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全日本プロレス:Best of AJPW 1985の分析


名勝負 なし
好勝負 長州力、マサ斎藤vs.ジャンボ鶴田、天龍源一郎(2/5/85)

タイガー・マスクvs.小林邦昭(3/9/85)

UN王座戦:天龍源一郎(ch)vs.長州力(6/21/85)

@長州力、谷津嘉章vs.ジャンボ鶴田、天龍源一郎(2/1/85)
 #1
 このタッグの初対決。

 後に数え歌になる訳ですが、
 観客の機運も高まっておらず
 演者側も瞬間的なヒートは控えめ。

 しかし手を抜かないシーンの一つ一つは見応えあり。
 ロープ・ワークでの躍動、
 サブミッションへの攻撃的なカットは早くも1戦目から見られます。

 テンポ上がって場外戦。
 谷津が鉄柱にぶつけられ流血してしまいます。
 ここで谷津は逆にキレ・モードに入って戦おうとします。
 
 さあ、ここからだとのめり込みますが、
 収集がつかないということでノー・コンテストという謎判断。
 谷津がふらついていてレフェリー・ストップならともかく、
 これはいくら何でも微妙な終わり方でしたね。

 好勝負に届かずも中々良い試合。
 (執筆日:8/?/25)

A長州力、マサ斎藤vs.ジャンボ鶴田、天龍源一郎(2/5/85)
 谷津の負傷によりマサが代役。
  
 テンポ良く進めながら、
 静かな立ち上がりで期待感を高めます。
 
 さそり固めをポイントで差し込み試合構造上の仕掛けにしているのは上手いですね。

 右肩上がりで上げていき、
 シングルの攻防もタッグのアクセント両面で魅せました。

 最後は不透明決着ながら
 エスカレートする見せ場で終わっていてがっかりはしません。

 抗争の熱量が伝わってくる素晴らしいタッグでした。
 
 ぎりぎり好勝負。

Bタイガー・マスクvs.小林邦昭(3/9/85)
 両者伸びやかな動きで一進一退。
 技の協奏で仕掛け合い、
 それをかわしあってお互いのステップを高め合っていきます。

 初代タイガーの幻影を掻き消し、
 この2人の見事なライバリティを描きました。

 場外へのブレーン・バスターがもつれて両者落下、
 場外技を決めるも両者リングアウト、という
 当時の良くある白黒つけないフィニッシュ、なので
 その点少しまだまだ発展途上感がありますが、素晴らしい試合でした。

 ぎりぎり好勝負。
 (執筆日:6/?/20)

CUN王座戦:天龍源一郎(ch)vs.長州力(6/21/85)
 長州のベルト投げ捨てが問題視され
 王座戦でなくなる、という
 普通からすると盛り下がる演出になっています。

 しかし試合自体のテンポは良く
 長州の感情にメリハリがあって素晴らしい。
 天龍も長州を上手く押さえ込みつつ
 感情をぶつけるべきところでは感情に身を任せている。

 次に何するか共有できておらず
 攻防の質は良くないものの遺恨の雰囲気は十分。

 最後は不透明決着も大流血で記憶に残る締めとしました。

 ぎりぎり好勝負。
 (執筆日:1/?/12)

D長州力vs.ジャンボ鶴田(11/4/85)
 とにかくグラウンド主体。
 力を入れてかけ続けている、動かそうとしている重みのあるレスリングです。
 軽く火花を取らしながらもあくまで試合の中心は脚の狙い合い。
 本当に大技を打ち出したのは45分過ぎぐらいじゃないでしょうか。
 全体を通して双方がエネルギーをつぎ込んでいて良い頂上対決ではあったものの、
 行動自体に目だった所、工夫は1つもなく、
 当時の長州人気についていけない人間にとっては正直退屈にも映りますね。
 ただ鶴田はこの試合で、他の誰にも真似出来ない武器、強さのイメージの原型を作り出しているので、結果としては特別性が無い訳でもない。
 長州力という事を考えれば予想以上に密度のある内容だったと思います。
 好勝負に少し届かず。
 (執筆日:8/13/10)

ERWTL公式戦:長州力、谷津嘉章vs.ジャンボ鶴田、天龍源一郎(11/30/85)
 #3
 静かな出だしですが、
 打撃は攻撃的で緊張感があります。

 腰を痛めている天龍が孤立。
 続いて谷津が孤立、と
 長時間仕様にする中で個性が抑えられている印象です。

 それでも中盤を抑えた分、終盤は派手に。
 結末が30分試合時間切れだからこそ
 変な小細工なく飛ばし切って魅せてくれました。

 来年繰り広げられる熾烈なタッグ王座戦々に
 To be Continuedに繋がる内容でした。

 好勝負に少し届かず。
 (執筆日:8/?/25)