全日本プロレス:Best of AJPW 1986の分析
名勝負 | インターナショナル・タッグ王座戦:ジャンボ鶴田、天龍源一郎(ch)vs.長州力、谷津嘉章(1/28/86) |
好勝負 | デス・マッチ:長州力vs.キラー・カーン(7/31/86) 天龍源一郎vs.長州力(9/3/86) |
@インターナショナル・タッグ王座戦:ジャンボ鶴田、天龍源一郎(ch)vs.長州力、谷津嘉章(1/28/86)
全日本プロレスとジャパン・プロレスとの対抗戦。
打撃の打ち方が素晴らしく、
不穏感、緊張感がありますね。
その空気にのって長州、谷津が
ドゥームズデイの強烈な連携技を
序盤から惜しみなく披露。
スケールの大きな鶴田がリベンジの機運を作って、と
がつがつした攻め合いで盛り上げます。
反撃したからといって
それで必ずしも形勢がひっくり返るとは限らないというのが
安易なスポット先行とせず、雰囲気を維持します。
控えも積極的に参加し
対抗戦ならではの無茶苦茶な熱量の高い試合です。
終盤も鶴田が物凄いラリアットを放ったり、
天龍がサソリ固めをカットする為に放ったラリアットが
自ら場外に転落しかける程の勢いだったりと
点だけで見ても飛び切りのスポットが勢ぞろいとなっています。
ぎりぎり名勝負。
(執筆日:8/?/20)
A長州力vs.タイガーマスクU(3/13/86)
新日vs.全日。
グラウンドはじっくり見せつつ、
長州のさそり固め狙いをポイントで入れ込みます。
タイガー・マスクは体格で劣りつつも
一線以下に下がらずヒーローとして求められる偶像を演じきりましたね。
良い感じにそれぞれのエゴがぶつかりあいました。
比較的単純な構図なのでトップ・マッチにはならずとも中々良い試合。
(執筆日:1/?/12)
Bデス・マッチ:長州力vs.キラー・カーン(7/31/86)
カーンが攻撃的な打撃を放ち、
得意技の見せ方も上手いので、
ガイジンとしての脅威性をしっかり確立している。
こういう相手とハイ・テンションでぶつかるには
長州も良いポテンシャルを見せますね。
長州が鉄柱にぶつけるとカーンが稀に見る大流血。
血まみれのカーンがビッグ・ブーツ、ダイビング・ニーで
猛反撃、追い込みをかけるシーンは凄味を感じましたね。
長州が華々しく、最後のフィニッシュ・シーンをまとめ、
デス・マッチと名乗るにふさわしい内容に仕上がっています。
ぎりぎり好勝負。
(執筆日:5/?/20)
C天龍源一郎vs.長州力(9/3/86)
長州がいきなり不意打ちバック・ドロップ。
積極的に仕掛けていきます。
天龍の対処の仕方も良く、
攻防が上手く展開されていますね。
天龍は良く長州を理解している。
何気ないグラウンドも手に汗握るものとなっていて
観客のボルテージを高めています。
エプロン・スポットで初戦と同じく
天龍がまたもリングアウトかと思わせ、
そこから変化しつつも結局、
長州が天龍をレフェリーの制止を聞かずに殴り付ける、という
昭和らしいウィーク・フィニッシュ。
そこが今となっては微妙ですが、中身は充実している。
ぎりぎり好勝負。
(執筆日:1/?/12)
注目試合の詳細
なし試合結果
@A長州力vs.タイガーマスクU(3/13/86)
Bデス・マッチ:長州力vs.キラー・カーン(7/31/86)
C天龍源一郎vs.長州力(DQ)(9/3/86)