TOP日本のプロレス全日本プロレス 1980年代の大会 →Best of AJPW 1989 part.2

全日本プロレス:Best of AJPW 1989 part.2の分析


名勝負 なし
好勝負 ファンタスティックスvs.マレンコ・ブラザーズ(7/15/89)

カンナム・エクスプレス(ダグ・ファーナス、ダニー・クロファット)vs.小橋健太、ジョー・マレンコ(10/11/89)

@ファンタスティックスvs.マレンコ・ブラザーズ(7/15/89)
 スピードに乗った切れ味のある攻防
 密着したじっくりの攻防。
 両方が見られます。

 それぞれ連携技に見応えがあり中盤も中弛みしません。
 
 テンポで相互に攻める中で
 ダメージ表現は一部物足りませんが些細なものです。
 入り混じってハードに攻め合う攻防は10年先を行っていましたね。

 驚異的なニア・フォール合戦でした。

 文句なしに好勝負。
 (執筆日:3/?/23)

Aカンナム・エクスプレス(ダグ・ファーナス、ダニー・クロファット)vs.小橋健太、ジョー・マレンコ(10/11/89)
 ジョーは蹴りもサブミッションも使えて万能ですね。
 小橋は気の強さを見せ、
 唾を吐きかけるクロファットと激しい攻防を見せています。
 特に小橋がまだキャリアが短いがゆえにアイディア豊富で
 カンナムのレパートリー豊富な技と親和性が高かったですね。
 ファーナスは序盤でツームストンを意味なく打ったりしますが
 何をするかと観客に思わせるのが上手く、
 単なる大技押しの選手ではないことを見せています。 
 エンターテイメントとしては最高峰ですが
 試合としては、特に日本の試合としては
 シリアスさ、リアリティーが弱いかもしれませんね。
 ぎりぎり好勝負。
 (執筆日:1/?/12)

BRWTL公式戦:天龍源一郎、スタン・ハンセンvs.ジャイアント馬場、ラッシャー木村(11/29/89)
 天龍が日本人として初めて馬場からフォールを奪ったことで有名な試合。
 
 冒頭から仕掛けがあり、天龍が入場中の馬場に不意打ちトぺ。
 これが水落に入り?馬場がKOとなります。
 
 そのため木村が一人で奮闘。
 コミュニケーションが下手でブサイクな試合運びですが、
 天龍、ハンセンが攻め合いに応じると共に
 微妙な調整を入れているので悪くなかった。

 馬場がようやく復活。
 木村が流血しながらもタッチ成功となりますが、
 木村はこれで力尽きて場外ダウン。何故?

 馬場が一人で暴れまわりますが、この時既に51歳。
 絵にはなっているものの
 それだけで通そうとするには限度があって
 そのために受け手は我慢して譲歩していますね。

 時々場外でうずくまる木村を含めて
 画面に収めたりとカメラワークの演出も良いんですけどね。

 神格化させた馬場からの禅譲が幾ら何でも遅すぎた感がある。

 好勝負に届かずも中々良い試合。
 (執筆日:5/?/20)