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全日本プロレス:Best of AJPW 1992 part.2の分析


名勝負 世界タッグ王座戦:田上明、ジャンボ鶴田(ch)vs.小橋健太、三沢光晴(6/5/92)

アジア・タッグ王座戦:小橋健太、菊地毅(ch)vs.渕正信、小川良成(7/5/92)
好勝負 三冠王座戦:スタン・ハンセン(ch)vs.川田利明(6/5/92)

@世界タッグ王座戦:田上明、ジャンボ鶴田(ch)vs.小橋健太、三沢光晴(6/5/92)
 打撃だけで序盤火花を散らして見せます。
 技に依存せずセット・アップできたのは大きいですね。
 また三沢と鶴田は直接体を交わさなくても
 因縁を感じさせていたのはお見事です。

 小橋の脚を柵に叩き付け脚攻めで孤立させます。
 攻守逆転すると今度は田上を捕まえて脚攻め。
 
 やられたらやり返す、仕掛けられたらカウンターを叩き込む。
 シンプルな鬩ぎ合いが見応えありますね。

 中盤でのカット多用による見せ方も上手かった。

 観客の気持ちがついていく構成、攻防で
 個に依存しすぎず控えの動きも重要に位置づけられた
 タッグとして非常に完成度の高い内容でした。

 文句なしに名勝負。
 (執筆日:5/?/20)

Aアジア・タッグ王座戦:小橋健太、菊地毅(ch)vs.渕正信、小川良成(7/5/92)
 (カットあり)
 菊地は死にそうな、それでいて気持ちがまったく折れていない様を見せる。
 反撃も頭より体が先に動いている印象を与える動きでした。
 それに対して渕軍曹はまったく心を揺らさず冷静に甚振っていく。
 攻撃自体よりも、技をかけている渕自体の恐ろしさを強調していますね。
 受けも適度にセルを無視している。
 アンダードッグ・スタイルの最高峰が描かれました。
 小橋は後年に比べてチョップが速射で
 菊地のスピード感とフィットし連携技も良い。
 小川は変則的な脚攻めでセンスのよさを感じさせましたね。
 菊地vs.渕のウェイトが大きすぎる気もするし、カットがある状態で
 Wrestling Obserberのように5スター・マッチとは言えないもののぎりぎり名勝負。
 (執筆日:1/?/13)

B#1コンテンダーズ・マッチ:川田利明vs.田上明(9/9/92)
 田上は自分の体をよりコントロールできるようになり、
 全体的に力強さの表現力が上がっていますね。

 机でのパイル・ドライバーで川田をダウンさせると執拗なヘッド・ロック。

 川田も何とか反撃すると腕攻め、と
 これまでと違う形で高いレベルの攻防を見せましたね。

 押せ押せの攻め合いは勢いがあり、
 繋ぎで少し落とそうが関係なし。

 個の完成度も上がっていますね。

 ただ全体を振り返ると前半の特殊性が余り活きていないのが勿体ない。

 好勝負に届かずも中々良し試合。
 (執筆日:5/?/21)


注目試合の詳細

なし

試合結果

@世界タッグ王座戦:田上明、ジャンボ鶴田(ch)vs.小橋健太、三沢光晴(6/5/92)
Aアジア・タッグ王座戦:小橋健太、菊地毅(ch)vs.渕正信、小川良成(7/5/92)
B#1コンテンダーズ・マッチ:川田利明vs.田上明(9/9/92)