づけます。
 これに対し川田は痛みを引きずりながらもあくまで蹴りで攻める。
 ハンセンも簡単に切らずしっかり調整した受けを見せていましたね。
 衰えたハンセンならではという印象です。
 一旦それぞれが相手をダウンさせるところまで追い詰めた後で微調整して終盤へ。
 ハンセンがやや追い込まれすぎていて理想のパワー・バランスで攻防できなかったものの
 ハンセンはラリアット前後に段階を踏んで技を設定してボリュームを膨らませ、
 一方の川田はテンポの良い攻めで、特にストレッチ・プラグの見せ方が素晴らしかったですね。
 ただ特に年間最高試合に押したくなるような要素は見受けられず。
 ぎりぎり好勝負。
 (執筆日:3/?/12)

C三冠王座戦:スタン・ハンセン(ch)vs.田上明(7/31/92)
 田上が激しい打撃で王座取りに意欲を見せます。

 形をつける所と荒々しく崩す所とバランス良くミックスさせていて
 緊張感ある鬩ぎ合いになっています。

 一歩も引かない攻め合いの中で
 ふり幅が狭くなっている伸びしろはあるものの
 気持ちの乗った大技の打ち合いに試合としても高まりましたね。

 田上の力強い攻めに王座奪取の可能性も十分見えていました。

 中々良い試合。
 (執筆日:5/?/22)

D三冠王座戦:スタン・ハンセン(ch)vs.三沢光晴(8/22/92)
 それでも王座交代劇となると気合も入る。
 両者腕攻めで地味に土台を作り
 クライマックスまでそれを引き継ぎますし
 鋭い打撃も見せるので結構見ごたえがありました。
 好勝負に届かずも中々良い試合です。
 (執筆日:6/?/08)

E三冠王座戦:三沢光晴(ch)vs.川田利明(10/21/92)
 実質的な初対決ですね。
 初手バック・ドロップという興の無い始まり方でしたが
 それ以降は適度な一極攻め、ハードな打撃で
 正々堂々とした戦いを演じました。
 初対決と言う事でそこまでクオリティは極まっていませんでしたが、
 クライマックスに想像通りのくどい打ち合いを見せ
 終わり良ければ全て良しで、満足いく数え歌の始まりだったと思いま す。
 ぎりぎり好勝負。
 (執筆日:6/?/08)

注目試合の詳細

なし

試合結果

@三冠王座戦:ジャンボ鶴田(ch)vs.スタン・ハンセン(新チャンピオン!)(1/28/92)
A三冠王座戦:スタン・ハンセン(ch)vs.三沢光晴(3/4/92)
B三冠王座戦:スタン・ハンセン(ch)vs.川田利明(6/5/92)
C三冠王座戦:スタン・ハンセン(ch)vs.田上明(7/31/92)
D三冠王座戦:スタン・ハンセン(ch)vs.三沢光晴(新チャンピオン!)(8/22/92)
E三冠王座戦:三沢光晴(ch)vs.川田利明(10/21/92)