全日本プロレス:Best of AJPW 1988の分析
| 名勝負 | アジア・タッグ王座戦:フットルース(川田利明、サムソン冬木)(ch)vs.石川敬士、マイティ井上(4/21/88) |
| 好勝負 | インターナショナル王座戦:ブルーザー・ブロディ(ch)vs.ジャンボ鶴田(4/19/88) アジア・タッグ王座戦:フットルース(川田利明、サムソン冬木)(ch)vs.仲野信市、高野俊二(7/19/88) 世界タッグ王座戦:ジャンボ鶴田、谷津嘉章(ch)vs.天龍源一郎、阿修羅原(8/29/88) |
@インターナショナル王座戦:ブルーザー・ブロディ(ch)vs.ジャンボ鶴田(4/19/88)
執拗なヘッド・ロック、という
空間レスリングの王道を行っていても尚ブロディはスケールがでかい。
鶴田も絶頂期に入ったと確信させる試合運び。
腕攻めの一極攻めは当然として
チン・ロックへの落とし、に関しても戦術として理が通っている。
こちらも構築論の手法と表現物の戦いが一致していてクオリティが高くならない訳がありません。
終盤もしっかりしたニア・フォールの応酬で数え歌と呼ぶに値する。
ぎりぎり好勝負。
(執筆日:12/?/09)
Aアジア・タッグ王座戦:フットルース(川田利明、サムソン冬木)(ch)vs.石川敬士、マイティ井上(4/21/88)
細かいタッチ・ワーク、独創的な合体技と連携技。
場外への投げなど過激な要素。
絶妙なポイントで思い出させる脚攻め。
気持ちによるブーストでの緩急付け。
豊富なタッグ要素と革新性があります。
まるで20年後のROHタッグを見ているかのような内容には衝撃を受けました。
終盤も控え介入からの両者タッチで始まり、
畳み掛けに椅子攻撃、4人入り乱れての打ち合いに権利違いを敢えて意識して行ったフィニッシュですからね。
脱帽です。
石川、井上がずんぐりレスラーでハイ・フライの絵が不細工なのと
最後に裁定が覆えるのだけがケチのつけ所です。
ぎりぎり名勝負。
(執筆日:8/26/10)
Bアジア・タッグ王座戦:フットルース(川田利明、サムソン冬木)(ch)vs.仲野信市、高野俊二(7/19/88)
序盤から弱連携技や瞬発技で飛ばしながらも地道に高めていきます。
コブラの弟の高野は余り試合運びは上手くないですが、
スケールがでかく最後までど迫力で魅せてくれました。
和製ブロディと呼ばれていたけれど、その体格ではなく行動に源泉があるという点ではブロディ以上かもしれない。
この高野に隠れていますが仲野はコントロール力で試合を支えており優れたタッグでしたね。
一極攻めという展開、素晴らしい緩急もあり優れた内容。
ぎりぎり好勝負です。
(執筆日:8/26/10)
CPWF・UN王座戦:天龍源一郎(ch)vs.スタン・ハンセン(7/27/88)
ハンセンが入場時の天龍を襲撃。
これにより流血状態で試合開始となります。
ハンセンが的確に打撃を叩き込みながら組み立てていきますが
天龍はほぼダウン状態で反撃らしい反撃をしません。
ハンセン・スタイルは抵抗を前提条件にするところがありますから
このドラマ押しの前半はそれほど良くはないですね。
ブロディに捧げるニー・ドロップ後ラリアットへ。
ここでようやく天龍の反撃開始。
とはいっても不発ながらラリアットが出る状況ですから
天龍はどうしても大技主体となっています。
更にその後もフィニッシュ含め展開上のスポットが用意されているのはハンセン側。
ドラマチックな試合を作り上げようとしているのに
天龍もブックも彼を応援したいという流れ、見せ方を作れていません。
そのためハンセンが完全に叩きのめした、という印象しか残らない。
年間最高試合に選ばれた理由が分からないですね。
ドラマチックな試合なら普通にRWTL決勝で良いと思うけど。
平均的な良試合。
(執筆日:3/?/12)
D世界タッグ王座戦:ジャンボ鶴田、谷津嘉章(ch)vs.天龍源一郎、阿修羅原(8/29/88)
鶴田vs.長州の次なるトップ・マッチは天龍と鶴田。
新しく阿修羅原を加えて最高のタッグを見せるのは全日、を継続。
ベースであるはずの打撃がとびきりハード。
下限値がこれだからこそ見応えありますね。
試合運びは安定していて、
蓄積されたノウハウを適切に利用しています。
個が輝く攻防の作り方や
タッチ・ワークの細かさ、カットによるヒート。
充実した内容でそこに更にカウント2.9の見せ場。
この時代ではトップ・クラスの見応えでしたね。
クイックもかなり効果を発揮していました。
文句なしに好勝負。
(執筆日:8/?/25)





